基礎的な物理学及び基礎的な化学24酸・塩基・有機/無機

危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問24:酸・塩基・有機/無機

有機化合物に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • 有機化合物は一般に水によく溶け、電気をよく通す。
  • 有機化合物は炭素を含まない化合物の総称である。
  • メタノール・エタノールはヒドロキシ基(−OH)をもつアルコールで、酢酸はカルボキシ基(−COOH)をもつ有機酸である。正答
  • 有機化合物は一般に不燃性で、燃えても二酸化炭素や水を生じない。
  • 炭化水素は炭素と水素のほかに必ず酸素を含む化合物である。
正答:メタノール・エタノールはヒドロキシ基(−OH)をもつアルコールで、酢酸はカルボキシ基(−COOH)をもつ有機酸である。

AI解説(初心者・標準・上級)

理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠も明記。

初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

正しいのはウです。アルコール(メタノール・エタノール)は−OH、酢酸などの有機酸は−COOHという目印(官能基)をもちます。

  • ア(誤): 有機物は一般に水に溶けにくく、電気を通しにくい。
  • イ(誤): 有機化合物は炭素を含む化合物(含まないは逆)。
  • ウ(正): アルコールは−OH、有機酸は−COOH。
  • エ(誤): 有機物は一般に可燃性で、燃えるとCO₂と水を生じる。
  • オ(誤): 炭化水素は炭素と水素だけ(酸素は含まない)。

「有機物=炭素骨格・可燃性・水に溶けにくい/−OHアルコール・−COOH有機酸」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

有機化合物の基礎:

有機化合物は、炭素(C)を骨格とする化合物の総称です(ただしCO・CO₂・炭酸塩等は無機物に分類)(イ=誤)。

一般的性質:

  • 多くは可燃性で、燃えると二酸化炭素(CO₂)と水(H₂O)を生じる(エ=誤)。不完全燃焼ではCO(一酸化炭素)も発生。
  • 一般に水に溶けにくく電気を通しにくい(不良導体)(ア=誤)。ただしアルコール・酢酸など水溶性のものもある。
  • 融点・沸点が比較的低いものが多い。

官能基による分類(ウ=正):

  • 炭化水素: 炭素と水素のみ(オ=誤:酸素を含まない)。例:ガソリン成分、ベンゼン、トルエン。
  • アルコール: ヒドロキシ基(−OH)。例:メタノール、エタノール。
  • 有機酸(カルボン酸): カルボキシ基(−COOH)。例:酢酸。

第4類危険物の多くは有機化合物で、可燃性・電気不良導体(静電気帯電)という性質は危険物の挙動に直結します。

引っかけパターン:

  • 有機物を「炭素を含まない」「不燃性」「水によく溶け電気を通す」とする逆転(イ・エ・ア)
  • 炭化水素に酸素を含めるとする誤り(オ)

「炭素骨格・可燃・不良導体/−OHアルコール・−COOH酸・C/Hのみ炭化水素」を固定します。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

有機化合物は、炭素原子を骨格として水素・酸素・窒素等が結合した化合物群で、その種類は無機化合物よりはるかに多彩です。炭素は4本の結合手をもち、炭素同士が鎖状・環状に連なって多様な骨格をつくれるため、膨大な数の化合物が存在します。一般的性質として、(1)可燃性(炭素・水素が酸化されて燃える)、(2)水に溶けにくいもの(無極性の炭化水素)が多い、(3)電気を通しにくい(共有結合で電離しない)、(4)融点・沸点が比較的低い、が挙げられます。例外として、−OHや−COOHをもつ低分子のアルコール・有機酸は水に溶けます。

【官能基による分類】

有機化合物は、分子中の特徴的な原子団(官能基)によって性質が決まり、分類されます。

  • 炭化水素: 炭素(C)と水素(H)だけからなる。鎖状(アルカン・アルケン等)と環状(ベンゼン等の芳香族)がある。ガソリン・灯油・軽油の主成分。
  • アルコール: ヒドロキシ基(−OH)をもつ。メタノール・エタノール(危険物のアルコール類は炭素数1〜3の飽和1価アルコール)。−OHのため水と混ざりやすい(水溶性)。
  • カルボン酸(有機酸): カルボキシ基(−COOH)をもつ。酢酸(第二石油類・水溶性)。弱酸性を示す。
  • ほかにエーテル(−O−、ジエチルエーテル)、ケトン(アセトン)、エステル(酢酸エチル)等があり、いずれも第4類危険物に含まれる。

【危険物との接続】

第4類危険物(引火性液体)の大半は有機化合物であり、有機化合物の性質がそのまま危険物の挙動になります。

  • 可燃性: 燃えてCO₂と水を生じる。不完全燃焼ではCO(有毒)が発生。
  • 電気不良導体: 静電気が蓄積しやすく、流動・注入時の帯電→火花放電が点火源になる(静電気対策=接地・流速制限)。
  • 水溶性/非水溶性: 官能基の有無で水への溶けやすさが決まり、消火法(水溶性は耐アルコール泡)や指定数量(水溶性は2倍)に反映される。
  • 官能基と危険性: −OHをもつアルコールは水溶性で蒸気も有毒(特にメタノール)。エーテル(−O−)は発火点が低く燃焼範囲が広い等、官能基ごとに危険性の傾向がある。

【試験での位置づけ】

有機化合物は、(1)炭素骨格・可燃性・水に溶けにくい・不良導体という一般性質、(2)官能基による分類(炭化水素=C/Hのみ/アルコール=−OH/有機酸=−COOH)、の2点が問われます。誤答は「炭素を含まない」「不燃性」「水によく溶け電気を通す」「炭化水素に酸素」のように、有機物の基本性質を逆にして作られます。第4類危険物が有機化合物である点を意識し、官能基と性質(水溶性・帯電性)を結びつけて覚えると、性質科目の物質ごとの問題にも応用できます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 有機物は一般に水に溶けにくく、電気を通しにくい。
  • イ(誤): 有機化合物は炭素を含む化合物。含まないは逆。
  • ウ(正): アルコールは−OH、有機酸(酢酸)は−COOHをもつ。
  • エ(誤): 有機物は一般に可燃性で、燃えるとCO₂と水を生じる。
  • オ(誤): 炭化水素は炭素と水素のみ。酸素を必ず含むは誤り。

【根拠】有機化合物の性質と官能基による分類(確立した化学)。

【補足】有機物=炭素骨格・可燃・水に溶けにくい・不良導体。−OHアルコール/−COOH有機酸/C・Hのみ炭化水素。第4類危険物の多くは有機物で、不良導体ゆえ静電気対策が重要。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 有機化合物の確立した化学。有機化合物は炭素を骨格とする化合物(一酸化炭素・二酸化炭素・炭酸塩等を除く)。一般に可燃性で、燃えるとCO₂とH₂Oを生じる。多くは水に溶けにくく電気を通しにくい。官能基により分類:アルコール(−OH)、有機酸(カルボン酸、−COOH)、炭化水素(C・Hのみ)等。第4類危険物の多くは有機化合物。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

有機化合物の分類(炭化水素・アルコール・有機酸頻出度B

基礎的な物理学及び基礎的な化学の他の問題

1
燃焼(引火点・発火点・燃焼範囲)
2
静電気
3
物質の三態・状態変化
4
密度・比重
5
熱量・比熱・熱膨張・熱移動
6
熱量・比熱・熱膨張・熱移動

科目別に解いて、危険物乙四に合格

法令・物理・化学・性質・火災予防・消火を175問。各問に根拠とAI解説(3レベル)付き・閲覧無料。