基礎的な物理学及び基礎的な化学21酸・塩基・有機/無機

危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問21:酸・塩基・有機/無機

酸・塩基およびpHに関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • pH7は強い酸性を示し、pHの値が大きくなるほど酸性が強くなる。
  • 酸の水溶液は青色リトマス紙を赤色に変え、塩基(アルカリ)の水溶液は赤色リトマス紙を青色に変える、という記述は誤りである。
  • 中和反応では、酸と塩基が反応して塩(えん)と酸素が生じる。
  • 塩基の水溶液は酸性を示し、pHは7より小さい。
  • pH7は中性で、7より小さいほど酸性が強く、7より大きいほど塩基性(アルカリ性)が強い。正答
正答:pH7は中性で、7より小さいほど酸性が強く、7より大きいほど塩基性(アルカリ性)が強い。

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正しいのはオです。pHは酸性・塩基性の強さを表す数値で、7が中性、7より小さいほど酸性、7より大きいほど塩基性(アルカリ性)です。

  • ア(誤): pH7は中性。pHが大きいほど塩基性。酸性ではない。
  • イ(誤): 「酸が青→赤、塩基が赤→青」は正しい記述。これを誤りとするイ自体が誤り。
  • ウ(誤): 中和で生じるのは塩と。酸素ではない。
  • エ(誤): 塩基は塩基性でpHは7より大きい
  • オ(正): pH7中性、小さいほど酸性、大きいほど塩基性。

「pH7中性/小さい=酸/大きい=塩基」を固定します。

標準試験対策の基準レベル

酸・塩基とpH:

  • pHスケール: 0〜14の数値で液性を表す。pH7が中性、7より小さいほど酸性が強く、7より大きいほど塩基性(アルカリ性)が強い(オ=正、ア・エ=誤)。
  • リトマス紙: 酸は青色リトマス紙を赤に変え、塩基は赤色リトマス紙を青に変える(イの「これは誤り」という記述自体が誤り)。
  • 中和反応: 酸と塩基が反応すると、塩(えん)と水が生じる(例:HCl+NaOH→NaCl+H₂O)。生じるのは水であって酸素ではない(ウ=誤)。

酸・塩基の例:

  • 酸:塩酸・硫酸・酢酸(酢酸は第二石油類の危険物でもある弱酸)。
  • 塩基:水酸化ナトリウム・アンモニア水。

引っかけパターン:

  • pH7を酸性とする/pHが大きいほど酸性とする誤り(ア)
  • 中和で「酸素」が生じるとする誤り(ウ。正しくは水)
  • 塩基を酸性・pH7未満とする誤り(エ)
  • 正しいリトマスの記述を「誤り」とする二重否定の引っかけ(イ)

「pH7中性・中和は塩+水・酸→青赤/塩基→赤青」を押さえます。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

酸は水に溶けて水素イオン(H⁺)を生じる物質、塩基(アルカリ)は水酸化物イオン(OH⁻)を生じる物質です(アレニウスの定義)。水溶液中のH⁺の濃度の大小を表すのがpHで、H⁺が多いほど(酸性が強いほど)pHは小さく、少ないほど(塩基性が強いほど)pHは大きくなります。pH7はH⁺とOH⁻が釣り合った中性です。pHは対数スケールで、1違うとH⁺濃度は10倍違います(pH3はpH4の10倍酸性)。

【中和反応】

酸と塩基を混ぜると、H⁺とOH⁻が結びついて水になり、互いの性質を打ち消し合います。これが中和で、一般式は次のとおりです。

酸 + 塩基 → 塩(えん)+ 水

例:塩酸+水酸化ナトリウム → 塩化ナトリウム(塩)+水(HCl+NaOH→NaCl+H₂O)。生成物は塩とであり、酸素は発生しません。「酸+塩基→塩+酸素」という選択肢は典型的な誤りです。中和は発熱反応で、強酸と強塩基の中和では多量の熱を生じます。

【危険物との接続】

  • 酢酸(第二石油類・水溶性): 危険物である酢酸は弱酸で、水溶液は酸性を示します。金属を腐食する性質があり、容器の材質選定に注意が必要です。
  • 腐食と防食(次論点): 酸性・塩基性の環境は金属の腐食を促進します。pHの概念は、危険物を貯蔵する金属タンク・容器の腐食管理につながります。
  • 混触の危険: 酸化性の危険物(他類)と還元性物質、酸と特定の物質を混ぜると激しく反応・発熱・発火する場合があり、性質の異なる物質を不用意に混ぜない(混載・混合の禁止)ことが安全管理の基本です。乙四は第4類が中心ですが、酸・塩基の基礎は混触危険の理解の土台になります。

【試験での位置づけ】

酸・塩基は、(1)pH7が中性・小さいほど酸性・大きいほど塩基性、(2)中和は塩+水(酸素ではない)、(3)リトマスは酸が青→赤・塩基が赤→青、の3点が問われます。誤答は「pH7が酸性」「pHが大きいほど酸性」「中和で酸素発生」「塩基が酸性」のように、定義を逆・取り違えにして作られます。本問のイのように、正しい記述を「これは誤りである」と二重否定で提示する引っかけもあるため、文末まで丁寧に読むことが大切です。乙四では深い計算(中和滴定の量計算等)はほとんど出ず、定義レベルの正誤判断が中心なので、基本を正確に固定すれば確実に得点できます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): pH7は中性。pHが大きいほど塩基性。酸性が強くなるのは逆。
  • イ(誤): 酸が青→赤・塩基が赤→青は正しい。これを「誤り」とする記述自体が誤り。
  • ウ(誤): 中和で生じるのは塩と水。酸素ではない。
  • エ(誤): 塩基の水溶液は塩基性でpHは7より大きい。
  • オ(正): pH7中性、7より小で酸性、7より大で塩基性。

【根拠】酸・塩基の定義、pHスケール、中和反応(酸+塩基→塩+水)(確立した化学)。

【補足】pH7中性/小=酸性・大=塩基性。中和は塩+水(酸素は出ない)。酸→青赤・塩基→赤青。酢酸など危険物の酸性・金属腐食の基礎。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 酸・塩基の定義、pHスケール(0〜14、7が中性)、中和反応(酸+塩基→塩+水)。確立した化学。酸は青色リトマス紙を赤に、塩基は赤色リトマス紙を青に変える。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

酸・塩基とpH・中和頻出度C

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