基礎的な物理学及び基礎的な化学33酸化還元・酸化熱

危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問33:酸化還元・酸化熱

酸化と還元に関する次の記述のうち、**誤っているもの**はどれか。

  • 物質が酸素と化合することを酸化、酸化物が酸素を失うことを還元という。
  • 物質が電子を失うことを酸化、電子を受け取ることを還元という。
  • 物質が水素を失うことを酸化、水素と化合することを還元という。
  • 一つの反応の中で、ある物質が酸化されるとき、相手の物質は還元される。
  • 燃焼は可燃物が酸素と激しく化合する反応であり、可燃物が還元される現象である。正答
正答:燃焼は可燃物が酸素と激しく化合する反応であり、可燃物が還元される現象である。

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誤っているのはオです。燃焼は可燃物が酸素と化合する反応で、可燃物が「酸化される」現象です。還元ではありません。

  • ア(正): 酸素と化合=酸化、酸素を失う=還元。
  • イ(正): 電子を失う=酸化、受け取る=還元。
  • ウ(正): 水素を失う=酸化、水素と化合=還元。
  • エ(正): 酸化と還元は同時に起こる。
  • オ(誤): 燃焼は可燃物が酸化される現象。還元は誤り。

「酸素と化合=酸化/燃焼は酸化反応」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

酸化・還元の定義:

酸化と還元は、「酸素・水素・電子」の3つの観点で定義され、いずれも対になっています。

| | 酸化 | 還元 |

|---|---|---|

| 酸素 | 酸素と化合する | 酸素を失う |

| 水素 | 水素を失う | 水素と化合する |

| 電子 | 電子を失う | 電子を受け取る |

  • ア(正): 酸素と化合=酸化、酸素を失う=還元。
  • イ(正): 電子を失う=酸化、受け取る=還元。
  • ウ(正): 水素を失う=酸化、水素と化合=還元。
  • エ(正): 酸化と還元は必ず同時に起こる(酸化還元反応)。一方が電子を失えば、相手がそれを受け取る。
  • オ(誤): 燃焼は可燃物が酸素と激しく化合する反応で、可燃物が酸化される現象。「可燃物が還元される」は逆で、本問の正答。

引っかけパターン: 燃焼を「還元」とする、酸化と還元の定義を逆にする。「酸素と化合=酸化、燃焼は激しい酸化」を固定します。酸化剤は相手を酸化し自らは還元される点も押さえます。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

酸化還元は化学反応の中心的な概念で、もとは「酸素のやりとり」で定義されました(酸素と化合=酸化、酸素を失う=還元)。その後、水素のやりとり、さらに最も一般的な「電子のやりとり」へと定義が拡張されました。電子を失うことが酸化、電子を受け取ることが還元です。これらは同じ現象を別の側面から見たもので、燃焼・腐食・電池・自然発火など多くの現象がこの枠組みで説明されます。

【3つの定義の整理】

  • 酸素基準: 酸素と化合=酸化/酸素を失う=還元。
  • 水素基準: 水素を失う=酸化/水素と化合=還元。
  • 電子基準(最も一般的): 電子を失う=酸化/電子を受け取る=還元。

そして酸化と還元は必ず同時に起こります。ある物質が電子を失えば(酸化)、その電子を別の物質が受け取る(還元)からです。相手を酸化する物質を酸化剤(自身は還元される)、相手を還元する物質を還元剤(自身は酸化される)といいます。

【危険物との接続】

  • 燃焼=激しい酸化: 燃焼は可燃物が酸素と急激に化合し、光と熱を伴う酸化反応です。可燃物(第4類の有機物等)が酸化され、酸素が還元されます。第1類(酸化性固体)・第6類(酸化性液体)は強い酸化剤で、可燃物の燃焼を促進するため、第4類(可燃物)との混載が禁止されます。
  • 自然発火=低温の酸化: 動植物油の乾性油などは、空気中でゆっくり酸化(酸化熱の蓄積)が進み、放熱が追いつかないと発火点に達して自然発火します。これも酸化反応の一種です。
  • 金属の腐食(さび): 鉄が酸素・水と反応してさびるのも酸化です。

【試験での位置づけ】

酸化還元は物理化学で頻出(頻出度B〜A)です。核心は、(1)酸化=酸素と化合/水素を失う/電子を失う、(2)還元=酸素を失う/水素と化合/電子を受け取る、(3)酸化と還元は同時、(4)燃焼は可燃物が酸化される激しい酸化反応、です。引っかけは、燃焼を還元とする(本問のオ)、酸化と還元の定義を逆にする、酸化剤・還元剤の自身の変化を取り違える、です。「燃焼=酸化」「酸化剤は自らは還元される」をセットで押さえると、混合危険・自然発火の問題にも応用できます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 酸素と化合=酸化、酸素を失う=還元。
  • イ(正): 電子を失う=酸化、受け取る=還元。
  • ウ(正): 水素を失う=酸化、水素と化合=還元。
  • エ(正): 酸化と還元は同時に起こる。
  • オ(誤・正答): 燃焼は可燃物が酸化される現象。還元ではない。

【根拠】確立した化学(酸化還元の定義)。

【補足】酸化=酸素と化合/水素を失う/電子を失う。還元=その逆。酸化と還元は同時。燃焼は可燃物が酸化される激しい酸化。酸化剤は自らは還元される。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した化学(酸化還元の定義)。酸化=酸素と化合/水素を失う/電子を失う。還元=酸素を失う/水素と化合/電子を受け取る。酸化と還元は同時に起こる(一方が酸化されれば相手は還元される)。燃焼は可燃物が酸素と化合する=可燃物が「酸化される」現象であり、還元ではない。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

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