基礎的な物理学及び基礎的な化学85化学反応式・物質量

危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問85:化学反応式・物質量

エタノール(C2H5OH)の完全燃焼を表す化学反応式として、**正しいもの**はどれか。ただし係数はすべて最小の整数比とする。

  • C2H5OH + O2 → 2CO2 + 3H2O
  • C2H5OH + 2O2 → 2CO2 + 3H2O
  • C2H5OH + 3O2 → 2CO2 + 3H2O正答
  • C2H5OH + 4O2 → 2CO + 3H2O
  • C2H5OH + 3O2 → 2CO + 4H2O
正答:C2H5OH + 3O2 → 2CO2 + 3H2O

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正しいのはウです。エタノール(C2H5OH)の完全燃焼式は:

C2H5OH + 3O2 → 2CO2 + 3H2O

確認方法(原子数を数える):

  • 左辺: C=2, H=6, O=1+6=7
  • 右辺: C=2, H=6, O=4+3=7 → 一致
  • ア: O2の係数1では酸素不足で成立しない。
  • イ: O2=2では酸素足りない(左辺O=2×2+1=5 ≠ 右辺O=7)。
  • ウ(正): O2=3で成立(上記確認済み)。
  • エ: 生成物がCO(不完全燃焼)になっており、完全燃焼ではない。
  • オ: COが含まれ完全燃焼ではない・係数も不一致。

反応式のバランスは「両辺の原子数が等しい」を必ず確認する習慣を持ちましょう。

標準試験対策の基準レベル

エタノールの完全燃焼式の導き方(確立した化学):

手順:

1. エタノール:C2H5OH(C=2、H=6、O=1)

2. 完全燃焼生成物:CO2(CO2: C=1, O=2)と H2O(H=2, O=1)

3. C原子: 左辺C=2 → 右辺 2CO2 が必要

4. H原子: 左辺H=6 → 右辺 3H2O が必要(6/2=3)

5. 右辺のO合計: 2CO2=4つ + 3H2O=3つ = 7個

6. 左辺のO: エタノール分子のO=1個。残り O不足=6個 → O2(2個ずつ)= 3分子必要

完成: C2H5OH + 3O2 → 2CO2 + 3H2O

確認:

| 原子 | 左辺 | 右辺 |

|---|---|---|

| C | 2 | 2 (CO2×2) |

| H | 6 | 6 (H2O×3) |

| O | 1+6=7 | 4+3=7 |

各選択肢:

  • ア: O2係数1→左辺O=3、右辺O=7。不一致。
  • イ: O2係数2→左辺O=5、右辺O=7。不一致。
  • ウ(正): O2係数3→両辺O=7。一致。
  • エ: 生成物にCO(一酸化炭素)→完全燃焼の定義に反する。
  • オ: COを含む・係数も不一致。

引っかけ: エ・オは「CO2 ではなく CO」を選ばせる罠(完全燃焼とCOは矛盾)。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景:化学反応式の係数決定法】

化学反応式は「質量保存の法則」(反応前後で各元素の原子数が等しい)に基づきます。係数の決定には:

1. 未定係数法(代数的に解く)

2. 試行錯誤法(炭素→水素→酸素の順に合わせる)

有機化合物 CₙHₘOₖ の完全燃焼の一般式:

CₙHₘOₖ + (n + m/4 − k/2) O2 → n CO2 + (m/2) H2O

エタノール(C2H6O: n=2, m=6, k=1)の場合:

O2 係数 = 2 + 6/4 − 1/2 = 2 + 1.5 − 0.5 = 3(整数で一致)

C2H5OH + 3O2 → 2CO2 + 3H2O が正しい式。

【乙四試験での反応式の出題スタンス】

乙四試験では反応式の係数の厳密な決定より「完全燃焼はCO2+H2O・不完全燃焼はCOも発生」「H2は燃えてH2Oになる」等の定性的理解が問われます。ただし係数の正誤(選択肢で係数を変えたもの)が出題されるため、主要物質(メタン・エタノール・ガソリン等)の燃焼式の基本は押さえておくべきです。

【エタノールと燃焼の危険性】

エタノール(C2H5OH)は第4類危険物・アルコール類(水溶性・指定数量400L)で、引火点13℃(常温付近で引火の危険)。完全燃焼の反応式から:

  • 必要O2: 3 mol。エタノール1 mol(46 g)の燃焼に O2 3 mol(= 3×32=96 g)が必要
  • 生成CO2: 2 mol(= 88 g)
  • 生成H2O: 3 mol(= 54 g)

エタノールは水溶性であり、通常の泡消火剤(水性)では消火不能→耐アルコール泡が必要(物理化学から性質科目への接続)。

【各選択肢の発展補足】

  • ア: O2係数1では酸素大幅不足(O=3 vs 7)。反応が成立しない。
  • イ: O2係数2では酸素不足(O=5 vs 7)。
  • ウ(正): O2係数3で両辺の原子数が一致。正しい完全燃焼式。
  • エ: COが生成物→「完全燃焼」とは矛盾(完全燃焼はCO2のみ)。係数も合わない。
  • オ: COを含み、かつ係数も不一致。

【試験での位置づけ】

反応式の問題は「完全燃焼の生成物はCO2とH2O(COではない)」「原子数保存のチェック」を押さえれば確実に得点できます。エタノール(アルコール類)は乙四の主要物質であり、燃焼式はメタノールと並んで覚えておく価値があります。

【根拠】確立した化学(完全燃焼の化学反応式・原子数保存)。

【補足】C2H5OH + 3O2 → 2CO2 + 3H2O。原子数確認: C=2, H=6, O=7 で両辺一致。完全燃焼生成物はCO2+H2O(COは不完全燃焼)。

<!-- 監修確定 2026-06-05(legal-reviser): 検算 C2H5OH+3O2→2CO2+3H2O。左辺O=1+3×2=7、右辺O=2×2+3=7で整合(C=2/H=6/O=7)。一般式O2係数=2+6/4−1/2=3も一致。正答ウで一意(ア=O2:1・イ=O2:2は酸素不足/エ・オはCO生成で不完全燃焼=完全燃焼の定義に反する)。二重正答なし。確定。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した化学(完全燃焼の化学反応式・原子数保存)。C2H5OH の完全燃焼: C2H5OH + 3O2 → 2CO2 + 3H2O(C: 2、H: 6、O: 1+6=7=左辺右辺一致で確認)。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

エタノール燃焼反応式の係数・mol 比頻出度C

基礎的な物理学及び基礎的な化学の他の問題

1
燃焼(引火点・発火点・燃焼範囲)
2
静電気
3
物質の三態・状態変化
4
密度・比重
5
熱量・比熱・熱膨張・熱移動
6
熱量・比熱・熱膨張・熱移動

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