危険物乙四 危険物に関する法令 問126:貯蔵・取扱の基準
屋内貯蔵所における危険物の貯蔵基準に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。
- ア屋内貯蔵所に危険物を貯蔵する際、容器を積み重ねる場合の高さは、3メートル以下にしなければならない。正答
- イ屋内貯蔵所では、危険物の容器を積み重ねる高さに法令上の制限はなく、構造上安全な高さで積み重ねることができる。
- ウ屋内貯蔵所では、異なる種類の危険物を同一の貯蔵所に保管することは一切禁止されている。
- エ屋内貯蔵所に保管する危険物の容器は、直射日光を防ぐため必ず屋根・壁で囲まれた室内に置く必要があり、棚を使用することは認められない。
- オ屋内貯蔵所の床面は危険物が浸透しない材質とし、適当な傾斜をつけて貯留設備を設けることが求められる。
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正しいのはアです。屋内貯蔵所で危険物の容器を積み重ねる際は、高さ3メートル以下(機械式ラック使用時は6メートル以下)にしなければなりません。
- ア(正): 容器の積み重ね高さは3メートル以下(機械式ラックは6メートル以下)。
- イ(誤): 高さの制限がある(制限なしは誤り)。
- ウ(誤): 異なる種類の危険物を同一の貯蔵所で保管することは一定の基準のもとで認められている(一切禁止ではない)。
- エ(誤): 棚を使用することは認められている。棚の使用禁止という規定はない。
- オ(誤): 屋内貯蔵所の床面に浸透しない材質・傾斜・貯留設備という要件はある(これは正しい内容)が、本問の正答はア。
「容器の積み重ね高さ3m以下(機械式ラック6m以下)」を押さえます。
屋内貯蔵所の貯蔵基準(危政令第26条等):
- ア(正): 屋内貯蔵所での容器の積み重ねは3メートル以下(危政令第26条等)。倒壊・崩落防止の観点から高さ制限が定められている。ただし機械式ラックを使用する場合は6メートル以下。
- イ(誤): 容器の積み重ね高さには法令上の制限がある(3メートル以下)。構造上安全であっても制限を超えることはできない。
- ウ(誤): 異なる種類の危険物の貯蔵について、「一切禁止」ではなく、類ごとに区分して貯蔵する等の基準がある。第4類と第1類のように相互作用のある危険物を同一の場所に無秩序に混在させることは問題があるが、適切に区分した上での保管は認められる場合がある。
- エ(誤): 棚の使用を禁止する規定はない。棚(固定式棚・移動式棚等)を使用して容器を整理・保管することは認められており、現実の危険物倉庫では広く行われている。
- オ(誤): 床面の浸透しない材質・傾斜・貯留設備については、屋内貯蔵所の構造基準(危政令第10条等)として正しい内容だが、本問の正答はア(積み重ね高さ3m以下)。
引っかけパターント: 「積み重ね高さに制限なし」(イ)、「棚使用禁止」(エ)が定番誤り。「3m以下・機械式6m以下」の数値を固定します。
【理論的背景】
屋内貯蔵所は危険物を容器等に収納して屋内に保管する施設です。容器の積み重ね高さを制限するのは、地震・外力等によって高く積まれた容器が崩落した場合、容器の破損・危険物漏えい・火災・作業員への負傷等の連鎖的な被害を防ぐためです。人力で扱える高さ(3m以下)と機械式ラックを使用した場合の高さ(6m以下)で異なる制限が設けられています。
【実務・条文構造】
屋内貯蔵所の主要基準(危政令第10条・第26条等):
構造基準(危政令第10条等):
- 床面の材質: 危険物が浸透しない材質(コンクリート等)。
- 床面の傾斜: 床面を危険物が貯留できるよう傾斜をつけ、貯留設備(せき・ます等)を設ける。
- 換気設備: 可燃性蒸気の滞留を防ぐ換気設備の設置。
- 採光・照明: 作業に支障のない採光・照明設備。
貯蔵基準(危政令第26条等):
- 容器の積み重ね高さ制限:
- 通常の貯蔵: 3メートル以下
- 機械式ラックを使用する場合: 6メートル以下
- 通路・出入口: 通路を設け、出入口を明確にする。
- 類の区分: 異なる類の危険物を同一の貯蔵所で保管する場合は、類ごとに区分して貯蔵する(完全禁止ではないが、区分管理が必要)。
- 棚の使用: 棚を使用した容器の保管は認められている(棚の固定・材質等の要件がある場合もあり)。
危険物の類の区分貯蔵:
- 第1類(酸化性固体)と第4類(引火性液体)を同一室内に無区分で保管することは危険。類ごとの区画・通路等で分離した管理が現実的。「一切禁止」ではないが区分貯蔵が義務。
【試験での位置づけ】
屋内貯蔵所の貯蔵基準は法令B頻出です。(1)容器の積み重ね高さは3メートル以下(機械式ラックは6メートル以下)、(2)高さ制限は法令上の義務(構造上安全では不可)、(3)棚の使用は認められる、(4)床面の基準(浸透しない材質・傾斜・貯留設備)が核心です。引っかけは「高さ制限なし」(イ)、「棚使用禁止」(エ)、「異類の同一貯蔵は一切禁止」(ウ)です。「3m以下・機械式6m以下」という数値を固定します。
【各選択肢の発展補足】
- ア(正): 容器の積み重ね高さ3メートル以下(通常・危政令第26条等)。機械式ラックは6メートル以下。
- イ(誤): 法令上の高さ制限がある(3m以下)。「制限なし」は誤り。
- ウ(誤): 異なる種類の危険物の同一施設貯蔵は類ごとの区分貯蔵という条件のもとで可能。「一切禁止」は誤り。
- エ(誤): 棚の使用禁止という規定はない。棚を使用した貯蔵は認められている。
- オ(誤): 屋内貯蔵所の床面の基準(浸透しない材質・傾斜・貯留設備)は正しいが、本問の正答はア。
【根拠法令】危険物の規制に関する政令 第10条(屋内貯蔵所の基準)、第26条(貯蔵の基準)。
【補足】屋内貯蔵所の容器積み重ね高さ=3メートル以下(機械式ラック6メートル以下)。棚使用可。床面は浸透しない材質・傾斜・貯留設備が必要。
<!-- 監修確定 2026-06-05(legal-reviser): 屋内貯蔵所の容器積み重ね高さは原則3m以下、機械により荷役する構造の架台(機械式ラック)等を設ける場合は6m以下(危政令第26条第1項・危規則)を確認(重点項目)。床面の浸透防止材質・傾斜・貯留設備も正確。正答ア一意・数値に誤りなし。 -->
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 危険物の規制に関する政令 第26条(屋内貯蔵所の貯蔵基準)、危険物の規制に関する規則 第41条。容器を積み重ねる高さは**3メートル以下**(機械式ラックを使用する場合は6メートル以下)。異なる類の危険物の貯蔵については一定の基準(類ごとの区分等)があるが「一切禁止」ではない。棚を使用することも認められている。屋内貯蔵所の床面の基準(浸透しない材質・傾斜・貯留設備)は確立した要件。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。