危険物乙四
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

危険物乙四 危険物に関する法令 問140|指定数量の1/5以下特例・少量危険物の意義

問題

危険物乙四 | 危険物に関する法令

危険物の規制における指定数量との関係について、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正しいのはイです。指定数量の5分の1以上・指定数量未満の危険物(少量危険物)は消防法の製造所等の規制(設置許可等)は受けませんが、市町村の火災予防条例で一定の規制を受けることが多いです。

  • ア(誤): 指定数量の1/5未満であっても市町村の火災予防条例の対象になる場合がある(条例によって異なる)。
  • イ(正): 少量危険物(1/5以上1/1未満)は消防法の製造所等規制対象外・市町村条例で規制。
  • ウ(誤): 指定数量以上の危険物を無許可で貯蔵することは消防法違反。
  • エ(誤): 倍数が1.0(ちょうど指定数量)でも1.1でも消防法の製造所等として規制対象だが、倍数によって保有空地等の規制内容が異なる場合がある。
  • オ(誤): 複数品目の場合は各倍数の「和」が1以上であれば規制対象(最大値ではなく合計)。

「少量危険物(指定数量の1/5以上1/1未満)は消防法の製造所等規制対象外・市町村条例で規制」が核心です。

指定数量と規制の関係(消防法第9条の4・第11条・消防法第10条第2項):

  • ア(誤): 指定数量の1/5未満の危険物については、消防法の製造所等規制は適用されないが、市町村の火災予防条例による規制から完全に外れるわけではない(条例によっては1/5未満でも届出や基準が定められている場合がある)。「市町村の条例の対象にもならない」は誤り。
  • イ(正): 少量危険物(指定数量の1/5以上1/1未満)は消防法の製造所等の設置許可等の規制は不要だが、市町村の火災予防条例による一定の規制(届出義務・貯蔵基準等)が課されることが多い(消防法第9条の4)。これが「少量危険物」として知られている区分。
  • ウ(誤): 指定数量以上の危険物を無許可で貯蔵・取り扱うことは消防法第10条第1項違反で、危険物の除去等の命令(同法第16条の6)・罰則の対象となる。
  • エ(誤): 倍数が1.0でも1.1でも消防法の製造所等規制が適用される点は同じ。ただし保有空地の幅や定期点検・予防規程の義務化など、倍数の大きさに応じた規制内容の違いがある。
  • オ(誤): 複数品目の場合は各倍数の「和(合計)」が1以上か否かで規制適用を判断する(消防法第10条第2項)。「個々の最大値が1以上」という判断基準は誤り。

引っかけパターント: 「1/5未満は条例も不要」(ア)、「複数品目は最大値で判断」(オ)が定番誤り。

【理論的背景】

危険物の規制は「量」によって適用法令が段階的に変わる体系です。量が多いほど厳しい規制が適用されますが、少量でもゼロ規制ではありません。この体系は「危険性は量に比例するが、少量の危険物も一定の管理が必要」という考え方を反映しています。

少量危険物(指定数量の1/5以上1/1未満)は、多くの家庭・小規模事業所に存在するガソリン(ガス缶・携行缶)・灯油(家庭用ストーブ用)等を念頭に置いた区分で、消防法の製造所等という重い規制は課さず、市町村の条例で合理的に管理するという判断がなされています。

【実務・条文構造】

指定数量と規制の対応(消防法・火災予防条例):

量(指定数量との比率)呼称適用法令主な義務
1以上(指定数量以上)危険物(製造所等)消防法設置許可・保安監督者・定期点検等
1/5以上1/1未満少量危険物市町村火災予防条例届出・保管基準等(条例による)
1/5未満(微量)条例によって異なる—

複数品目の倍数計算(消防法第10条第2項):

  • 複数の危険物を同一の場所に貯蔵・取り扱う場合、消防法の規制適用判断は「各品目の倍数の和(合計)」で行う。
  • 最大値ではなく「和」で判断するのが重要ポイント。
  • 例: ガソリン300L(倍数1.5)と灯油500L(倍数0.5)を同一場所に貯蔵→合計倍数2.0→消防法規制対象。

指定数量以上の無許可貯蔵:

  • 無許可で設置・使用した施設に対しては、市町村長等が危険物の除去その他の措置を命じることができ(消防法第16条の6)、罰則(拘禁刑・罰金)の対象となる。

【試験での位置づけ】

少量危険物と規制体系は法令B頻出です。(1)少量危険物(指定数量1/5以上1/1未満)は市町村条例で規制(消防法の製造所等規制は不要)、(2)指定数量1/5未満も条例で規制される場合あり(ゼロ規制ではない)、(3)指定数量以上の無許可貯蔵は違法(消防法第11条・罰則あり)、(4)複数品目の場合は各倍数の和が1以上か否かで消防法規制適用を判断(最大値ではない)、が核心です。引っかけは「1/5未満は条例も不要」(ア)、「複数品目は最大値で判断」(オ)です。指定数量を軸にした二層規制(消防法・条例)の体系と、複数品目の倍数の「和」という判断基準を整理します。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 指定数量の1/5未満でも条例で規制される場合があり「条例の対象にもならない」は誤り。
  • イ(正): 少量危険物(1/5以上1/1未満)は市町村条例で規制(消防法第9条の4)。製造所等の設置許可は不要。
  • ウ(誤): 指定数量以上の無許可貯蔵は消防法第10条第1項違反(除去等の命令・罰則の対象)。
  • エ(誤): 倍数1.0と1.1は消防法の規制が適用される点は同じだが、倍数に応じた規制内容の違いがある(保有空地の幅・定期点検義務等)。
  • オ(誤): 複数品目は各倍数の「和」(合計)が1以上か否かで判断(最大値ではない・消防法第10条第2項)。

【根拠法令】消防法 第9条の4(少量危険物・条例規制)、第11条(指定数量以上・設置許可)、消防法 第10条第2項(複数品目の倍数の和で判断)。

【補足】少量危険物(指定数量1/5以上1/1未満)は消防法の製造所等規制なし・市町村条例で規制。複数品目の倍数判断は「和(合計)」(最大値ではない)。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 消防法第9条の4(少量危険物・指定数量の1/5以上1/1未満は条例規制)、消防法第11条(指定数量以上は製造所等として許可必要)、消防法第10条第2項(複数品目の倍数は和で判断)。少量危険物(指定数量の1/5以上1/1未満)は消防法の製造所等規制対象外だが市町村条例で規制(イが正)。指定数量の1/5未満も条例で規制される場合がある(アが誤)。複数品目の合計倍数が1以上で消防法の規制が適用(オが誤・最大値ではなく和)。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。