危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法21品名分類

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問21:品名分類

第一石油類に属するベンゼン・トルエン・酢酸エチルに関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • ベンゼン・トルエンは水によく溶け、水より重い液体である。
  • これらはいずれも引火点が高く、常温では引火の危険がない。
  • ベンゼンは無害で、蒸気を吸い込んでも人体に影響はない。
  • これらの蒸気は空気より軽く、発生しても高所へ拡散して滞留しない。
  • ベンゼン・トルエン・酢酸エチルは引火点が常温より低い第一石油類で、いずれも引火しやすく、蒸気は空気より重い。正答
正答:ベンゼン・トルエン・酢酸エチルは引火点が常温より低い第一石油類で、いずれも引火しやすく、蒸気は空気より重い。

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正しいのはオです。ベンゼン・トルエン・酢酸エチルは第一石油類で、引火点が常温より低く引火しやすい液体です。蒸気は空気より重く低い所にたまります。

  • ア(誤): 水に溶けにくく、水より軽い(水に浮く)。
  • イ(誤): 引火点は常温より低く、常温で引火の危険がある。
  • ウ(誤): ベンゼンは有毒(発がん性)。無害は誤り。
  • エ(誤): 蒸気は空気より重く、低所に滞留する。
  • オ(正): 引火点が常温より低い・引火しやすい・蒸気は空気より重い。

「第一石油類=引火点21℃未満・引火しやすい・蒸気は重い・水より軽い」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

第一石油類(ベンゼン・トルエン・酢酸エチル):

第一石油類は引火点21℃未満の石油類で、常温(20℃)でも引火する危険があります。

  • ベンゼン・トルエン(非水溶性)・酢酸エチル(非水溶性):

- 引火点が常温より低く、引火しやすい(イ=誤)。

- 水より軽く(液比重<1)、水に溶けにくい(ア=誤:水に溶け重いは誤り)。

- 蒸気は空気より重い(蒸気比重>1)ため、発生すると低所に滞留する(エ=誤:軽く高所へは誤り)。

  • ベンゼンは有毒(発がん性があり、蒸気の吸入は人体に有害)(ウ=誤)。トルエンも有機溶剤として毒性がある。

これらをまとめると、オ(引火点が常温より低い・引火しやすい・蒸気は空気より重い)が正しい記述です(オ=正)。

引っかけパターン:

  • 水溶性・水より重いとする誤り(ア)。第一石油類(ガソリン系)は水より軽く非水溶性。
  • 引火点が高く常温で安全とする誤り(イ)
  • ベンゼンを無害とする誤り(ウ)
  • 蒸気が空気より軽いとする誤り(エ)

「第一石油類=引火しやすい・水より軽い・蒸気は重い・ベンゼンは有毒」を固定します。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

第一石油類は、危政令別表第三で「1気圧において引火点が21℃未満」と定義される石油類で、ガソリンを代表とする引火点の低い危険な区分です。ベンゼン・トルエン(芳香族炭化水素)、酢酸エチル(エステル)、アセトン(ケトン・水溶性)などがここに含まれます。引火点が常温以下〜常温付近のため、これらは常温で可燃性蒸気を出し、火気・静電気で容易に引火します。

【各物質の性状(確定的特徴)】

  • ベンゼン: 芳香族炭化水素。引火点が常温より低く引火しやすい。水より軽く水に溶けにくい。有毒(発がん性)で、蒸気の吸入は造血器障害等を招く。特有の芳香。
  • トルエン: ベンゼンに似た芳香族。引火点が常温より低い。水より軽く非水溶性。有機溶剤として毒性がある。
  • 酢酸エチル: エステル。引火点が常温より低い。果実臭。非水溶性(水にわずかに溶ける)。
  • 共通して、蒸気比重>1(空気より重い)ため、発生した蒸気は床面・くぼみ・地下など低所に滞留し、離れた火源まで流れて引火する危険があります(這う蒸気)。

【火災予防と消火】

  • 火災予防: 引火点が低いので、火気厳禁・静電気除去(接地・流速制限)・換気で蒸気を低所に滞留させない・容器密栓・冷暗所貯蔵。ベンゼン等は有毒なので吸入防止(保護具・換気)も重要。
  • 消火: 非水溶性の第一石油類は、泡・粉末・二酸化炭素・ハロゲン化物による窒息消火が基本。水より軽く水に浮くため、棒状注水は液面を広げ延焼を拡大させ不適。アセトン(水溶性)には耐アルコール泡が必要だが、ベンゼン・トルエン・酢酸エチル(非水溶性)には一般の泡も有効。
  • 蒸気管理: 蒸気が空気より重く滞留するため、低所の換気・着火源(電気スイッチ・静電気)の排除が重要。防爆構造の電気設備を用いる。

【試験での位置づけ】

第一石油類は、(1)引火点21℃未満で常温でも引火、(2)非水溶性のものは水より軽く水に溶けにくい、(3)蒸気は空気より重い(低所滞留)、(4)ベンゼン等は有毒、の各点が問われます。誤答は「水に溶け水より重い」「引火点が高く安全」「蒸気が軽い」「無害」のように、第4類の共通性状(水より軽い・蒸気は重い・引火しやすい)やベンゼンの毒性を逆にして作られます。第一石油類は「引火点が低く危険・蒸気が重く滞留」という第4類の典型をよく表す区分なので、共通性状と結びつけて覚えると確実です。アセトンが同じ第一石油類でも水溶性(指定数量400L・耐アルコール泡)である点と対比しておきます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): ベンゼン・トルエンは水に溶けにくく、水より軽い。
  • イ(誤): 引火点は常温より低く、常温で引火の危険がある。
  • ウ(誤): ベンゼンは有毒(発がん性)。蒸気の吸入は有害。
  • エ(誤): 蒸気は空気より重く、低所に滞留する。
  • オ(正): 引火点が常温より低く引火しやすい・蒸気は空気より重い第一石油類。

【根拠】第一石油類(引火点21℃未満)の性状(確定表・確立教科書値)。

【補足】第一石油類=引火点21℃未満・引火しやすい。ベンゼン/トルエン/酢酸エチルは水より軽く非水溶性・蒸気は空気より重い。ベンゼンは有毒。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 第一石油類(引火点21℃未満)の性状(確定表・確立教科書値)。ベンゼン・トルエン(非水溶性)、酢酸エチル(非水溶性)はいずれも引火点が常温(20℃)より低く(おおむね−10〜0℃前後)、引火しやすい。水より軽く(液比重<1)、水に溶けにくい。蒸気は空気より重い(蒸気比重>1)。ベンゼンは有毒(発がん性)。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

第1石油類(ベンゼン・トルエン・酢酸エチル頻出度A

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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