危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法59アルコール類

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問59:アルコール類

エタノール(エチルアルコール)の性状に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • エタノールは第一石油類の水溶性に分類され、指定数量は400Lである。
  • エタノールは引火点が13℃で水溶性の液体であり、火災には耐アルコール泡が必要である。正答
  • エタノールの蒸気比重は1未満(空気より軽い)なので、蒸気は高所に逃げて危険が少ない。
  • エタノールはメタノールと同様に毒性が極めて強く、わずかな量の摂取や吸入で失明・死亡する危険がある。
  • エタノールの液比重は1より大きく(水より重く)、水の底に沈む。
正答:エタノールは引火点が13℃で水溶性の液体であり、火災には耐アルコール泡が必要である。

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正しいのはイです。エタノールは引火点13℃の水溶性液体で、消火には耐アルコール泡が必要です。

  • ア(誤): エタノールは第一石油類ではなくアルコール類。ただし指定数量400Lは正しい。
  • イ(正): アルコール類・引火点13℃・水溶性・耐アルコール泡必要。
  • ウ(誤): 蒸気比重は1.59(空気より重く低所に滞留)。1未満は誤り。
  • エ(誤): エタノールはメタノールほど毒性が強くない(飲料用アルコール)。
  • オ(誤): 液比重は0.79(水より軽い)。水の底には沈まない。

「エタノール=アルコール類・引火点13℃・水溶性・耐アルコール泡・蒸気比重1.59(低所滞留)」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

エタノールの性状:

  • ア(誤): エタノールはアルコール類(炭素数2の飽和1価アルコール)であり、第一石油類ではありません。引火点13℃は第一石油類の範囲(21℃未満)ですが、炭素数1〜3の飽和1価アルコールは独立品名「アルコール類」に区分されます。指定数量400Lの部分は正しいが、品名が誤り。
  • イ(正): エタノールは引火点13℃(常温付近で引火し得る)、水に任意の割合で混ざる水溶性。火災には耐アルコール泡(水溶性液体用泡)が必要。指定数量400L。正しい。
  • ウ(誤): エタノールの蒸気比重は1.59(C₂H₅OH・分子量46÷29≒1.59)。空気より重く低所に滞留する。「1未満・高所に逃げる」は誤り。
  • エ(誤): エタノールとメタノールの最大の違いは毒性。メタノールは少量で失明・死亡の危険があるが、エタノールは飲料用アルコールとして許容される(過剰摂取は有害だが、メタノールほどの急性毒性は持たない)。
  • オ(誤): エタノールの液比重は0.79(水より軽い)。水面に浮く(沈まない)。ちなみにアセトン・メタノールも液比重0.79前後で水より軽い。

引っかけパターン: アルコール類を第一石油類とする(ア)、蒸気比重を1未満とする(ウ)、メタノールと同等の毒性とする(エ)、液比重>1とする(オ)。「アルコール類・蒸気比重>1(低所滞留)・液比重0.79(水より軽い)」を固定。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

エタノール(C₂H₅OH・分子量46)はアルコール類の代表で、品名区分がアルコール類という独立品名に属することが重要です。引火点13℃は第一石油類(引火点21℃未満)の範囲に収まりますが、炭素数1〜3の飽和1価アルコールはアルコール類として別枠で扱われます。この「引火点だけで判断すると石油類に見えるがアルコール類である」という品名分類の例外的側面が試験頻出の引っかけです。

【エタノールの詳細性状】

  • 区分: アルコール類(炭素数2の飽和1価アルコール)
  • 引火点: 13℃(確定値。常温より低く常温で引火し得る)
  • 発火点: 約363〜423℃(教科書でレンジ)
  • 液比重: 0.79(水より軽い)
  • 蒸気比重: 1.59(C₂H₅OH・分子量46÷29≒1.59。空気より重い→低所に滞留)
  • 燃焼範囲: 約3.3〜19 vol%
  • 水溶性: 水に任意の割合で混ざる
  • 消火: 耐アルコール泡(水溶性なので通常泡は溶ける)
  • 指定数量: 400L

【メタノールとの比較表】

| 項目 | メタノール(CH₃OH) | エタノール(C₂H₅OH) |

|---|---|---|

| 炭素数 | 1 | 2 |

| 分子量 | 32 | 46 |

| 引火点 | 11℃ | 13℃ |

| 蒸気比重 | 1.1(32/29) | 1.59(46/29) |

| 液比重 | 0.79 | 0.79 |

| 毒性 | 強い(失明・死亡) | 低い(飲用可) |

| 燃焼炎 | 薄青色・見えにくい | 青色(やや明確) |

  • 引火点の差(メタノール11℃<エタノール13℃)は小さいが確定値として区別する。
  • 蒸気比重はエタノールの方が大きい(分子量が大きい分)。

【蒸気比重の計算根拠】

蒸気比重=分子量/29(空気の平均分子量)で検算できます。

  • メタノール: 32/29≒1.10
  • エタノール: 46/29≒1.59

いずれも1を超え、空気より重く低所に滞留します。「蒸気比重1未満で高所に逃げる」は誤りです(アンモニアNH₃・水素H₂等の軽いガスとは異なる)。

【試験での位置づけ】

エタノールの性状は性質科目で頻出(頻出度A)です。核心は、(1)アルコール類(第一石油類ではない)・指定数量400L、(2)引火点13℃(常温付近で引火し得る)、(3)水溶性・耐アルコール泡必要、(4)蒸気比重1.59(低所滞留)、(5)液比重0.79(水より軽い)、(6)毒性はメタノールより低い(飲料用アルコール)です。引っかけは品名を第一石油類とする(ア)、蒸気比重1未満とする(ウ)、メタノールと同等の毒性とする(エ)、液比重>1とする(オ)です。「アルコール類・引火点13・水溶性・蒸気比重1.59(低所)・液比重0.79(水面浮く)」を固定します。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): アルコール類(第一石油類ではない)。指定数量400Lの部分は正しい。
  • イ(正): アルコール類・引火点13℃・水溶性・耐アルコール泡必要。確定値と一致。
  • ウ(誤): 蒸気比重1.59(空気より重い・低所滞留)。1未満は誤り。
  • エ(誤): エタノールはメタノールほど毒性が強くない。
  • オ(誤): 液比重0.79(水より軽い)。水の底には沈まない。

【根拠】確立した教科書値・設計書§1-2。

【補足】エタノール:アルコール類・引火点13℃・水溶性・液比重0.79・蒸気比重1.59・燃焼範囲3.3〜19 vol%・指定数量400L・耐アルコール泡・毒性はメタノールより低い。

<!-- 監修確定 2026-06-05(legal-reviser): エタノール引火点13℃・蒸気比重1.59(46÷29検算一致)・液比重0.79・燃焼範囲3.3〜19(§1-2)すべて一致。アルコール類・指定数量400L・毒性はメタノールより低いも正。正答イ一意。OK -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した教科書値・設計書§1-2。エタノールはアルコール類(第一石油類ではない)・引火点13℃・水溶性・指定数量400L・蒸気比重1.59(>1で低所滞留)・液比重0.79(<1で水より軽い)。毒性はメタノールより大幅に低い。消火は耐アルコール泡。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

エタノールの性状(アルコール類の詳細・メタノールとの比較頻出度A

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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