危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法74個別品名(第一石油類・非水溶性)

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問74:個別品名(第一石油類・非水溶性)

酢酸エチル(酢酸エステル)の性状に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • 酢酸エチルは第一石油類の水溶性液体に分類され、指定数量は400Lである。
  • 酢酸エチルの引火点は約−4℃で、常温でも引火し得る。正答
  • 酢酸エチルは水に全く溶けないため、消火には必ず棒状注水を用いる。
  • 酢酸エチルの蒸気比重は1より小さく、発生した蒸気は天井付近に上昇する。
  • 酢酸エチルの発火点はジエチルエーテルよりも低い(約40℃未満)。
正答:酢酸エチルの引火点は約−4℃で、常温でも引火し得る。

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正しいのはイです。酢酸エチルの引火点は約−4℃で、常温(20℃)より低く、常温でも引火し得ます。

  • ア(誤): 酢酸エチルは第一石油類・非水溶性(200L)。水溶性・400Lではない。
  • イ(正): 引火点約−4℃(常温より低い)。正しい。
  • ウ(誤): 棒状注水は第4類火災に原則不適(液面拡大)。
  • エ(誤): 蒸気比重>1(約3.0)で低所に滞留(天井ではない)。
  • オ(誤): 発火点は約426℃でジエチルエーテルの約160℃より高い。

「酢酸エチル=第一石油類・非水溶性・引火点−4℃・蒸気は低所滞留」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

酢酸エチル(CH₃COOC₂H₅)の性状:

酢酸エチルは果実様の芳香を持つ有機エステルで、溶剤(マニキュア除光液・接着剤等)に広く使われます。

  • ア(誤): 酢酸エチルは第一石油類・非水溶性(指定数量200L)。引火点約−4℃は21℃未満で第一石油類。アセトン(第一石油類・水溶性・400L)と混同しやすいが、酢酸エチルは非水溶性に分類される。
  • イ(正): 引火点約−4℃(確定値)。常温(20℃)より低く、常温でも引火する蒸気を発生する。低温環境でも危険。正しい。
  • ウ(誤): 棒状注水は液面を広げ延焼拡大させるため第4類火災に原則不適。窒息消火(泡・粉末・CO₂)が基本。「全く溶けない」という表現も不正確(少し溶けるが非水溶性に分類)。
  • エ(誤): 分子量88、蒸気比重88÷29≒3.0(空気より重い)。低所に滞留(天井に上がるのは蒸気比重<1のもの)。
  • オ(誤): 酢酸エチルの発火点は約426℃で、ジエチルエーテルの約160℃より大幅に高い。発火点40℃未満は誤り(40℃未満なら特殊引火物の定義要件の一つだが、酢酸エチルは特殊引火物ではない)。

引っかけパターント: アセトンと混同して水溶性・400Lとする(ア)、蒸気が天井に上がるとする(エ)。「酢酸エチル=非水溶性・200L・引火点−4℃」を固定。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

酢酸エチル(酢酸エステル・CH₃COOC₂H₅・分子量88)は、エステル結合を持つ有機化合物で、アルコールと酸のエステル反応で生成されます。溶剤として産業上広く使われており、乙4試験では「アセトンと同じく第一石油類だが水溶性かどうかが違う」という比較論点で出題されることがあります。アセトン(第一石油類・水溶性400L)と酢酸エチル(第一石油類・非水溶性200L)の区別が典型的な引っかけです。

【酢酸エチルの詳細性状】

  • 区分: 第一石油類・非水溶性(指定数量200L)
  • 引火点: 約−4℃(確定値。常温より低い)
  • 発火点: 約426℃
  • 液比重: 0.90(水より軽い・液比重<1)
  • 蒸気比重: 88÷29≒3.0(空気より重い)
  • 燃焼範囲: 約2.0〜11.5 vol%
  • 水溶性: 少し溶けるが非水溶性に分類(完全混合ではない)
  • 外観: 無色透明・果実様の芳香

【アセトンとの比較(頻出混同ポイント)】

| 項目 | アセトン | 酢酸エチル |

|---|---|---|

| 品名 | 第一石油類・水溶性 | 第一石油類・非水溶性 |

| 指定数量 | 400L | 200L |

| 引火点 | 約−18℃ | 約−4℃ |

| 消火 | 耐アルコール泡必要 | 通常泡でよい |

酢酸エチルはアセトンと同じ第一石油類でありながら、非水溶性に分類されます。これが試験での典型引っかけです。

【発火点の比較(特殊引火物の定義要件との混同防止)】

特殊引火物の定義: 「発火点100℃以下、またはいずれか引火点−20℃以下かつ沸点40℃以下」。酢酸エチルは発火点約426℃・引火点−4℃で、この定義を満たさないため特殊引火物ではなく第一石油類です。ジエチルエーテルの発火点160℃・引火点−45℃、二硫化炭素の発火点90℃と比較して、酢酸エチルの発火点426℃は大幅に高く特殊引火物の要件を満たしません。

【試験での位置づけ】

酢酸エチルの出題核心は(1)第一石油類・非水溶性(アセトンは水溶性との区別・指定数量200L)、(2)引火点約−4℃(常温より低く常温で危険)、(3)蒸気比重約3.0(低所滞留)、(4)消火は通常泡でよい(非水溶性)です。引っかけはアセトンと同様に水溶性・400Lとする(ア)、蒸気が天井に上がるとする(エ)、発火点を特殊引火物級に低く設定する(オ)です。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 引火点−4℃→第一石油類。非水溶性→指定数量200L(アセトンの400Lとの混同注意)。
  • イ(正): 引火点約−4℃(確定値)。常温(20℃)より低く常温で引火し得る。
  • ウ(誤): 棒状注水は第4類火災に原則不適(液面拡大)。窒息消火が基本。
  • エ(誤): 蒸気比重約3.0(空気より重い)→低所滞留。天井は蒸気比重<1のもの。
  • オ(誤): 酢酸エチルの発火点は約426℃。ジエチルエーテルの160℃より大幅に高い。

【根拠】確立した教科書値・設計書§1-2・§2-3(S2)。

【補足】酢酸エチル:第一石油類・非水溶性200L・引火点約−4℃・液比重0.90・蒸気比重約3.0・燃焼範囲2.0〜11.5 vol%・発火点約426℃。アセトン(水溶性400L)との区別が試験頻出。

<!-- 監修確定 2026-06-05(legal-reviser): 一次/準一次ソース突合済。酢酸エチル引火点−4℃(第一石油類21℃未満に整合)・発火点約426〜427℃・液比重0.90・蒸気比重88/29≒3.0(検算一致)・非水溶性・指定数量200L すべて一致(職場のあんぜんサイト/ICSC等)。アセトン(水溶性400L)との区別も正確。正答イ一意(ア=水溶性400Lは誤/ウ=棒状注水不適/エ=蒸気比重>1低所滞留/オ=発火点426℃で特殊引火物級でない、いずれも誤)。物性是正なし。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した教科書値・設計書§1-2・§2-3(S2)。酢酸エチル(CH₃COOC₂H₅・分子量88)は**第一石油類・非水溶性**(指定数量200L)。引火点**約−4℃**(確定値・常温より低い)。液比重0.90(水より軽い)。蒸気比重88÷29≒3.0(空気より重い)。水に少し溶けるが非水溶性に分類(水溶性ほどではない)。発火点約426℃(ジエチルエーテル約160℃より高い)。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

酢酸エチルの性状・水溶性・第一石油類の非水溶性分類頻出度B

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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