危険物乙四

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問99|アルコール類の定義・炭素数1〜3・変性アルコール・1価限定

問題

危険物乙四 | 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

消防法上の「アルコール類」の定義に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は ア
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正しいのはアです。アルコール類=炭素数1〜3の飽和1価アルコール(変性アルコールを含む)です。これがすべての判断基準です。

  • ア(正): 炭素数1〜3・飽和・1価・変性含む。メタノール・エタノール・1-プロパノール等が該当。
  • イ(誤): 炭素数の制限がある(1〜3のみ)。
  • ウ(誤): エチレングリコールは2価アルコール→定義外(第三石油類)。
  • エ(誤): 指定数量は400L(200Lは第一石油類非水溶性)。
  • オ(誤): 炭素数4以上はアルコール類の定義外。

「アルコール類=炭素数1〜3・飽和・1価(変性含む)・指定数量400L」を押さえます。

消防法上のアルコール類の定義(消防法別表第一備考第十三号):

アルコール類の定義を正確に理解することは、品名区分の基礎となります。

  • ア(正): アルコール類=炭素数1〜3の飽和1価アルコール(変性アルコールを含む)(消防法別表第一備考第十三号)。
    • 該当例: メタノール(C1)・エタノール(C2)・1-プロパノール(C3)・2-プロパノール(C3)
    • 変性アルコール: エタノールにメタノール等の変性剤を添加した工業用アルコール→定義に含まれる
    • 指定数量: 400L

正しい。

  • イ(誤): 「炭素数に関係なく水溶性のアルコールすべて」は誤り。消防法上のアルコール類は炭素数1〜3に限定される。炭素数4以上のアルコール(1-ブタノール等)は水溶性でも別の品名(第二石油類等)に分類される。
  • ウ(誤): エチレングリコール(エタンジオール・C₂H₆O₂・炭素数2)は炭素数の条件(2)は満たしますが、2価アルコール(-OH基が2つ)で「1価アルコール」の定義を満たしません。→第三石油類・水溶性(4,000L)に分類。「アルコール類」は誤り。
  • エ(誤): アルコール類の指定数量は400L(危政令別表第三)。200Lは第一石油類・非水溶性(ガソリン・ベンゼン・トルエン等)の指定数量。アルコール類は水溶性であるため第一石油類の水溶性(400L)と同じ数量が設定されている。
  • オ(誤): 炭素数4以上のアルコール(1-ブタノール・2-ブタノール等)は、水溶性であってもアルコール類の定義(炭素数1〜3)を満たさないためアルコール類に分類されない。炭素数・引火点によって第二石油類等の別品名に分類される。

【理論的背景】

消防法上のアルコール類は「炭素数1〜3の飽和1価アルコール」と定義されており(消防法別表第一備考第十三号)、化学的なアルコール(-OH基を持つ有機化合物)と完全に一致するわけではありません。化学的なアルコールの範囲は広いですが(多価アルコール・炭素数4以上等も含む)、消防法ではこれを限定して定義しています。この「化学的定義と消防法上の定義の違い」が試験での引っかけの核心です。

【アルコール類の定義の四要件】

消防法別表第一備考第十三号:「アルコール類とは、1分子を構成する炭素の原子の数が1個から3個までの飽和1価アルコール(変性アルコールを含む。)をいい、組成等を勘案して総務省令で定めるものを除く。」(総務省令=危規則第1条の3第4項。飽和1価アルコールの含有量が60%未満の水溶液など)

四要件:

1. 炭素数1〜3: C1(メタノール)・C2(エタノール)・C3(1-プロパノール・2-プロパノール)

2. 飽和: 炭素間に二重結合・三重結合がない(アリルアルコール等は不飽和→該当しない)

3. 1価: -OH基が1つ(エチレングリコール・グリセリン等の多価アルコールは除外)

4. 変性アルコールを含む: 工業用変性アルコール(メタノール等を添加して飲用不可にしたもの)も含まれる

アルコール含有量が60%未満の水溶液は除外(水溶液として大幅に希釈された状態は除外)。

【炭素数別の品名分類】

炭素数物質例品名
C1メタノールアルコール類(400L)
C2エタノール・エチレングリコール(2価)エタノール→アルコール類(400L) / エチレングリコール→第三石油類・水溶性(4,000L)
C31-プロパノール・2-プロパノール(グリセリン=3価)1/2-プロパノール→アルコール類(400L) / グリセリン→第三石油類・水溶性(4,000L)
C4以上1-ブタノール・1-ペンタノール等第二石油類または第三石油類(品名は引火点による)

【変性アルコールの意味】

変性アルコールは、エタノール(飲用可能)にメタノール・酢酸エチル等の変性剤を添加して飲用不可にした工業用アルコールです。消防法ではアルコール類の定義に含まれるため、変性アルコールの火災には耐アルコール泡が必要です。

【試験での位置づけ】

アルコール類の定義論点は(1)炭素数1〜3の飽和1価アルコール(炭素数4以上は除外・多価アルコールは除外)、(2)変性アルコールを含む、(3)指定数量400L(200Lは第一石油類非水溶性)、(4)エチレングリコール・グリセリンはアルコール類ではない(2価・3価アルコールで第三石油類)です。引っかけは炭素数4以上も含むとする(イ・オ)、エチレングリコールをアルコール類とする(ウ)、指定数量200Lとする(エ)です。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 炭素数1〜3・飽和・1価・変性含む・指定数量400L。消防法別表第一備考第十三号の確定定義。
  • イ(誤): 炭素数1〜3の制限がある。水溶性のアルコールすべてではない。
  • ウ(誤): エチレングリコールは2価アルコール→定義の「1価」要件を満たさない→第三石油類・水溶性(4,000L)。
  • エ(誤): 指定数量は400L(200Lは第一石油類非水溶性)。
  • オ(誤): 炭素数4以上(1-ブタノール等)はアルコール類の定義外→第二石油類等に分類。

【根拠】消防法別表第一備考第十三号・設計書§1-1。

【補足】アルコール類:炭素数1〜3の飽和1価アルコール(変性含む)・指定数量400L。エチレングリコール(2価)・グリセリン(3価)・炭素数4以上のアルコールはアルコール類ではない。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 設計書§1-1・消防法別表第一備考第十三号。アルコール類=「炭素数1〜3の飽和1価アルコール(変性アルコールを含む)」(消防法別表第一備考第十三号確定値)。1-プロパノール・2-プロパノール(炭素数3の1価アルコール)も該当。エチレングリコール(2価アルコール)は定義外→第三石油類。指定数量400L(200Lは第一石油類非水溶性)。炭素数4以上は定義外(第二石油類等に分類)。変性アルコールを含む(メタノール等で変性処理したアルコールも対象)。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

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