地図編集14出典: 令和5年度 問14

測量士補 地図編集 問14:出典: 令和5年度 問14

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-19

図14は,ある道路の縦断面を模式的に示したものである。この道路において,GNSS測量により縮尺1/1,000の地形図作成を行うため,縦断面上の点A〜Cの3点で観測を実施した。点Aの標高は78 m,点Bの標高は73 m,点Cの標高は69 mで,点Aと点Bの間の水平距離は50 m,点Bと点Cの間の水平距離は48 mであった。 このとき,点Aと点Bの間を結ぶ道路とこれを横断する標高75 mの等高線との交点をX,点Bと点Cの間を結ぶ道路とこれを横断する標高70 mの等高線との交点をYとすると,この地形図上における交点Xと交点Yの間の水平距離は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。 ただし,点A〜Cはこの地形図で同一直線上にあり,点Aと点Bの間を結ぶ道路,点Bと点Cの間を結ぶ道路は,それぞれ傾斜が一定でまっすぐな道路とする。 なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。 【図参照】問題の概要: 縦断面図。左上から右下へ傾く道路。点A(標高78m)→点B(標高73m)水平距離50m→点C(標高69m)水平距離48m。AとBの間に等高線75mとの交点X。BとCの間に等高線70mとの交点Y。A・B・Cは同一直線上。

  • 13.0 cm
  • 23.6 cm
  • 34.2 cm
  • 45.6 cm正答
  • 57.0 cm
正答:45.6 cm

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等高線と道路の交点位置を求め,地図上の距離に換算する問題(令和5年度 問14)。正答は(4)「5.6 cm」です。

【手順1:交点Xの位置(A-B区間内)】

A(標高78 m)からB(標高73 m)へ,水平距離50 mの一定傾斜の道路。

標高75 mの等高線が交わる点XのAからの水平距離:

XのAからの距離 = 50 × (78−75)/(78−73) = 50 × 3/5 = 30 m

→ XはAから30 m,BからXは 50−30 = 20 m の位置。

【手順2:交点Yの位置(B-C区間内)】

B(標高73 m)からC(標高69 m)へ,水平距離48 mの一定傾斜の道路。

標高70 mの等高線が交わる点YのBからの水平距離:

YのBからの距離 = 48 × (73−70)/(73−69) = 48 × 3/4 = 36 m

【手順3:X〜Y間の地上距離】

A・B・Cは同一直線上にあるので,X〜Y間の距離は:

XY = (BからX) + (BからY) = 20 + 36 = 56 m

【手順4:地図上の距離に換算】

縮尺1/1,000なので,地図上の距離 = 56 m ÷ 1,000 = 0.056 m = 5.6 cm → 正答(4)

標準試験対策の基準レベル

【等高線交点位置の比例計算と縮尺換算】(令和5年度 問14)

【交点Xの位置計算(A-B区間)】

傾斜一定の道路では,標高は水平距離に比例して変化する。

A(標高78 m,位置0 m)〜B(標高73 m,位置50 m)の線形内挿:

標高75 mの位置:x_X = 50 × (78−75)/(78−73) = 50 × 3/5 = 30 m(Aからの距離)

確認:x=30 mでの標高 = 78 − (78−73) × 30/50 = 78 − 3 = 75 m(正確に一致)

BからXまでの距離 = 50 − 30 = 20 m

【交点Yの位置計算(B-C区間)】

B(標高73 m,位置0 m)〜C(標高69 m,位置48 m)の線形内挿:

標高70 mの位置:x_Y = 48 × (73−70)/(73−69) = 48 × 3/4 = 36 m(Bからの距離)

確認:x=36 mでの標高 = 73 − (73−69) × 36/48 = 73 − 3 = 70 m(正確に一致)

【X〜Y間の地上距離計算】

A・B・Cが同一直線上にあるため,直線上での位置:

  • Aを起点(0 m)とすると:X = 30 m,B = 50 m,Y = 50+36 = 86 m
  • XY間の地上水平距離 = 86 − 30 = 56 m

【縮尺換算(地上→地図上)】

縮尺1/1,000:地図上距離 = 地上距離 ÷ 1,000

地図上のXY距離 = 56 m ÷ 1,000 = 0.056 m = 5.6 cm → 正答(4)

【誤答パターンの分析】

  • (5) 7.0 cm:XY=70m→BからX=20m,BからY=50mと誤計算(YをBから50m位置にした誤り)
  • (3) 4.2 cm:XY=42m→何らかの誤った位置計算
  • (1) 3.0 cm:XY=30m→Xの位置のみで計算した可能性
上級誤答論破・根拠条文・実務応用まで深掘り

【縦断面図・等高線交点計算の測量実務での意義と応用】(令和5年度 問14)

【縦断勾配の計算と実務への応用】

A-B区間の縦断勾配:

勾配 i = (73−78)/50 = −5/50 = −0.1(下り10%勾配)

B-C区間の縦断勾配:

勾配 i = (69−73)/48 = −4/48 = −1/12 ≈ −8.3%勾配

道路設計では縦断勾配の制限値が道路構造令(昭和45年政令第320号)で規定されており,一般道では最大12%(特殊な場合を除く)。本問の勾配はいずれも基準内。

【等高線交点の一般公式化】

傾斜一定の2点P₁(標高H₁,位置0),P₂(標高H₂,位置L)の間で,標高Hの等高線との交点位置x:

x = L × (H₁−H)/(H₁−H₂)

本問への適用:

  • X:x = 50 × (78−75)/(78−73) = 30 m ✓
  • Y:x = 48 × (73−70)/(73−69) = 36 m ✓

この公式は縦断面上の任意の等高線交点に適用でき,路線測量・河川測量・用地測量での等高線交点計算に幅広く使われる。

【1/1,000地形図の精度と等高線間隔】

縮尺1/1,000の地形図では:

  • 図上1 mm = 地上1 m(精度)
  • 主曲線の等高線間隔:通常1 m(都市・平坦地)または2 m(山地)
  • 本問の等高線間隔(A-B間で5m,B-C間で4m)は比較的広い間隔での設定

等高線の描画精度:地上精度(CE90)が通常±25 cm(1/1,000図で±0.25 mm図上)。本問のX・Y交点はそれぞれ地上精度内に収まれば良好な測量成果。

【GNSS測量による縦断面計測の実務】

GNSS測量(RTK・ネットワーク型RTK)で点A・B・Cを観測する場合:

  • 水平精度:±2〜5 cm(1/1,000図の図上0.02〜0.05 mm→十分)
  • 標高精度:±3〜10 cm(等高線間隔1〜2 mに対して十分)

ただし,樹木・建物による電波遮蔽がある場合はGNSSが使用困難になるため,トータルステーション(TS)との組み合わせが現実的。縦断面測量では,基準点(A・B・C等)をGNSSで,詳細縦断はTSでの直接水準または間接水準で補完する複合測量が標準的。

【測量士試験への接続】

測量士では,縦断面図の作成・縦断勾配の最小二乗フィット,等高線の内挿法(線形・曲線),縮尺と地図精度の関係(RMSE・CE90),地形図の数値化(DEM生成)が出題される。また,UAV空中写真からの3次元点群→DEM→等高線生成のワークフローも近年の出題傾向。

出典・根拠について

本問は国土地理院が公表した過去問題を出典明記の上で引用しています(コンテンツ利用規約PDL1.0で出典明記による複製・商用利用を許諾・GREEN判定)。 根拠・出典:出典: 令和5年度 測量士補試験 問14(国土地理院)/国土地理院コンテンツ利用規約・PDL1.0に基づき利用 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)や国土地理院公式(https://www.gsi.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-19)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は国土地理院・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは国土地理院・国土交通省と一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 測量法・作業規程の準則・計算式根拠に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

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