測量士補 地図編集 問21:出典: 令和5年度 問21
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-19)
図21は,国土地理院がインターネット上で公開しているウェブ地図「地理院地図」の一部(縮尺を変更,一部を改変)である。この図にある自然災伝系神社の緯線度で最も近いものを次のページの中から選べ。 ただし,表21に示す緯経度は,図中にある義判所及び(税)税務署の緯経度を表す。 なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。 【図参照】問題の概要: 熊本市中心部の地形図(ウェブ地図・地理院地図)。裁判所・税務署・神社等の施設が記載。神社の図上位置を裁判所・税務署の既知座標から相対的に推定する。 表21 | 施設 | 緯度 | 経度 | |---|---|---| | 裁判所 | 北緯32°47′16″ | 東経130°22′06″ | | 税務署 | 北緯32°46′56″ | 東経130°22′23″ |
- 1北緯32°46′54″ 東経130°22′34″
- 2北緯32°46′57″ 東経130°22′15″
- 3北緯32°46′59″ 東経130°22′12″正答
- 4北緯32°47′21″ 東経130°22′35″
- 5北緯32°47′23″ 東経130°22′00″
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地理院地図(ウェブ地図)から神社の緯度経度を読み取り,既知の施設座標と比較して特定する問題(令和5年度 問21)。正答は(3)「北緯32°46′59″,東経130°22′12″」です。
【解法のポイント】
図21の地図上で,裁判所(北緯32°47′16″,東経130°22′06″)と税務署(北緯32°46′56″,東経130°22′23″)の位置関係を基準に,神社の相対位置を読み取ります。
地図から神社の位置を確認すると:
- 裁判所(北)より南側(緯度が小さい)にある
- 税務署より北側(緯度が大きい)にある
- 経度は裁判所(130°22′06″)より東,税務署(130°22′23″)より西
この条件を満たす選択肢は(3)「北緯32°46′59″,東経130°22′12″」です。
- 緯度32°46′59″:裁判所の32°47′16″より南,税務署の32°46′56″より北(◯)
- 経度130°22′12″:裁判所の130°22′06″より東,税務署の130°22′23″より西(◯)
他の選択肢(4)(5)は裁判所より北(緯度が大きい)になり,図の位置と矛盾します。(1)は経度が東に寄りすぎ,(2)と(3)は近いですが,図上の神社位置に最も近いのは(3)です。
【地理院地図の緯度経度読み取り・比較問題】(令和5年度 問21)
【座標系の理解と位置関係の判定】
日本の緯度・経度の方向:
- 緯度:北に行くほど大きくなる(北緯)
- 経度:東に行くほど大きくなる(東経)
【基準点の位置関係の整理】
| 施設 | 緯度(北緯) | 経度(東経) |
|---|---|---|
| 裁判所 | 32°47′16″(北側) | 130°22′06″(西寄り) |
| 税務署 | 32°46′56″(南側) | 130°22′23″(東寄り) |
| 両者の差 | 20″(南北差) | 17″(東西差) |
裁判所は税務署の「北西」に位置する。
【地図からの神社位置の読み取り】
図21の地理院地図から神社(自然灾伝系神社)の図上位置を確認すると,裁判所の南側かつ税務署の北西側に位置している。
【各選択肢の位置的妥当性確認】
1. 北緯32°46′54″,東経130°22′34″:税務署より南かつ東→図上位置と不一致
2. 北緯32°46′57″,東経130°22′15″:正答候補(税務署より北,裁判所より南・東)
3. 北緯32°46′59″,東経130°22′12″:正答。裁判所と税務署の間の位置として妥当(裁判所から南へ17″,東へ6″)
4. 北緯32°47′21″,東経130°22′35″:裁判所より北かつ東→明らかに図上位置と不一致
5. 北緯32°47′23″,東経130°22′00″:裁判所より北→図上位置と不一致
→ (3) 北緯32°46′59″,東経130°22′12″が最も図上の神社位置と整合
【地図上の距離感覚の確認】
緯度1″の地上距離≈31m,経度1″の地上距離(北緯33°付近)≈26m
裁判所から神社へ:南へ17″≈527m,東へ6″≈156m
→ 裁判所の南東約550mの位置。地図の縮尺と施設間距離と整合する範囲内。
【地理院地図の活用と緯度経度の精密解読・測量実務への応用】(令和5年度 問21)
【地理院地図(電子国土基本図)の概要】
国土地理院が提供するウェブ地図「地理院地図(GSI Maps)」の特徴:
- 基盤地図情報(Base Map Information)を基に作成
- 縮尺:2,500分の1〜25万分の1相当の複数ズームレベル
- 座標系:測量法第11条の世界測地系(JGD2011)
- 更新:航空写真・衛星画像・現地調査を組み合わせて随時更新
本問で使用する機能:
①地図上の点をクリック→緯度・経度(度分秒表示)を取得
②2点間の距離・方位の計算
③重ね合わせ(写真地図・標準地図・陰影起伏図等の切替)
【緯度・経度の精密計算(度分秒の演算)】
緯度差・経度差の計算時の繰り上がり・繰り下がり:
- 1分 = 60秒,1度 = 60分(60進法)
裁判所と税務署の緯度差:
32°47′16″ − 32°46′56″ = 0°00′20″(裁判所が北へ20″)
裁判所と税務署の経度差:
130°22′23″ − 130°22′06″ = 0°00′17″(税務署が東へ17″)
【緯度・経度1秒あたりの地上距離(北緯33°付近)】
緯度1″の距離:メートル法楕円体での測地線長
φ≈33°での子午線曲率半径 M ≈ 6,362,000 m
緯度1″ = M × π/(180×3600) ≈ 6,362,000 × 4.848×10⁻⁶ ≈ 30.8 m
経度1″の距離:φ≈33°での卯酉線曲率半径 N ≈ 6,386,000 m
経度1″ = N × cosφ × π/(180×3600) ≈ 6,386,000 × 0.8387 × 4.848×10⁻⁶ ≈ 25.9 m
→ 緯度1′≈1,850m,経度1′≈1,554m(現地距離の概算に使用可)
【地図読み取り問題の攻略法】
1. 既知施設(裁判所・税務署)の座標を地図上で特定
2. 目標施設(神社)の相対位置(方向・距離感)を読み取る
3. 緯度(南北)・経度(東西)の方向を確認して絞り込む
4. 「明らかに外れる」選択肢(北へずれすぎ等)を消去
5. 残った候補を地上距離換算で最終判断
本問での消去:(4)(5)は裁判所より北(緯度大)→消去。(1)は経度が東すぎ→消去。(2)と(3)は近似するが,神社の図上位置により精密に対応する(3)が正答。
【測量士試験への接続】
測量士では,地形図の図幅・緯経度の関係(1/25,000図:経度15′×緯度10′),UTM座標系(平面直角座標系)との変換,測量成果(座標値)の確認・利用,ウェブ地図APIの活用(GeoJSON・タイル座標)が出題される。
本問は国土地理院が公表した過去問題を出典明記の上で引用しています(コンテンツ利用規約PDL1.0で出典明記による複製・商用利用を許諾・GREEN判定)。 根拠・出典:出典: 令和5年度 測量士補試験 問21(国土地理院)/国土地理院コンテンツ利用規約・PDL1.0に基づき利用 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)や国土地理院公式(https://www.gsi.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-19)。
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執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 測量法・作業規程の準則・計算式根拠に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。