登録販売者 第1〜5章 攻略ガイド|各章の頻出論点・覚え方・優先順位

2026-06-08登録販売者 第3章 攻略
結論:第3章(40問)が合否の最大の山場。「成分→薬効→副作用→禁忌」の4点セットで攻略する。全章に足切りがあるため捨て章は作れず、章ごとの弱点を把握して優先順位を決めることが最短合格ルートです。

登録販売者試験は全5章・計120問で構成され、各章に足切りがあります。試験問題はすべて厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月版)」に準拠して作成されます。この記事では、各章の特徴・頻出論点・覚え方・学習優先順位を章ごとに詳しく解説します。

試験の章構成と学習優先順位

テーマ出題数学習優先度
第1章医薬品に共通する特性と基本的な知識20問第2位(土台)
第2章人体の働きと医薬品20問第3位(基礎)
第3章主な医薬品とその作用40問第1位(最重要)
第4章薬事関係法規・制度20問第4位(得点源)
第5章医薬品の適正使用・安全対策20問第4位(得点源)

第3章が最優先ですが、各章に足切りがあるため「苦手章を後回し」にする戦略は通用しません。正答率が5割未満の章が出たら早急に補強が必要です。

出題数・合格基準は試験制度の改正で変わることがあります。確認日:2026-06-07。出典:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月版)」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000086634.html)および各都道府県試験案内。合格基準(全体7割・各章足切り比率)は都道府県により異なるため受験予定都道府県の公式発表をご確認ください。

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第1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)

第1章は医薬品全般の考え方を扱います。第3章の個別成分の副作用論点と連動する基礎知識です。

頻出論点1:副作用とアレルギーの考え方

副作用のない医薬品はない」が出発点です。副作用は、薬効とは別に体に現れる望ましくない作用で、用法・用量に従って使用しても生じることがあります。

アレルギー(過敏症)は免疫反応によるもので、以下の特徴が頻出です。

  • 少量でも重篤な症状(アナフィラキシーショック)が生じることがある
  • 初回使用時はアレルギーが起こりにくく、2回目以降に起こりやすい(感作)
  • 医薬品の成分だけでなく、添加物・着色料がアレルゲンになることもある

頻出論点2:相互作用(飲み合わせ)

複数の医薬品を同時に使用すると、薬効が増強または減弱することがあります。アルコールとの相互作用(催眠鎮静薬の作用増強など)も出題されます。

頻出論点3:小児・高齢者・妊婦への配慮

  • 小児(15歳未満):体重あたりの薬物動態が成人と異なる・アスピリン類はライ症候群のリスク
  • 高齢者:肝臓・腎臓の機能低下→薬の代謝・排泄が遅れる・副作用が出やすい
  • 妊婦・授乳婦:胎盤・乳汁への移行による胎児・乳児への影響に注意

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第2章:人体の働きと医薬品(20問)

第2章は解剖生理(臓器の構造・機能)と薬物動態(吸収・分布・代謝・排泄)が二本柱です。

頻出論点1:主要臓器の構造と機能

臓器覚えるべきポイント
消化管口→食道→胃→小腸(十二指腸/空腸/回腸)→大腸→肛門の順序と各部位の役割
肝臓代謝・解毒・胆汁産生の中心。「薬物代謝は主に肝臓」
腎臓老廃物の排泄・尿産生。「薬物排泄は主に腎臓」
循環器心臓の4つの部屋(右心房・右心室・左心房・左心室)と血液循環

頻出論点2:薬物動態(ADME)

  • 吸収:消化管から血液に取り込まれる過程。空腹・満腹・剤形によって速度が変わる
  • 分布:血液で体内各組織に運ばれる。血漿タンパク結合・血液脳関門が頻出
  • 代謝:主に肝臓で化学的変化を受ける。初回通過効果(経口薬が吸収後に肝臓で代謝→実際の薬効が減弱)が重要論点
  • 排泄:主に腎臓から尿として排泄。汗・呼気・乳汁からの排泄も出題

頻出論点3:副作用の器官別パターン

アレルギー性皮膚反応(薬疹)・薬物性肝障害・腎障害・接触皮膚炎など、器官別の副作用パターンが問われます。「重篤な副作用としてのショック(アナフィラキシー)」の初期症状(じんましん・冷汗・血圧低下・意識消失等)も頻出です。

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第3章:主な医薬品とその作用(40問)【最重要】

第3章は全体の1/3を占め、暗記量が最大です。成分名・薬効・副作用・禁忌の4点セットで覚えることが攻略の核心です。

攻略の基本:4点セットで覚える

1. 薬効:何の症状に効くか(例:解熱鎮痛・去痰・制酸など)

2. 副作用:起こりうる副作用(例:胃腸障害・依存性・眠気など)

3. 禁忌:使ってはいけない人・状況(例:妊婦・小児・特定の疾患保有者)

4. 含有製品:どのような市販薬に含まれるか(例:総合感冒薬・解熱鎮痛薬)

かぜ薬・解熱鎮痛薬の頻出成分

成分名薬効主な副作用・禁忌
アセトアミノフェン解熱鎮痛肝機能障害(空腹時・アルコール)。15歳未満はライ症候群リスク
イブプロフェン解熱鎮痛・抗炎症胃腸障害・腎障害。妊娠後期禁忌
アスピリン(アセチルサリチル酸)解熱鎮痛・抗炎症ライ症候群(15歳未満禁忌)・血小板凝集抑制
コデインリン酸塩鎮咳依存性・呼吸抑制。12歳未満禁忌

胃腸薬の頻出成分

  • 制酸薬(炭酸水素ナトリウム等):胃酸中和。腎臓病の方は注意
  • H2ブロッカー(ファモチジン等):胃酸分泌抑制。第1類医薬品→薬剤師のみ販売
  • ビスマス製剤:吸着・収れん。長期服用で神経障害のリスク

漢方・生薬の攻略:含有成分でリスクを連想

漢方薬の出題は「この漢方薬に含まれるXXが副作用の原因」というパターンが多いです。

含有成分リスク代表的な漢方薬
マオウ(麻黄)交感神経刺激(高血圧・不整脈・排尿困難)葛根湯・麻黄湯
カンゾウ(甘草)偽アルドステロン症(血圧上昇・低カリウム血症)多くの漢方薬に含有
ダイオウ(大黄)強い瀉下作用。妊婦・授乳婦禁忌大黄甘草湯・防風通聖散

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第4章:薬事関係法規・制度(20問)

第4章は薬機法(医薬品医療機器等法)を中心とした法規・制度です。暗記量は他章より少なく、構造を理解すれば得点源にできます。

頻出論点1:医薬品の区分と販売資格

区分販売できる人情報提供義務
要指導医薬品薬剤師のみ書面による情報提供(義務)
第1類医薬品薬剤師のみ書面による情報提供(義務)
第2類医薬品薬剤師または登録販売者情報提供努力義務(義務ではない)
第3類医薬品薬剤師または登録販売者規定なし

登録販売者は第2類・第3類を販売でき、第1類・要指導医薬品は扱えない——この一文が第4章最頻出論点です。

頻出論点2:登録販売者の制度

  • 登録販売者は各都道府県の名簿に登録される(販売従事登録)
  • 管理者要件:直近5年間で2年以上・月80時間以上の実務・業務経験
  • 管理者要件を満たさない登録販売者は、管理者・管理代行者の管理・監督下でのみ販売可

頻出論点3:店舗の許可と表示

薬局と店舗販売業の違い、調剤可否、表示義務(製品名・製造販売業者等)も出題されます。

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第5章:医薬品の適正使用・安全対策(20問)

第5章は出題論点が安定しており、しっかり準備すれば得点源になります。

頻出論点1:添付文書の構成

医療用添付文書と一般用医薬品の添付文書の違いとともに、以下の構成が頻出です。

  • してはいけないこと(禁忌):症状が悪化したり健康被害が生じるおそれのある使用方法・条件
  • 相談すること:医師・薬剤師等への相談が望ましいケース
  • 用法・用量:年齢別の服用量・回数・タイミング

頻出論点2:副作用報告制度とPMDA

  • PMDA(医薬品医療機器総合機構):医薬品・医療機器の有効性・安全性審査・健康被害救済を担う
  • 医薬品の副作用・不具合情報は製造販売業者からPMDAに報告される仕組み
  • 緊急安全性情報(イエローレター)・安全性速報(ブルーレター):重大な安全性情報の伝達手段

頻出論点3:薬害の歴史

事件原因教訓
サリドマイド事件催奇形性の見落とし(光学異性体の問題)妊婦への使用禁忌の徹底
スモン事件キノホルム(整腸薬)による神経障害安全性確認の重要性
薬害エイズ事件加熱処理が不十分な血液製剤血液製剤管理の徹底

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まとめ:章別攻略の優先順位

  • 第3章を最優先:40問・暗記量最大。4点セットで成分を覚える
  • 第1・2章で基礎を固める:副作用・解剖生理・薬物動態は第3章とも連動
  • 第4章で法規の区分表を頭に入れる:登録販売者の役割を正確に理解
  • 第5章は得点源として確実に:出題論点が安定しており仕上げやすい
  • 全章の足切りをクリアする:捨て章は作らない。正答率が5割未満の章を優先補強

問題演習の使い方は過去問対策と勉強法、勉強時間とスケジュールは独学ロードマップをご覧ください。

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※ 本記事は厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月版)」をもとに、合格ナビ編集部が作成したオリジナル解説です。成分・法規の情報は手引きの内容に基づきますが、最新の確定情報は厚生労働省の公式発表でご確認ください。架空の監修者はいません。

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