問題
三相誘導電動機が周波数60 Hzの電源で 無負荷運転されている。この電動機を周波数 50 Hzの電源で無負荷運転した場合の回転の 状態は。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
三相誘導電動機は電源の周波数で回転速度が決まる。周波数が高いほど速く、低いほど遅く回る。60Hzで動かしていた電動機を50Hzに変えると、同期速度(回転の上限)が下がるため「回転速度が減少する」(正答ウ)。60Hzと50Hzでは60/50=1.2倍の速度差があり、50Hzにすると約17%遅くなる。
三相誘導電動機の同期速度Ns=120f/P。60Hz→50Hzへの変更でNs50=Ns60×(50/60)≒0.833×Ns60。無負荷運転ではN≒Ns なので、回転速度は約17%減少する(正答ウ)。選択肢ア「回転速度は変化しない」は周波数が変われば速度も変わるので誤、イ「回転しない」は周波数が下がっても回転は継続するので誤、エ「回転速度が増加する」は周波数低下なのに速度が上がるとしており逆で誤。ウ「回転速度が減少する」が正答。周波数が下がれば速度が下がる(周波数に比例する)関係を、50Hz→60Hzで増加する場合と対比して覚える。
60Hz→50Hzで同期速度が下がり、回転速度が減少する(正答ウ)。50Hz→60Hzの場合は逆に増加する。
【計算】Ns60=120×60/P。Ns50=120×50/P=Ns60×(50/60)。速度変化率=50/60≒0.833→約17%減少。無負荷ではN≒Ns なので実際の回転速度も同様に減少(正答ウ)。
【50Hz地域・60Hz地域の問題】日本は東日本(50Hz)と西日本(60Hz)に分かれる。誘導電動機を50Hz設計で60Hz電源に使うと回転速度が上がり冷却ファンの風量増加→電力消費増加、逆に60Hz設計を50Hzで使うと冷却不足→過熱リスクが生じる。工場移設時の電動機交換判断に直結する実務知識。
【周波数と電動機の設計】誘導電動機の設計では定格周波数が仕様書に明記される。最近のインバータ駆動電動機は可変周波数対応(Variable Frequency Drive対応)として設計され、10〜120Hz程度で連続運転可能。ただし低周波数(10〜15Hz以下)では冷却ファンの回転も低下して過熱リスクが上がるため、別途強制冷却(外付けファン)が必要になることがある。
【電験三種・第一種への展開】電験三種「機械」の誘導電動機問題では、速度制御として①一次電圧制御②二次抵抗制御(巻線形のみ)③周波数制御(インバータ)④極数変換(段階的速度変更)の4方式を比較する問題が頻出。周波数制御は最も効率が高い方式として現在の標準。第一種電気工事士では動力設備の設計において電動機の定格確認(周波数・極数)が必須スキル。
出典と作り方
本問は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表した過去の試験問題です(同センターの公式FAQにより教育目的での利用は許諾・使用料不要。図・写真も同センターの公表問題から掲載)。解説は合格ナビが作成しています。 根拠・出典:出典:令和4年度下期(午前) 第二種電気工事士 学科試験 問14(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づき、段差のある3段階の解説を作成しています。

