第二種電工 電気機器・配線器具・配線 問72:電気機器・配線器具・配線
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-12)
定格電流30 Aの配線用遮断器で保護される 分岐回路の電線(軟銅線)の太さと,接続でき るコンセントの図記号の組合せとして,適切 なものは。 ただし,コンセントは兼用コンセントでは ないものとする。
- ア断面積 5.5 mm2
- イ断面積 3.5 mm2
- ウ直径 2.0 mm
- エ断面積 5.5 mm2正答
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正答はエ「断面積5.5mm²の電線+30A専用コンセント(図記号)」です。
定格電流30Aの配線用遮断器で保護される分岐回路では、使用できる電線と接続できるコンセントが内線規程で定められています。30Aの回路には断面積5.5mm²以上の電線が必要です。また30A回路に接続できるコンセントは30A専用コンセントのみで、20A以下の一般コンセント(15A型)は接続できません。試験では「遮断器の定格電流→電線サイズ→コンセントの定格」の組み合わせルールを覚えることが重要です。アとエはどちらも5.5mm²ですが、コンセントの図記号が異なるため、30Aに対応した図記号(専用コンセント記号)が付いているエが正解です。
正答はエ「断面積5.5mm²+30A専用コンセント」です。
分岐回路の電線太さとコンセントの組み合わせルール(内線規程)
内線規程3202節では、低圧屋内配線の分岐回路の種類ごとに使用できる電線の最小太さとコンセントの最大定格電流を規定しています。
| 分岐回路の種類(MCCB定格) | 電線の最小太さ | コンセント定格 |
|--------------------------|-------------|-------------|
| 15A以下 | 1.6mm(断面積2.0mm²) | 15A以下 |
| 20A(配線用遮断器) | 1.6mm(断面積2.0mm²) | 20A以下 |
| 20A(ヒューズ) | 2.0mm(断面積3.5mm²) | 20A以下 |
| 30A | 断面積2.6mm(直径)→5.5mm² | 20Aを超え30A以下 |
| 40A | 断面積8mm² | 30Aを超え40A以下 |
| 50A | 断面積14mm² | 40Aを超え50A以下 |
各選択肢の分析
- ア:断面積5.5mm²は電線サイズとしては正しい。ただしコンセントの図記号が30A専用でない場合は不適切
- イ:断面積3.5mm²は20Aヒューズ保護回路用であり、30A回路には細すぎる(不適切)
- ウ:直径2.0mm(断面積3.14mm²)は最大20A回路用であり、30A回路には細すぎる(不適切)
- エ(正解):断面積5.5mm²で電線サイズOK、かつ30A専用コンセントの図記号が付いており正しい組み合わせ
30Aの分岐回路には20A以下の一般コンセントを接続してはなりません。小定格のコンセントに大電流回路を接続すると、コンセントが過熱・発火するリスクがあります。
正答はエ「断面積5.5mm²+30A専用コンセント」です。
分岐回路設計の法的根拠と設計思想
内線規程3202節の分岐回路の規定は、電技解釈第149条(低圧分岐回路の施設)を具体化したものです。電技解釈第149条では「過電流遮断器の定格電流・分岐路の電線の許容電流・コンセントの定格電流に適切な対応関係が保たれること」を求めており、内線規程がこれを具体的な数値で規定しています。
保護協調の観点
電線の許容電流は遮断器の定格電流以上でなければなりません。遮断器が動作する前に電線が過熱・発火しないようにするためです。30A遮断器に対して5.5mm²電線の許容電流は約49A(内線規程値、VVF埋設・硬質管内の場合は条件により変わる)であり、十分な余裕があります。一方3.5mm²電線の許容電流は約37A(同条件)で、30Aでは一応動作しますが、内線規程の最小電線サイズ規定(5.5mm²以上)に違反するため使用できません。
コンセントの定格と接続ルール
30A分岐回路に20A以下のコンセントを接続してはならない理由は、コンセント本体の接触部・絶縁体が20A対応設計であり、30Aが継続して流れると過熱・絶縁劣化・発火の危険があるためです。
また30Aコンセントは20A以下の差込プラグが物理的に刺さらない(刃形が異なる)よう設計されており、誤接続を防ぐ機構になっています(JIS C 8303の刃形規格)。
第一種電気工事士・電験三種への展開
第一種電気工事士では、三相3線式200V回路や単相3線式の分岐回路設計が出題範囲に含まれます。三相電動機回路では電動機の定格電流×適切な係数で電線サイズを選定し、電磁開閉器・サーマルリレー・幹線保護遮断器との保護協調を設計します。電験三種「法規」では電技解釈の低圧幹線・低圧分岐回路の規定(第146〜150条)が問われます。近年では太陽光発電・EV充電(EVSE)の設置に伴い、従来の幹線容量では不足するケースが増えており、既存幹線の電流チェックと必要に応じた電線・遮断器の更新が設計者・施工者の重要課題となっています。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:令和4年度上期(午前) 第二種電気工事士 学科試験 問10(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。