第二種電工
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

第二種電工 令和4年度上期午後 問18|電気機器・配線器具・配線

問題

第二種電工 | 電気機器・配線器具・配線 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-12

写真に示す工具の電気工事における用途は。

問題の写真(出典: 令和4年度上期(午後) 第二種電気工事士 学科試験 問18/電気技術者試験センター)

図・写真の中の記号が イ・ロ・ハ・ニ のときは、選択肢の ア・イ・ウ・エ に順に対応します(試験の問題用紙の表記)。

図の出典:令和4年度上期(午後) 第二種電気工事士 学科試験 問18(一般財団法人 電気技術者試験センター)

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答え合わせ

正解は ア
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

自信の3択

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解説

正答はア「硬質ポリ塩化ビニル電線管の曲げ加工に用いる」です。

写真に示す工具は硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)用ベンダー(TSベンダー・PVCベンダー)です。VE管を温めて柔らかくしてから曲げ型に当てて成形するか、加熱不要の専用曲げ器(バネ曲げ器)を使います。金属管(薄鋼・厚鋼)の曲げにはパイプベンダー(金属管専用)を使い、VE管用とは別の工具になります。合成樹脂製可とう電線管(PF管)はそもそも柔軟なので曲げ加工用の特別な工具は不要です。エのライティングダクトは、曲げ加工に使う工具で曲げるものではありません。試験では「どの管種にどの曲げ工具を使うか」が問われます。

正答はア「硬質ポリ塩化ビニル電線管の曲げ加工に用いる」です。

各選択肢の工具用途を詳しく解説します。

ア(正解):硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)の曲げ加工

VE管の曲げ加工には以下の方法があります。

  • ヒートガン(温風器)+曲げ型:ヒートガンでVE管を均一に加熱して軟化させてから、指定の曲げ半径の型に当てて成形します。加熱しすぎると変形・潰れが生じるため注意が必要です。
  • PVCベンダー(スプリングベンダー):VE管のサイズに合った金属スプリングを管内に挿入し、加熱後に手で曲げる方法。スプリングが内径を支持して潰れを防ぎます。

内線規程では、VE管の管路の曲げ半径は管の内径の6倍以上とすることが規定されています。

イ(不正解):金属管(鋼製電線管)の曲げ加工 → パイプベンダー

薄鋼電線管・厚鋼電線管・ねじなし電線管の曲げにはパイプベンダー(ヒッキーベンダー)を使用します。手動ラチェット式・電動油圧式があり、管の外径に合わせたシューを使って正確な角度で曲げます。

ウ(不正解):合成樹脂製可とう電線管(PF管)の曲げ加工 → 特別な工具不要

PF管はもともと可とう性(柔軟性)があるため、手で曲げることができます。ただし最小曲げ半径(管内径の6倍以上)は守る必要があります。

エ(不正解):ライティングダクトの曲げ加工

ライティングダクトは、照明器具やコンセント用の電源を取り出せる溝型の配線材で、工具で曲げて使うものではありません。方向を変える場合は専用の曲がり継手(ジョイナ)を用います。本問の正答はアです。

正答はア「硬質ポリ塩化ビニル電線管の曲げ加工に用いる」です。

VE管の曲げ加工の技術的詳細

硬質ポリ塩化ビニル(PVC)は熱可塑性プラスチックであり、80〜100℃程度に加熱すると軟化して成形可能になります。VE管の曲げ加工における品質管理ポイントは以下のとおりです。

加熱時の注意点

  • 均一加熱:曲げ部分だけでなく曲げ範囲全体(曲げ半径の2倍程度の長さ)を均一に加熱
  • 適正温度管理:加熱が不均一・過大だと偏平変形・白化・肉厚低下が生じる
  • 冷却固定:所定の形状に曲げた後、水冷または自然冷却で形状を固定する

曲げ半径の規定(内線規程3110節)

電線管の曲げ半径は、管内の電線被覆への負担を最小化するための規定です。

管種最小曲げ半径
硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)管内径の6倍以上
合成樹脂製可とう電線管(PF管)管内径の6倍以上
薄鋼電線管(C管)管の外径の6倍以上
厚鋼電線管(G管)管の外径の6倍以上

管種別の曲げ工具系統

管種曲げ工具特徴
VE管(硬質PVC)ヒートガン・PVCベンダー加熱必要
PF管・CD管不要(手曲げ)可とう性あり
薄鋼C管パイプベンダー(手動)金属管専用
厚鋼G管電動油圧ベンダー大径管対応

電技解釈・内線規程との関連

合成樹脂管工事では「管の曲げ半径は管の内径の6倍以上とし、管のつぶれがないようにすること」とされています。VE管の曲げ半径不足・変形は電線被覆の摩耗・断線・引き通し困難の原因となります。

第一種電気工事士・電験三種への展開

第一種電気工事士の施工管理では、特殊場所(可燃性ガス発生場所・危険物取扱場所)での電線管工事において、材料・工法の適切な選定が問われます。電気設備技術基準の解釈の特殊場所の配線規定では、防爆型機器・金属管工事との組み合わせが定められており、VE管が使用できない場所や条件を把握することが重要です。近年の工場設備では、腐食性ガス環境(塩素・硫化水素等)でのステンレス電線管や耐食性樹脂コーティング管の採用が増えており、材料選定の専門知識が実務で求められます。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表した過去の試験問題です(同センターの公式FAQにより教育目的での利用は許諾・使用料不要。図・写真も同センターの公表問題から掲載)。解説は合格ナビが作成しています。 根拠・出典:出典:令和4年度上期(午後) 第二種電気工事士 学科試験 問18(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づき、段差のある3段階の解説を作成しています。