第二種電工 電気機器・配線器具・配線 問89:電気機器・配線器具・配線
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-12)
使用電圧200 V の電動機に接続する部分の 金属可とう電線管工事として,不適切なもの は。 ただし,管は2 種金属製可とう電線管を使用 する。
- ア管とボックスとの接続にストレートボックスコネクタを使用した。
- イ管の長さが6 m であるので,電線管のD 種接地工事を省略した。正答
- ウ管の内側の曲げ半径を管の内径の6 倍以上とした。
- エ自動車修理工場の吹き付け塗装作業を行う可燃性ガスのある場所
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正答はイ「管の長さが6mであるので,電線管のD種接地工事を省略した」が不適切です。
使用電圧200Vの電動機に接続する金属可とう電線管工事では、D種接地工事の省略条件として「管の長さが4m以下であること」が必要です(電技解釈第29条・第159条)。6mの場合は4mを超えているためD種接地を省略できません。接地工事を省略すると管に漏電した電気が流れたままになり、触れた人が感電する危険があります。アのストレートボックスコネクタの使用、ウの曲げ半径6倍以上は正しい施工です。エはOCRの混入です。「D種接地省略できるのは4m以下」という数値は試験頻出なので確実に覚えましょう。
正答はイ「管の長さが6mであるので,電線管のD種接地工事を省略した(不適切)」です。
各選択肢を詳しく分析します。
ア(適切):管とボックスとの接続にストレートボックスコネクタを使用した
2種金属製可とう電線管とボックス(アウトレットボックス等)を接続するにはストレートボックスコネクタ(または可とうコンジットコネクタ)を使用します。専用コネクタを使うことで機械的・電気的に確実な接続が確保されます。正しい施工方法です。
イ(不適切・正答):管の長さ6mでD種接地工事を省略した
電技解釈第159条・第29条では、金属可とう電線管工事における接地省略の条件として「管の長さが4m以下の場合に限り、乾燥した場所・絶縁体で覆われた場所ではD種接地を省略できる」と規定されています。6mは4mを超えているため省略できません。
ウ(適切):管の内側の曲げ半径を管の内径の6倍以上とした
電技解釈第159条では金属可とう電線管の曲げ半径について「管の内径の6倍以上」とすることが規定されています。これは管内の電線被覆への損傷防止のための規定であり、正しい施工です。
エ(OCR混入):「自動車修理工場の吹き付け塗装作業を行う可燃性ガスのある場所」は別問題のOCR混入です。本問の正答はイです。
D種接地工事省略の条件整理(電技解釈第29条)
乾燥した場所に設置した管・ダクト等の金属製部分のD種接地省略条件:
- 管の長さが4m以下(使用電圧が低圧で対地電圧150V以下のとき)
- または絶縁体で被覆した管
正答はイ「管の長さが6mであるので,電線管のD種接地工事を省略した(不適切)」です。
D種接地工事の省略条件の詳細(電技解釈第29条)
電技解釈第29条(機械器具の鉄台及び外箱の接地)および電技解釈第159条(金属可とう電線管工事)では、接地省略条件を詳細に規定しています。
接地省略できる条件(低圧・対地電圧150V以下)
1. 管の長さが4m以下で、かつ乾燥した場所・触れるおそれがない場所
2. 電路に地絡が生じたときに自動的に電路を遮断する装置(漏電遮断器)が施設された回路
3. 二重絶縁構造の機器に接続する場合
本問の分析
使用電圧200V:対地電圧100Vを超えるため、省略条件の「対地電圧150V以下」は満たします。しかし管の長さが6m(4m超)なのでその省略条件は使えません。よって「漏電遮断器が施設されていない限りD種接地が必要」となります。
2種金属製可とう電線管(プリカチューブ)の施設基準
2種金属製可とう電線管はJIS C 8306に規定されており、以下の特性があります。
- 金属製の外装で機械的損傷に強い
- 内部に絶縁体(樹脂ライナー)を有し、電線被覆の保護と絶縁性を確保
- 電動機接続部・振動のある機器への接続部・建物構造体への引き込み部に使用
施設基準の整理
| 施工項目 | 規定値 | 根拠 |
|---------|--------|------|
| 曲げ半径 | 管内径の6倍以上 | 電技解釈第159条 |
| 支持間隔 | 1m以下 | 内線規程 |
| D種接地省略 | 管長4m以下かつ乾燥場所 | 電技解釈第29条 |
| ボックス接続 | 専用コネクタ使用 | 電技解釈第159条 |
| 使用場所 | 可燃性ガス場所NG(1種は不可) | 電技解釈第176条 |
第一種電気工事士・電験三種への展開
第一種電気工事士の学科試験では、高圧設備における接地工事の種類(A種・B種・C種・D種)と施工場所・施設基準の詳細な組み合わせ問題が出題されます。特にA種接地(避雷器・高圧機器外箱)・B種接地(変圧器中性点)・C種接地(300V超の低圧機器)の違いを正確に理解することが必要です。電験三種「法規」では電技解釈第17〜28条の接地工事の詳細規定が頻出です。接地抵抗値の測定(接地抵抗計・コールラウシュブリッジ・3端子法・4端子法)・接地線の太さ・接地棒の施工方法も実務上の重要知識です。近年の建築物では等電位ボンディング(IEC 60364準拠)による高度な接地システムが採用され、メインボンディングバー・等電位接地の概念が設備設計の標準となっています。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:令和4年度下期(午前) 第二種電気工事士 学科試験 問23(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。