問題
図のような単相3 線式回路において,電線1 線当たりの抵抗が0.1 Ωのとき,a-b 間の電圧[V]は。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
図では、電源の電圧線と中性線の間が各103 V で、電線1本の抵抗は0.1 Ωです。上側の負荷には20 A、下側の負荷には10 A が流れています。中性線には2つの電流の差(20 A-10 A=10 A)が流れます。上側の電線での電圧降下は 20×0.1=2 V、中性線での電圧降下は 10×0.1=1 V です。a-b 間の電圧は 103-2-1=100 V となります。正答は(イ)。
【電流の整理】上側負荷(a-b 間につながる負荷)に 20 A、下側負荷に 10 A が流れています。中性線には両者の差 20-10=10 A が流れます。
【電圧降下】
・上側の電線(電圧線):20 A×0.1 Ω=2 V
・中性線:10 A×0.1 Ω=1 V
【a-b 間の電圧】電源の電圧線と中性線の間の電圧103 V から、上側の電線の降下2 V と、中性線の降下1 V を引きます。
V=103-2-1=100 V
中性線の10 A は、点 b から電源の中性点へ向かって流れます。そのため点 b の電位は中性点より1 V 高くなり、上側負荷の電圧をさらに1 V 下げる向きに働くので、引き算になります。したがって正答は(イ)の100 V です。
本問は、負荷が不平衡な単相3線式で、中性線の電流と電圧降下を正しく扱えるかを問います。平衡負荷なら中性線の電流は0 A ですが、本問は上側20 A、下側10 A の不平衡で、中性線に10 A が流れます。
【電位で考える方法】電源の中性点を基準(0 V)とします。上側の電源端子は+103 V、下側の電源端子は-103 V です。
・点 a の電位:103-20×0.1=101 V
・点 b の電位:中性線に10 A が b から電源の中性点へ流れるので、b は中性点より 10×0.1=1 V だけ高く、+1 V
・a-b 間の電圧:101-1=100 V
同じ方法で下側の負荷の電圧を求めてみます。下側の電源端子は-103 V で、そこから下側の電線に10 A が流れるので、負荷の下側の端子は-103+10×0.1=-102 V、b が+1 V ですから、下側の負荷には 1-(-102)=103 V が加わります。上側の負荷は100 V、下側の負荷は103 V と、不平衡のために電圧に差が出ます。
【電流の向きの確認(キルヒホッフの電流則)】節点 b に入る電流が上側負荷からの20 A、出る電流が下側負荷への10 A なので、差の10 A が中性線を通って電源へ戻ります。この向きを取り違えると、中性線の降下を足してしまって 103-2+1=102 V(選択肢エ)という誤答になります。選択肢ア・ウも、降下の数え方を誤ったときに出てくる値です。
【一般的な性質】単相3線式で負荷が不平衡になると、電流の小さい(軽い)側の負荷の電圧が高くなり、大きい側の電圧が低くなる傾向が出ます。中性線が断線すると、不平衡の度合いによっては軽い側の負荷に過大な電圧が加わり、機器を損傷する危険があります。そのため、中性線には単独でヒューズや開閉器を入れません。正答は(イ)です。
出典と作り方
本問は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表した過去の試験問題です(同センターの公式FAQにより教育目的での利用は許諾・使用料不要。図・写真も同センターの公表問題から掲載)。解説は合格ナビが作成しています。 根拠・出典:出典:令和7年度上期 第二種電気工事士 学科試験 問7(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づき、段差のある3段階の解説を作成しています。


