問題
⑥で示す部分の接地工事の種類及びその接地抵抗の許容される最大値[Ω]の組合せとして,正しいものは。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
正答はエ(D種接地工事・500 Ω)です。
⑥は1階居間のルームエアコン用「20 A 250 V 接地極付コンセント」の接地です。この回路は単相200 Vで、使用電圧は300 V以下なのでD種接地工事です。C種は300 Vを超える低圧の機器に使います。
D種の接地抵抗は原則100 Ω以下ですが、地絡のとき0.5秒以内に自動で電路を遮断する装置があれば500 Ω以下に緩和されます。分電盤L-1の主開閉器は漏電遮断器(30 mA、動作時間0.1秒以内)なので、最大値は500 Ωです。
正答はエ(D種接地工事・500 Ω)です。
⑥の部分
⑥は1階居間の「20A250V」接地極付コンセント(ルームエアコン用、二重丸のaで示す単相200 V回路)から接地極へ至る接地です。分電盤L-1の主開閉器は「BE 3P 75AF 60A 30mA」の漏電遮断器で、この回路はその負荷側にあります。注意3により動作時間は0.1秒以内です。
種類の判断(電技解釈第29条)
使用電圧300 V以下の低圧の機器はD種、300 Vを超える低圧の機器はC種です。単相200 VなのでD種です。
最大値の判断(電技解釈第17条)
- C種:10 Ω以下(0.5秒以内に自動遮断する装置があれば500 Ω以下)
- D種:100 Ω以下(0.5秒以内に自動遮断する装置があれば500 Ω以下)
0.1秒以内の漏電遮断器で保護されているので、D種の最大値は500 Ωです。
各選択肢
- ア:C種の原則値。300 V以下の電路には当たらない。
- イ:C種と100 Ωの組合せ。C種の値は10 Ω(緩和時500 Ω)で、100 Ωという規定は無い。
- ウ:漏電遮断器が無い場合のD種の値。
- エ:正しい。
正答はエ(D種接地工事・500 Ω)です。
1. 配線図からの読み取り
1. ⑥が指す物:1階居間の「20A250V」接地極付コンセント(図記号に「E」の傍記)。ルームエアコン(RC)用で、回路は単相200 Vの二重丸のa回路。
2. 使用電圧:200 Vで300 V以下 → D種接地工事。
3. 地絡遮断装置:分電盤L-1の主開閉器「BE 3P 75AF 60A 30mA」が漏電遮断器。注意3で動作時間0.1秒以内。
2と3から「D種接地工事・500 Ω」になります。
2. 接地工事の数値(電技解釈第17条)
| 種類 | 主な対象 | 接地抵抗値 |
|---|---|---|
| A種 | 高圧・特別高圧の機器の外箱など | 10 Ω以下 |
| B種 | 変圧器の低圧側の中性点など | 150/I Ω以下など(Iは高圧側の1線地絡電流) |
| C種 | 300 Vを超える低圧の機器の外箱など | 10 Ω以下(0.5秒以内の自動遮断で500 Ω以下) |
| D種 | 300 V以下の低圧の機器の外箱など | 100 Ω以下(0.5秒以内の自動遮断で500 Ω以下) |
C種とD種は、自動遮断装置があればどちらも500 Ω以下に緩和されます。違いは原則値(C種10 Ω・D種100 Ω)と対象の電圧(300 Vを超えるか以下か)です。緩和の条件は「0.5秒以内」で、試験の配線図で使われる漏電遮断器(0.1秒以内)は条件を満たします。
3. 緩和の考え方
エアコンの外箱で地絡が起きると、外箱の電圧は「漏れた電流 × 接地抵抗」で上がります。接地抵抗が大きいほど外箱の電圧は高くなりますが、漏電遮断器が短時間で電路を切れば、人に電流が流れる時間はごく短くなります。感電の危険は流れる電流の大きさと時間で決まるので、高速の遮断で接地抵抗の条件を緩められるわけです。
4. 選択肢の検討と見落としやすい点
- ア(C種・10 Ω):300 V超の低圧の機器の原則値。200 V機器を「200 Vだから高い」と誤ってC種にしないこと。判断の境目は300 V。
- イ(C種・100 Ω):C種の規定に無い値。D種の原則値と混同させるための選択肢。
- ウ(D種・100 Ω):種類は正しいが、漏電遮断器の有無を見落とすと選んでしまう。
- エ(D種・500 Ω):正答。
分電盤の外箱が金属製で主開閉器が配線用遮断器、さらに「引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていない」と書かれた問題では、分電盤の接地はD種100 Ωが答えになります。主開閉器が「B」か「BE」かを結線図で確かめることが、この形式で確実に得点するコツです。
- 電気設備に関する技術基準を定める省令e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表した過去の試験問題です(同センターの公式FAQにより教育目的での利用は許諾・使用料不要。図・写真も同センターの公表問題から掲載)。解説は合格ナビが作成しています。 根拠・出典:出典:令和4年度下期(午後) 第二種電気工事士 学科試験 問36(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づき、段差のある3段階の解説を作成しています。



