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基本情報 平成24年度 春期 問66|ストラテジ系に関する問題

問題

基本情報 | 平成24年度 春期 | 分野:ストラテジ系

図に示す手順で情報システムを調達する場合,bに入るものはどれか。 (図:上から順に a → b → c → d の手順) a:発注元はシステム化の目的や業務内容などを示し,調達先に情報提供を依頼する。 b:発注元は調達対象システム,調達条件などを示し,提案書の提出を依頼する。 c:発注元は提案書,能力などに基づいて,調達先を決定する。 d:発注元と調達先の役割や責任分担などを,文書で相互に確認する。

情報システム調達の手順(a〜d)のフロー図と各手順の説明(出典: 平成24年度春期 基本情報技術者試験 午前 問66・IPA)

図の出典:出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成24年度春期 午前 問66

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答え合わせ

正解は B
  • A
  • B
  • C
  • D

自信の3択

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解説

答えは b「RFP」 です。

システム調達の流れは以下のとおり:

1. RFI(情報提供依頼書):「どんなことができる?」と各社に情報を聞く

2. RFP(提案依頼書):「うちはこんなシステムが欲しい。提案して」と依頼

3. 選定:提案を比べて発注先を決める

4. 契約:書面で合意

図の「b」は2番目の段階で、まさにRFPです。

👉 覚え方:「I(Information=情報)→ P(Proposal=提案)→ 選定 → 契約」。

ほかの選択肢:a RFI は図の a(情報提供の依頼)/c 供給者の選定 は図の c/d 契約の締結 は図の d にあたる。

なぜこれが正解か

正解は b RFP(Request for Proposal:提案依頼書)。システム調達の標準フローは「RFI → RFP → 供給者選定 → 契約締結」。b の位置は「調達対象システム・調達条件などを示し、提案書の提出を依頼する」段階=RFPに該当。

各選択肢の解説(調達手順4ステップ)

  • a RFI(Request for Information):情報収集段階。市場・ベンダ情報を広く集める。
  • b RFP:提案依頼。具体的なシステム要件・条件を提示し提案書を求める。
  • c 供給者選定:提案書・能力等で発注先を絞り込む。
  • d 契約締結:役割・責任分担を文書化。

覚え方・ひっかけ注意

「I → P → 選定 → 契約」(情報→提案→選ぶ→締結)の順序を覚える。RFI/RFP/RFQ(Request for Quotation:見積依頼)の3用語が混同しやすい。RFI=広く情報収集、RFP=要件を提示し提案要求、RFQ=価格見積依頼と覚える。図の a〜d がこの4段階に順に対応していることを押さえれば、b=RFP と即答できる。

理論的背景

IT調達プロセスは経済産業省の「情報システム・モデル取引・契約書」(2007年策定)、共通フレーム2013の調達プロセスで体系化。標準フローは:

1. RFI(Request for Information):市場調査・ベンダ情報収集

2. RFP(Request for Proposal):提案依頼。要件定義書付きで詳細条件を提示

3. RFQ(Request for Quotation):見積依頼(RFPと並行または一部)

4. 提案評価・供給者選定:技術・価格・実績・体制を多面評価

5. 契約締結:請負/準委任/SES等の契約形態を選択、瑕疵担保責任・知財権の取り決め

6. 検収・支払い

実務での使われ方

RFP には機能要件・非機能要件(性能・可用性・セキュリティ)・運用要件・予算範囲・スケジュール・体制要件・評価基準を明記。提案書評価では重み付き総合評価が一般的で、技術評価(機能適合性・実績・体制)と価格評価(総コスト・支払条件)を加重平均。公共調達では総合評価落札方式、最低価格落札方式、企画競争方式が併存。サブスクリプション型クラウドサービスでは契約形態がSLAベースに変化し、従来のシステム調達とは別フローが確立されつつある。

試験での位置づけ

FE・AP・ITストラテジスト・PMで頻出。共通フレームの取得プロセス、契約形態(請負・委任・準委任・派遣)、知的財産権、SLA、ベンダロックイン回避策、PFI/PPPと関連付けて出題。情報処理安全確保支援士ではセキュリティ要件のRFP記載事項まで踏み込む。

関連事項・発展補足

調達プロセスの落とし穴は (1) RFPあいまい記述による責任所在不明、(2) 安値受注による品質低下、(3) ベンダロックイン、(4) 後出し要件追加による予算超過。対策として、RFP段階でステークホルダー要件を十分に固める、評価基準を事前公表する、契約段階で変更管理条項を明記する、知的財産権の帰属を明確化する等が定石。クラウドサービス調達ではISMAP(政府情報システム監査制度)、ISO 27017/27018、SOC2レポートを要件化することがセキュリティ・コンプライアンス上重要。アジャイル開発調達では従来の確定要件型RFPが不適合となり、スコープ可変型契約(Time & Material、固定容量変動内容)が模索されている。

この問題の根拠出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成24年度 春期 問66
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成24年度 春期 問66/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビ独自の3段階の解説(初級・標準・上級)です。