平成25年度 春期55マネジメント系

基本情報 平成25年度 春期 問55:マネジメント系に関する問題

ファンクションボイント法の説明はどれか。

  • a開発するプログラムごとのステップ数を積算し, 開発規模を見積もる。
  • b開発プロジェクトで必要な作業の WBS を作成し, 各作業の工数を見積もる。
  • c外部入出力や内部論理ファイル, 照会,. インタフェースなどの個数や特性などか ら開発規模を見積もる。正答
  • d過去の類似例を探し, その実績と差異などを分析評価して開発規模を見積もる。
正答:C外部入出力や内部論理ファイル, 照会,. インタフェースなどの個数や特性などか ら開発規模を見積もる。

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答えは c です。

ファンクションポイント法とは「機能の数や種類から開発の大きさを見積もる方法」。

たとえば「画面が10個、入力が5種類、レポート出力が3つ…」と数えて、それぞれに点数を付けて足し算します。プログラムの行数で測るより、ユーザー目線の機能で測る方が公平、という考え方です。

👉 覚え方:「ファンクションポイント=機能の数で測る」。

ほかの選択肢:a はLOC法(行数で測る)/b はWBS(作業分解)/d はアナロジー法(過去事例比較)。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は cファンクションポイント法(FP法)は、システムが提供するユーザー機能の数と複雑度から開発規模を見積もる手法。外部入出力(EI/EO)、外部照会(EQ)、内部論理ファイル(ILF)、外部インタフェースファイル(EIF)の5種類の機能をカウントし、複雑度(低・中・高)で重み付けして合計する。

各選択肢の解説

  • a プログラムごとのステップ数を積算 → LOC法(Lines of Code法)/プログラムステップ法
  • b WBSを作成して各作業の工数見積 → WBS法(ボトムアップ見積)
  • c 外部入出力・内部論理ファイル・照会・インタフェースの個数や特性から開発規模見積FP法(正解)。
  • d 過去の類似例の実績と差異を分析 → 類推見積法(アナロジー法)

覚え方・ひっかけ注意

FP法=機能(Function)から測る」と覚える。LOC法と比べ、プログラミング言語に依存せず規模を測定できる利点があり、要件定義段階で適用可能。具体的なカウント方式は IFPUG法(標準)、COSMIC法(リアルタイムシステム向け)、Mark II FP法(英国発)がある。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

ファンクションポイント法はAllan Albrecht(IBM、1979)が提唱した規模見積手法。データ機能(ILF: Internal Logical File、EIF: External Interface File)とトランザクション機能(EI: External Input、EO: External Output、EQ: External Inquiry)の5種類を識別し、それぞれの複雑度(低/中/高)で重み付けして合計(未調整FP: UFP)。さらに14の一般システム特性(GSC: General System Characteristics)で調整係数(VAF: Value Adjustment Factor) を算出して掛け、調整済みFP を得る。FPから工数換算は「FP × 言語別の生産性係数(人時/FP)」で行う。

実務での使われ方

大規模SIer・公共系・金融系で広く利用。IFPUG法(International Function Point Users Group)が国際標準、COSMIC-FFP(Common Software Measurement International Consortium)は組み込み・リアルタイム系に対応。SLIMSEER-SEMFunction Point Workbench等のツールでカウント支援。FPは要件定義時点で測定可能なため、開発契約の見積根拠(特に固定価格契約)に重宝される。一方、要件詳細化前は精度が低く、見積補正の継続的反復が必須。アジャイル開発では用途縮小し、ベロシティ・ストーリーポイント中心の経験的見積に置き換わる。

試験での位置づけ

FE・APマネジメント分野の頻出。工数見積手法(FP法・LOC法・COCOMO法・標準タスク法・PERT法・類推見積法)の特徴比較、各手法の利点・欠点・適用フェーズを整理して出題。応用情報・PM試験では具体的なFPカウント手順、複雑度判定基準(DET/RET/FTR)、調整係数計算、生産性ベンチマーク(業界平均20FP/人月程度)まで踏み込む。

選択肢の発展補足

LOC法(a)は古典的ながらプログラミング言語依存(C と Python では同じ機能でも行数が大きく異なる)、コーディング前は測定不能、再利用コード・自動生成コードの扱いが不明確、と多くの問題を抱える。COCOMO II法はLOC または FP を入力とし、17のコストドライバで補正する。WBS法(b)はトップダウンに作業を末端タスクまで分解し、ボトムアップに工数積算するため精度が高いが時間がかかる。類推見積法(d)はExpert Judgmentとも呼ばれ、過去類似案件のデータベースを活用するため熟練PM の経験に依存。実務では複数手法を併用して相互検証(ファンクションポイントとWBSの組み合わせなど)するのが定石。CMMIレベル4以上の組織では定量的に見積精度を管理し、過去案件メトリクスとして組織資産化する。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成25年度 春期55/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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