平成30年度 春期64ストラテジ系

基本情報 平成30年度 春期 問64:ストラテジ系に関する問題

システム化計画の立案において実施すべき事項はどれか。

  • a画面や帳票などのインタフェースを決定し, 設計書に記載するために, 要件定 義書を基に作業する。
  • bシステム構築の組織体制を策定するとき, 業務部門, 情報システム部門の役割 分担を明確にし, 費用の検討においては開発, 運用及び保守の費用の算出基礎を 明確にしておく。正答
  • cシステムの起動・終了, 監視, ファイルメンテナンスなどを計画的に行い, 業 務が円滑に遂行していることを確認する。
  • dシステムを業務及び環境に適合するように維持管理を行い, 修正依頼が発生し た場合は, その内容を分析し, 影響を明らかにする。
正答:Bシステム構築の組織体制を策定するとき, 業務部門, 情報システム部門の役割 分担を明確にし, 費用の検討においては開発, 運用及び保守の費用の算出基礎を 明確にしておく。

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答えは b です。

システム化計画=実際にシステムを作る前の「全体の段取り決め」

  • どの部門が何を担当するか(役割分担
  • 開発・運用・保守にどれくらいお金がかかるか(費用算出基礎

こういう「実行に向けたフレームワーク」を最初に明確にしておく段階です。

👉 覚え方:システム化計画=役割と費用の枠組みづくり

ほかの選択肢:a 画面・帳票のインタフェース決定=詳細設計/c 起動・終了・監視=運用/d 修正依頼の影響分析=保守

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は bシステム化計画は、システム化の方針が決まった後、具体的な実施計画を立案する段階で、以下を含む:

  • 体制策定:業務部門・情報システム部門・外部委託先の役割分担明確化
  • 費用見積もり:開発・運用・保守の各フェーズの算出基礎
  • スケジュール:マイルストーン、リリース計画
  • リスク評価:プロジェクト遂行上の課題
  • 品質目標:機能・性能・信頼性の指標

各選択肢の解説

  • a 画面・帳票のインタフェース決定:詳細設計(内部設計)フェーズの活動。要件定義書を基にする。
  • b 体制策定・役割分担・費用算出:システム化計画 → 正解。
  • c 起動・終了・監視・ファイルメンテナンス:運用フェーズの日常活動。
  • d 修正依頼分析・影響分析:保守フェーズの活動。

覚え方・ひっかけ注意

システムライフサイクル(SLCP:Software Life Cycle Process、JIS X 0160 = ISO/IEC 12207)の整理:

1. 企画(システム化構想 → システム化計画)

2. 要件定義

3. 設計(外部設計 → 内部設計)

4. 実装(プログラミング → 単体テスト)

5. テスト(結合 → システム → 受入)

6. 運用

7. 保守

各フェーズの活動内容を混同しないこと。本問は企画フェーズの後半(システム化計画)。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

SLCP(共通フレーム2013)の構造

日本では共通フレーム2013(SLCP-JCF)としてSLCPがローカライズされ、IPAから提供。主要プロセス:

  • 企画プロセス:システム化構想、システム化計画。
  • 要件定義プロセス:業務要件、機能要件、非機能要件。
  • 開発プロセス:システム方式設計、ソフトウェア要件定義、ソフトウェア方式設計、ソフトウェア詳細設計、構築、結合、適格性確認テスト。
  • 運用プロセス:日常運用、利用者支援。
  • 保守プロセス:是正保守、適応保守、予防保守、完全化保守。
  • 支援プロセス:構成管理、品質保証、検証、妥当性確認、文書化等。

システム化計画書の標準項目

1. 背景・目的:経営課題、業務課題、システム化目的。

2. 対象範囲(スコープ):業務範囲、対象組織、期間。

3. 実施体制:ステアリングコミッティ、PMO、開発チーム、業務部門、ベンダ。

4. 役割分担(RACI):Responsible、Accountable、Consulted、Informed。

5. 概算費用:開発費、運用費、保守費、ライセンス費、TCO。

6. スケジュール:マイルストーン、WBS概要。

7. リスク分析:技術・組織・市場リスク。

8. 品質目標:機能・性能・信頼性・セキュリティ等の非機能要件。

9. 投資効果:ROI、NPV、KPI。

10. 承認プロセス:意思決定者、決裁ルート。

関連標準

  • PMBOK:PMI、プロジェクト管理体系。
  • PRINCE2:英国政府標準、ビジネスケース重視。
  • ITIL:ITサービス管理、運用・保守と接続。
  • ISO/IEC 12207:SLCPの国際標準。
  • ISO/IEC 15288:システム工学ライフサイクル。
  • CMMI:プロセス成熟度モデル。

アジャイル開発との関係

アジャイル開発でも初期計画フェーズで以下を実施:

  • インセプションデッキ:プロジェクト全体像の合意形成ツール。
  • プロダクトビジョン、ロードマップ
  • チーム編成:プロダクトオーナ、スクラムマスタ、開発チーム。
  • MVP定義:最小実行可能製品。
  • イテレーション計画:スプリント単位の詳細化は実施時に。

伝統的WF(ウォーターフォール)に比べて「ローリングウェーブ計画」(直近詳細・遠方概要)が特徴。

試験での位置づけ

FE「ストラテジ/システム企画」分野で頻出。応用情報・ITストラテジスト・SAでは中核知識。経済産業省「DXレポート2.2」等の最新政策動向も継続追跡が必要。

調達プロセスとの連携

システム化計画後の調達ステップは:

1. RFI(Request for Information):情報提供依頼。

2. RFP(Request for Proposal):提案依頼。

3. 提案評価:技術・コスト・実績・体制等で評価。

4. 契約交渉:SOW(Statement of Work)、SLA定義。

5. 契約締結:請負/準委任、検収条件、知財権。

選択肢の発展補足

aの詳細設計フェーズではUI/UXデザイン、API設計、DB設計、シーケンス図、状態遷移図等を作成。Figma、Adobe XD、Sketch、Miro等のツール活用。cの運用フェーズではITIL準拠の運用設計、SRE実践、監視・アラート設計(Prometheus、Datadog、New Relic)が中核。dの保守ソフトウェア保守の4分類(是正、適応、予防、完全化)の理解が試験頻出。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成30年度 春期64/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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