危険物乙四
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

危険物乙四 危険物に関する法令 問115|変更許可の手続・変更前の完成検査前検査

問題

危険物乙四 | 危険物に関する法令

製造所等の位置・構造・設備の変更に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正しいのはエです。製造所等の位置・構造・設備を変更するには、変更前に市町村長等の許可が必要です。

  • エ(正): 変更前に市町村長等の許可を受ける(事後では遅い)。
  • イ(誤): 設備の変更は許可が必要。「軽微なら事後届出」という規定はない。届出(10日前まで)で足りるのは、位置・構造・設備を変えずに品名・数量・倍数を変える場合。
  • ウ(誤): 完成検査で基準適合と認められる前は使用できない(完成検査前使用禁止)。
  • ア(誤): 工事に係る部分は使えない。仮使用の承認で使えるのは工事に係る部分以外。
  • オ(誤): 保有空地は位置・構造・設備の基準の一部で、届出で足りるとする規定はない。

「変更前に許可・完成検査の後に使用開始」が原則です。

製造所等の変更許可(消防法第11条第1項後段):

製造所等の位置・構造・設備を変更しようとする者は、変更前に市町村長等の許可を受けなければなりません(消防法第11条第1項後段)。

  • エ(正): 変更前の許可取得が必要(消防法第11条第1項後段)。事後届出では足りない。
  • イ(誤): 消防法第11条に「軽微な変更は許可不要」とする規定はなく、設備の変更は許可が必要。届出で足りるのは、位置・構造・設備を変更しないで品名・数量・指定数量の倍数を変える場合で、変更しようとする日の10日前までに届け出る(消防法第11条の4第1項)。「事後届出」とする点も誤り。
  • ウ(誤): 完成検査で基準に適合していると認められた後でなければ、変更後の製造所等は使用できない(消防法第11条第5項)。例外は、変更工事に係る部分以外の部分について市町村長等の承認を受けた場合の仮使用だけ。
  • ア(誤): 変更工事に係る部分は完成検査前に使用できない。仮使用の対象は工事に係る部分以外の全部又は一部に限られる。
  • オ(誤): 保有空地は危政令第9条第1項第2号に定める位置・構造・設備の技術上の基準の一部であり、保有空地の変更だけを届出で足りるとする規定はない。

引っかけパターン: 「軽微なら事後届出」「完成検査前も使用可能」が定番の誤り。変更は事前に許可・完成検査後に使用開始が原則。

【理論的背景】

設置と同様に、変更も事前の行政審査(許可)によって安全性を確保する仕組みです(消防法第11条第1項後段)。変更工事が完了した後、技術上の基準に適合しているかを確認する「完成検査」を受け、適合していると認められた後でなければ使用できません(消防法第11条第5項)。これに違反して使用すると、許可の取消し又は使用停止命令の対象になります(消防法第12条の2第1項第2号)。許可を受けずに位置・構造・設備を変更した場合も同じです(同項第1号)。

ただし、変更工事中も工事に係らない部分を止めるのが難しい場合があります。そのために「仮使用」の制度(消防法第11条第5項ただし書)があり、変更工事に係る部分以外の部分の全部又は一部について市町村長等の承認を受ければ、完成検査の前でも、承認を受けた部分を仮に使用できます。

【実務・条文構造】

変更許可の手続フロー(消防法第11条第1項後段・第5項):

1. 変更前の申請: 位置・構造・設備の変更前に市町村長等へ変更許可申請。

2. 審査・許可: 基準に適合し、公共の安全の維持又は災害の発生の防止に支障を及ぼすおそれがないときは許可(第11条第2項)。

3. 変更工事: 許可を受けた内容で工事を実施。

4. 完成検査前検査: 液体危険物タンクを有する製造所等で政令で定める工事は、工程ごとに市町村長等の検査を受ける(消防法第11条の2・危政令第8条の2)。

5. 完成検査: 工事完了後、市町村長等に申請して検査を受ける(危政令第8条)。

6. 完成検査済証: 基準に適合すると認められたときに交付(危政令第8条第3項)。

7. 使用開始: 基準に適合していると認められた後。

仮使用(消防法第11条第5項ただし書):

  • 変更工事に係る部分以外の部分の全部又は一部について市町村長等の承認を受ければ、完成検査の前でも、承認を受けた部分を仮に使用できる。
  • 仮使用は「承認」(許可ではない)で、変更許可とは別の手続。

許可と届出の区別:

  • 位置・構造・設備の変更 → 事前の変更許可(第11条第1項後段)。消防法第11条に「軽微な変更は許可不要」とする規定はない。
  • 位置・構造・設備を変更しないで品名・数量・指定数量の倍数を変える → 変更しようとする日の10日前までに届出(第11条の4第1項)。

【試験での位置づけ】

変更許可は法令の頻出論点です。(1)変更前の許可が必要、(2)完成検査で基準適合と認められる前の使用は禁止、(3)仮使用の承認で使えるのは工事に係る部分以外、(4)品名・数量・倍数だけの変更は10日前までの届出、が核心です。引っかけは「軽微なら事後届出」(イ)、「完成検査前も全体を使用可」(ウ)、「工事に係る部分も継続使用可」(ア)、「保有空地は届出」(オ)です。

【各選択肢の発展補足】

  • エ(正): 消防法第11条第1項後段のとおり。
  • イ(誤): 「軽微な変更」を許可不要・事後届出とする規定はない。
  • ウ(誤): 完成検査で基準適合と認められる前は使用不可。仮使用の承認があっても使えるのは工事に係る部分以外。
  • ア(誤): 工事に係る部分は完成検査前に使用できない。
  • オ(誤): 保有空地は危政令第9条第1項第2号の基準。届出で足りるとする規定はない。

【根拠法令】消防法 第11条第1項後段(変更の許可)・第2項、第11条第5項(完成検査前使用禁止・仮使用)、第11条の2、第11条の4第1項、第12条の2第1項。危険物の規制に関する政令 第8条、第8条の2、第9条第1項第2号。

【補足】製造所等の変更=事前の変更許可。完成検査で基準適合と認められる前は使用不可。仮使用の承認で使えるのは工事に係る部分以外。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 消防法第11条第1項後段(変更の許可)、第11条第5項(完成検査前使用禁止・仮使用の承認)、第11条の4第1項(品名・数量・倍数の変更の届出)。位置・構造・設備の変更は事前の許可制で、消防法第11条に「軽微な変更は許可不要」とする規定はない。届出で足りるのは、位置・構造・設備を変更しないで品名・数量・指定数量の倍数を変える場合(変更しようとする日の10日前まで)。完成検査で基準適合と認められる前は使用できず、変更工事に係る部分以外の部分について市町村長等の承認を受けたときに限り、その部分を仮に使用できる。保有空地は危政令第9条第1項第2号(製造所の位置、構造及び設備の技術上の基準)に定められた事項で、届出で足りるとする規定はない。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

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