危険物に関する法令78指定数量

危険物乙四 危険物に関する法令 問78:指定数量

同一の場所で、動植物油類のアマニ油を5,000 L と、第四石油類のギヤー油を3,000 L を貯蔵している。指定数量の倍数として**正しいもの**はどれか。

  • 倍数は合計0.5である。
  • 倍数は合計1.0である。正答
  • 倍数は合計1.5である。
  • 倍数は合計2.0である。
  • 倍数は合計2.5である。
正答:倍数は合計1.0である。

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正しいのはイです。各品目の指定数量を確認します。

  • アマニ油(動植物油類): 10,000 L
  • ギヤー油(第四石油類): 6,000 L

倍数の計算は「貯蔵量÷指定数量」です。

  • アマニ油: 5,000÷10,000=0.5
  • ギヤー油: 3,000÷6,000=0.5
  • 合計倍数: 0.5+0.5=1.0

合計倍数が1.0以上なら消防法の規制対象になります。「動植物油類は10,000 L・第四石油類は6,000 L」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

指定数量の倍数計算(大容量品目の合算):

| 品目 | 分類 | 指定数量 | 貯蔵量 | 倍数 |

|---|---|---|---|---|

| アマニ油 | 動植物油類 | 10,000 L | 5,000 L | 0.5 |

| ギヤー油 | 第四石油類 | 6,000 L | 3,000 L | 0.5 |

合計倍数:0.5+0.5=1.0(イ=正)

引っかけパターン:

  • 動植物油類の指定数量を第四石油類(6,000 L)と混同する(正しくは10,000 L)
  • 各品目の指定数量未満なのに「2品目あるから2倍以上だ」と誤認する
  • 合計倍数が1.0以上か未満かで規制の有無が変わる点を見落とす

本問は合計倍数がちょうど1.0のケースで、指定数量の倍数=1.0(ぴったり)が消防法規制の境界となります。各品目は指定数量未満でも合算で1.0以上なら消防法適用になるため、合算の重要性が分かる良問です。

動植物油類(10,000 L)は第四類の中で最大の指定数量です。これはアマニ油・ヤシ油・なたね油など引火点が高く(250℃未満)危険性が相対的に低いことを反映しています。

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【理論的背景】

指定数量は危険物の危険性・引火性の高さに反比例して設定されており、危険性の高い品名ほど少ない量から規制対象になります。特殊引火物(50 L)から動植物油類(10,000 L)まで200倍の幅があります。本問で扱う第四石油類(6,000 L)と動植物油類(10,000 L)は第四類の中でも危険性が相対的に低い(引火点が高い)品目で、指定数量が大きく設定されています。

第四石油類は引火点200℃以上250℃未満のもの(ギヤー油・シリンダー油・可塑剤・潤滑油等)、動植物油類は動植物から抽出した油脂で引火点250℃未満のものです。どちらも常温では引火しにくい性質を持ちますが、加熱されると蒸気が発生し危険になるため、消防法の規制対象(第四類危険物)に含まれています。

【実務・条文構造】

本問の計算:

  • アマニ油(動植物油類)10,000 L → 5,000÷10,000=0.5
  • ギヤー油(第四石油類)6,000 L → 3,000÷6,000=0.5
  • 合計倍数=1.0

合計倍数1.0以上で消防法の許可・届出・保安監督者等の規制が適用されます(政令第1条の11)。合計倍数が1未満の場合でも、各品目が全て指定数量未満ならば市町村条例の規制対象になります(消防法第9条の4)。

本問は各品目が指定数量の0.5倍(半量)に過ぎませんが、2品目合算でちょうど1.0に達するケースです。実務上、複数品目の合算管理は危険物取扱者・施設管理者が常に意識する必要があります。

【試験での位置づけ】

動植物油類(10,000 L)と第四石油類(6,000 L)は暗記が比較的難しい大きな数値で、引っかけとして頻出です。指定数量の暗記方法として「特殊引火物50 L→第一石油類非水200/水400→アルコール類400→第二石油類非水1,000/水2,000→第三石油類非水2,000/水4,000→第四石油類6,000→動植物油類10,000」という連続した数列として覚えると、第四石油類と動植物油類の区別が自然にできます。本問は合算で倍数1.0になる境界値問題で、計算を丁寧に行えば確実に正答できます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 0.5はアマニ油だけの倍数、またはギヤー油だけの倍数。合算を忘れた場合に出る誤答。
  • イ(正): 0.5+0.5=1.0。確定表準拠の正答。合計倍数1.0で消防法規制の境界値。
  • ウ(誤): 1.5はギヤー油を3,000÷6,000=0.5ではなく1.0と誤計算した場合など。
  • エ(誤): 2.0はアマニ油の指定数量を5,000 L(指定数量の半分の値)と取り違えた場合(5,000÷5,000=1.0+0.5=1.5でも出ない)など、別の誤計算。
  • オ(誤): 2.5は動植物油類を第四石油類(6,000 L)と混同した場合(5,000÷6,000≒0.83+0.5=約1.33で2.5にはならない)など、計算過程で複数の誤りが積み重なる。

【根拠法令】危険物の規制に関する政令 別表第三、第1条の11。

【補足】アマニ油(動植物油類)10,000 L、ギヤー油(第四石油類)6,000 L。倍数合計=0.5+0.5=1.0。合計1.0以上で消防法規制対象。

<!-- 監修確定 2026-06-05(legal-reviser): 設計doc§1-1確定表と一致。アマニ油(動植物油類)10,000 L・ギヤー油(第四石油類)6,000 L。倍数 5,000÷10,000+3,000÷6,000=0.5+0.5=1.0(イ)。正答フィールドは「イ」単一で問題なし。誤字「引っかけパターント」を修正。正答一意。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 危険物の規制に関する政令 別表第三(指定数量)・第1条の11(指定数量の倍数の合算)。アマニ油=動植物油類(指定数量10,000 L)、ギヤー油=第四石油類(指定数量6,000 L)。倍数の合算は各品目の「貯蔵量÷指定数量」の和で求める(5,000÷10,000+3,000÷6,000=1.0)。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

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