危険物乙四
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

危険物乙四 危険物に関する法令 問99|措置命令の事由と手続

問題

危険物乙四 | 危険物に関する法令

危険物施設に対する措置命令に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

誤っているのはエです。公共の安全の維持や災害の発生の防止のため緊急の必要があるときは、市町村長等は事前の命令がなくても製造所等の使用を一時停止させることができます(消防法第12条の3)。

  • ア(正): 基準に適合しないときは修理・改造・移転を命じられる(第12条第2項)。
  • イ(正): その命令に違反すると使用停止を命じられる(第12条の2)。
  • ウ(正): 保安監督者を定めていないときは使用停止を命じられる。
  • エ(誤): 緊急時は事前の命令なしに一時停止・使用制限ができる。
  • オ(正): 無許可で位置・構造・設備を変更すると許可取消しの対象。

「命令違反→使用停止」「緊急時→事前の命令なしに一時停止」を押さえます。

措置命令の体系(消防法第12条〜第12条の3・第13条の24):

  • ア(正): 基準適合命令(第12条第2項)。位置・構造・設備が技術上の基準に適合していないと認めるとき、権原を有する所有者等に修理・改造・移転を命ずる。
  • イ(正): 基準適合命令に違反したときは、許可の取消しまたは期間を定めた使用停止の対象です(第12条の2第1項第3号)。
  • ウ(正): 危険物保安監督者を定めなければならない製造所等で定めていないとき(第13条第1項違反)は、期間を定めて使用停止を命ずることができます(第12条の2第2項第3号)。なお、保安監督者の「選任命令」という制度はありません。
  • エ(誤): 第12条の3は、公共の安全の維持または災害の発生の防止のため「緊急の必要があると認めるとき」に、使用の一時停止・使用制限を命ずることができると定めています。事前の基準適合命令は要件ではありません。
  • オ(正): 許可を受けないで位置・構造・設備を変更したときは、許可の取消しまたは使用停止の対象です(第12条の2第1項第1号)。

引っかけパターン:

  • 緊急使用停止に「事前の命令が必要」とする誤り
  • 保安監督者について「選任命令」があるとする誤り(あるのは解任命令と、未選任時の使用停止)

【理論的背景】

消防法は、製造所等の所有者等に、位置・構造・設備を技術上の基準に適合するよう維持する義務を課しています(第12条第1項)。これに関わる市町村長等の処分は、条文上次の4つに分かれます。

1. 基準適合命令(第12条第2項): 基準に適合していないと認めるとき、修理・改造・移転を命ずる。

2. 許可の取消しまたは使用停止(第12条の2第1項): 無許可変更、完成検査前の使用、基準適合命令違反、保安検査(第14条の3)違反、定期点検(第14条の3の2)違反。

3. 使用停止のみ(第12条の2第2項): 貯蔵・取扱基準の遵守命令(第11条の5)違反、危険物保安統括管理者を定めない(第12条の7第1項違反)、危険物保安監督者を定めない(第13条第1項違反)、解任命令(第13条の24)違反。

4. 緊急使用停止・使用制限(第12条の3): 公共の安全の維持または災害の発生の防止のため緊急の必要があると認めるとき。

基準維持義務違反そのものは第12条の2の事由に挙がっておらず、基準適合命令を受けてそれに違反したときに取消し・使用停止の対象になります。これに対し第12条の3は、事前の命令を要件とせず、緊急の必要だけで発動できます。

【実務・条文構造】

事由処分条文
無許可変更許可取消し/使用停止第12条の2第1項第1号
完成検査前の使用許可取消し/使用停止同項第2号
基準適合命令違反許可取消し/使用停止同項第3号
保安監督者を定めない使用停止同条第2項第3号
保安監督者等の解任命令違反使用停止同項第4号
緊急の必要一時停止/使用制限第12条の3

危険物保安監督者・危険物保安統括管理者について市町村長等が出せるのは「解任命令」です(第13条の24)。これらの者が消防法等の規定に違反したとき、または業務を行わせることが公共の安全の維持等に支障を及ぼすおそれがあるとき、所有者等に解任を命じます。

【試験での位置づけ】

措置命令は法令C頻出です。(1)取消し・使用停止の両方がある事由と使用停止のみの事由の区別、(2)保安監督者は「選任命令」ではなく「解任命令」と「未選任なら使用停止」、(3)緊急使用停止は事前の命令が不要、の3点が核心です。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 基準適合命令(第12条第2項)。命令の相手は所有者・管理者・占有者で権原を有する者。
  • イ(正): 基準適合命令違反は許可取消し・使用停止の事由(第12条の2第1項第3号)。
  • ウ(正): 保安監督者を定めないことは使用停止の事由(第12条の2第2項第3号)。
  • エ(誤): 緊急使用停止(第12条の3)に事前の基準適合命令は不要。
  • オ(正): 無許可変更は許可取消しの事由(第12条の2第1項第1号)。

【根拠法令】消防法第12条・第12条の2・第12条の3・第13条第1項・第13条の24。

【補足】基準適合命令違反・無許可変更→許可取消しまたは使用停止。保安監督者を定めない→使用停止。保安監督者は解任命令(選任命令はない)。緊急時は事前の命令なしに一時停止・使用制限。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 消防法第12条(基準維持義務・基準適合命令)、第12条の2(許可の取消し・使用停止命令)、第12条の3(緊急使用停止命令)、第13条の24(危険物保安監督者等の解任命令)。市町村長等は、公共の安全の維持または災害の発生の防止のため緊急の必要があると認めるときは、事前の命令がなくても製造所等の使用の一時停止・使用制限を命ずることができる(第12条の3)。危険物保安監督者を定めていないときは使用停止(第12条の2第2項第3号)、無許可変更は許可取消しまたは使用停止(同条第1項第1号)の事由。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

この問題の関連トピック

  • 措置命令の事由と手続(使用停止命令の発動条件
  • 頻出度C

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