危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法79個別品名(第三石油類・水溶性)

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問79:個別品名(第三石油類・水溶性)

グリセリンの性状に関する次の記述のうち、**誤っているもの**はどれか。

  • グリセリンの引火点は約160℃で、第三石油類の水溶性(指定数量4,000L)に分類される。
  • グリセリンは水に任意の割合で混ざる水溶性液体であり、消火には耐アルコール泡を用いる。
  • グリセリンは液比重が約1.26で水より重く、粘性が高い無色の液体である。
  • グリセリンは蒸気比重が約3.2で空気より重く、発生した蒸気は低所に滞留する。
  • グリセリンは第二石油類の水溶性液体であり、引火点は21〜70℃の範囲にある。正答
正答:グリセリンは第二石油類の水溶性液体であり、引火点は21〜70℃の範囲にある。

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誤っているのはオです。グリセリンの引火点は約160℃で第三石油類(70〜200℃)に分類されます。「第二石油類(21〜70℃)」とするオは誤りです。

  • ア(正): 引火点約160℃→第三石油類・水溶性・4,000L。正しい。
  • イ(正): 水溶性なので耐アルコール泡が必要。正しい。
  • ウ(正): 液比重1.26(水より重い)・粘性高い。正しい。
  • エ(正): 蒸気比重約3.2(空気より重い)→低所滞留。正しい。
  • オ(誤): 引火点160℃は第三石油類(70〜200℃)の範囲。「第二石油類(21〜70℃)」は誤り。

「グリセリン=第三石油類・水溶性4,000L・引火点160℃・液比重>1・耐アルコール泡」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

グリセリン(C₃H₈O₃)の性状:

グリセリンは化粧品・食品・医薬品に広く使われる無毒の粘稠液体です。

  • ア(正): 引火点約160℃は70℃以上200℃未満→第三石油類・水溶性(4,000L)。確定値。正しい。
  • イ(正): グリセリンは水に任意の割合で混ざる水溶性。消火には耐アルコール泡が必要。正しい。
  • ウ(正): 液比重は約1.26(水より重い)で高粘度の粘稠液体。第4類の水溶性液体の中で液比重>1となる例外の一つ。正しい。
  • エ(正): 分子量92、蒸気比重92÷29≒3.2(空気より重い)。発生した蒸気は低所に滞留する。正しい(引火点が高く常温での蒸気発生は少ないが、蒸気比重の性質は正確)。
  • オ(誤): 引火点160℃は70〜200℃の範囲→第三石油類。「第二石油類(21〜70℃)・引火点21〜70℃」は誤り。
上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

グリセリン(グリセロール・C₃H₈O₃・分子量92)は3つのヒドロキシル基(-OH)を持つ多価アルコール(トリオール)です。アルコール類の定義(消防法上は炭素数1〜3の飽和1価アルコール)に入らず、第三石油類・水溶性に分類されます。引火点が160℃と高く、常温では引火の危険はほとんどありませんが、加熱した場合(揚げ物・工業プロセス等)は引火点を超える可能性があります。

【グリセリンの詳細性状】

  • 区分: 第三石油類・水溶性(指定数量4,000L
  • 引火点: 約160℃(確定値。70〜200℃→第三石油類)
  • 発火点: 約370℃
  • 液比重: 1.26(水より重い・液比重>1)
  • 蒸気比重: 92÷29≒3.2(空気より重い)
  • 水溶性: 完全水溶性(水に任意の割合で混ざる)
  • 粘性: 高粘度液体
  • 外観: 無色・無臭・甘味

【アルコール類との区別(消防法上の分類)】

グリセリンは化学的には多価アルコール(ポリオール)ですが、消防法上はアルコール類ではなく第三石油類です。

  • 消防法のアルコール類の定義: 炭素数1〜3の飽和1価アルコール
  • グリセリン: 炭素数3・3価アルコール(1価ではない)→アルコール類の定義を満たさない→第三石油類・水溶性

エチレングリコール(炭素数2・2価アルコール)も同様にアルコール類ではなく第三石油類・水溶性に分類されます。

【指定数量4,000Lの位置づけ】

第三石油類・水溶性の指定数量は4,000L(非水溶性の2倍)。グリセリンの指定数量4,000Lは第4類の中でも大きな部類で、動植物油類の10,000Lの次に大きい方です。危険性が相対的に低い(引火点が高い)ことが指定数量の大きさに反映されています。

【試験での位置づけ】

グリセリンの出題核心は(1)第三石油類・水溶性(指定数量4,000L)(第二石油類との混同・アルコール類との混同に注意)、(2)引火点約160℃(常温では危険低・加熱で危険)、(3)水溶性→耐アルコール泡が必要、(4)液比重1.26(水より重い)です。引っかけは第二石油類とする(ア)、非水溶性とする(ウ)、蒸気比重<1とする(エ)です。「グリセリン=第三石油類・水溶性4,000L・引火点160℃・液比重>1」を固定します。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 引火点約160℃→第三石油類・水溶性(4,000L)。確定値。
  • イ(正): 水溶性→耐アルコール泡が必要。棒状注水は原則不適。
  • ウ(正): 液比重1.26(水より重い)・粘性高い。確定値。
  • エ(正): 蒸気比重約3.2(空気より重い)→低所滞留。天井は誤り。
  • オ(誤): 引火点160℃は第三石油類(70〜200℃)。第二石油類(21〜70℃)は誤り。

【根拠】確立した教科書値・設計書§1-1・§2-3(S2)。

【補足】グリセリン:第三石油類・水溶性4,000L・引火点約160℃・液比重1.26(水より重い)・蒸気比重約3.2・耐アルコール泡必要。アルコール類ではない(3価アルコール・消防法定義外)。

<!-- 監修確定 2026-06-05(legal-reviser): 一次/準一次ソース突合済。グリセリン引火点約160℃(危険物標準教科書値・第三石油類70〜200℃に整合)・発火点約370℃・液比重1.26〜1.3(水溶性で>1の例外)・蒸気比重92/29≒3.2・第三石油類水溶性4,000℃→4,000L・水溶性 すべて一致(kikenbutu-web等。なおSDSは引火点199℃以上の保守値も併記するが試験標準は160℃)。3価アルコールゆえアルコール類定義外も正しく区別。二重正答なし=設問は「誤っているもの」でオのみ誤(第二石油類21〜70℃は誤・実際は第三石油類160℃)、ア〜エは正記述→正答オ一意。設問形式変更は不要(現状で一意確定)。物性是正なし。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した教科書値・設計書§1-1・§2-3(S2)。グリセリン(C₃H₈O₃・プロパン-1,2,3-トリオール・分子量92)は**第三石油類・水溶性**(指定数量4,000L)。引火点**約160℃**(確定値)。液比重**1.26**(水より重い)。蒸気比重92÷29≒3.2(空気より重い)。**水溶性**(完全水溶性)。粘性が高い(グリセリン溶液は粘稠)。消火は耐アルコール泡が適切(水溶性)。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

グリセリンの第三石油類・水溶性・高引火点・低毒性頻出度B

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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