危険物乙四

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問78|ピリジンの品名区分・水溶性・第一石油類・アルコール類との比較

問題

危険物乙四 | 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

ピリジンの性状に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正しいのはイです。ピリジンは第一石油類・水溶性(指定数量400L)に分類される引火性液体です。

  • ア(誤): ピリジンは水溶性。非水溶性・200Lは誤り。
  • イ(正): 第一石油類・水溶性・400L。水に任意の割合で混ざる。正しい。
  • ウ(誤): ピリジンはアルコール類ではない(炭素数1〜3の飽和1価アルコールの定義を満たさない)。
  • エ(誤): 蒸気比重>1(約2.7)で低所滞留(天井ではない)。
  • オ(誤): ピリジンは第4類危険物(引火性液体)に該当する。

「ピリジン=第一石油類・水溶性・400L・耐アルコール泡が必要」を押さえます。

ピリジン(C₅H₅N)の性状と分類:

ピリジンは窒素原子を含む芳香族複素環化合物で、溶剤・試薬として使われます。

  • ア(誤): ピリジンは第一石油類・水溶性(400L)。非水溶性200Lとするのは誤り。ガソリン等の非水溶性(200L)との混同に注意。
  • イ(正): 引火点約20℃(21℃未満→第一石油類)。ピリジンは水と任意の割合で混ざる水溶性なので、第一石油類の水溶性(指定数量400L)に分類。消火には耐アルコール泡が必要。正しい。
  • ウ(誤): アルコール類は「炭素数1〜3の飽和1価アルコール(-OH基を持つ鎖式化合物)」の定義。ピリジンは炭素・窒素からなる芳香族複素環化合物で-OH基を持たず、アルコール類の定義を満たさない。引火点・指定数量もエタノールと異なる。
  • エ(誤): 分子量79、蒸気比重79÷29≒2.7(空気より重い)。低所に滞留(天井に上がるのは蒸気比重<1のもの)。
  • オ(誤): ピリジンは引火性の液体で第4類危険物(引火性液体)に該当する。不燃性は誤り。

引っかけパターント: 非水溶性・200Lとする(ア)、アルコール類とする(ウ)。「ピリジン=第一石油類・水溶性・400L」を核心に。

【理論的背景】

ピリジン(C₅H₅N・分子量79)は6員環の芳香族複素環化合物で、窒素原子1個を含みます。ベンゼン環の炭素の1つを窒素に置き換えた構造で、有機溶剤・医薬品・農薬の合成中間体として広く使われます。乙4試験での論点は「第一石油類の水溶性(400L)に分類される」という点で、アルコール類との混同や非水溶性との混同を引っかけとして使います。

【ピリジンの詳細性状】

  • 区分: 第一石油類・水溶性(指定数量400L)
  • 引火点: 約20℃(確定値。21℃未満→第一石油類)
  • 発火点: 約482℃
  • 液比重: 0.98(水よりわずかに軽い)
  • 蒸気比重: 79÷29≒2.7(空気より重い)
  • 燃焼範囲: 約1.8〜12.4 vol%
  • 水溶性: 水に任意の割合で混ざる(完全水溶性)
  • 外観: 無色〜淡黄色・独特の不快な臭い

【アルコール類との根本的違い】

アルコール類(乙4の定義)は「炭素数1〜3の飽和1価アルコール」で-OH(ヒドロキシル)基を持つ鎖式化合物です(メタノール・エタノール・1-プロパノール等)。ピリジンは:

  • ヒドロキシル基(-OH)を持たない
  • 芳香族複素環化合物で「鎖式」ではない
  • 炭素数5(アルコール類の炭素数1〜3の範囲外)

このためピリジンはアルコール類ではなく第一石油類・水溶性に分類されます。「水溶性液体」という共通点からアルコール類と混同しやすいですが、消防法上の分類は全く異なります。

【水溶性液体の消火法(共通ポイント)】

ピリジンはアルコール類(メタノール・エタノール)や他の水溶性第一石油類(アセトン)と同様に、消火には耐アルコール泡(水溶性液体用泡)が必要です。通常の泡(水ベース)はピリジンに溶けて消泡し、液面を覆えません。

水溶性の第一石油類:アセトン(指定数量400L)・ピリジン(400L)

→ いずれも消火は耐アルコール泡。

【試験での位置づけ】

ピリジンの出題核心は(1)第一石油類・水溶性(指定数量400L)(非水溶性200Lとの混同・アルコール類との混同に注意)、(2)引火点約20℃(21℃未満→第一石油類)、(3)水溶性→耐アルコール泡が必要、(4)蒸気比重約2.7(低所滞留)です。引っかけは非水溶性・200Lとする(ア)、アルコール類とする(ウ)、蒸気が天井に上がるとする(エ)です。「ピリジン=第一石油類・水溶性400L・耐アルコール泡」を固定します。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 水溶性→指定数量400L(非水溶性200Lとの区別)。
  • イ(正): 第一石油類・水溶性・400L。水に任意の割合で混ざる。引火点約20℃(21℃未満→第一石油類)。正しい。
  • ウ(誤): ピリジンはアルコール類ではない(-OH基なし・炭素数5・芳香族複素環)。
  • エ(誤): 蒸気比重約2.7(空気より重い)→低所滞留。天井は蒸気比重<1のもの。
  • オ(誤): 引火性液体→第4類危険物に該当。不燃性は誤り。

【根拠】確立した教科書値・設計書§1-1・§2-3(S2)。

【補足】ピリジン:第一石油類・水溶性400L・引火点約20℃・液比重0.98・蒸気比重約2.7・燃焼範囲1.8〜12.4 vol%・耐アルコール泡必要。アルコール類ではない(-OH基なし)。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した教科書値・設計書§1-1・§2-3(S2)。ピリジン(C₅H₅N・分子量79)は**第一石油類・水溶性**(指定数量400L)。引火点**約20℃**(確定値・21℃未満→第一石油類)。液比重0.98(水よりわずかに軽い)。蒸気比重79÷29≒2.7(空気より重い)。**水に任意の割合で混ざる(水溶性)**。アルコール類ではない(炭素数・水酸基の定義を満たさない)。引火性液体として第4類危険物に該当。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

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