問題
クレオソート油の性状に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
誤っているのはエです。クレオソート油は黒色〜茶色で特徴的な臭気があり、蒸気を吸うと咳・息切れを起こす有害な液体です。「無臭・無色・毒性なし」は誤りです。
- ア(正): 第三石油類・非水溶性・2,000L。
- イ(正): 引火点は66℃超で常温より高いが、加熱で引火の危険。
- ウ(正): 非水溶性→通常の泡消火剤が使える。
- エ(誤): 黒色〜茶色・特徴的な臭気・蒸気に有害性あり。
- オ(正): 反復・長期の皮膚接触で皮膚炎を起こすことがある。
「クレオソート油=第三石油類・非水溶性・黒〜茶色・特有臭・有害」を押さえます。
クレオソート油の性状:
クレオソート油は、特徴的な臭気のある黒色〜茶色の油状の液体で、沸点が200〜400℃にわたる混合物です。
- ア(正): 第三石油類・非水溶性(指定数量2,000L)。正しい。
- イ(正): 引火点は66℃超(密閉式)で、常温(20℃)より高いため常温では引火しにくいが、加熱されて引火点を超えると引火の危険がある。正しい。
- ウ(正): 水に非常に溶けにくい(非水溶性)ので、消火には通常の泡消火剤(窒息消火)が有効。水噴霧・粉末・二酸化炭素も使用できる。正しい。
- エ(誤): クレオソート油は黒色〜茶色・特徴的な臭気を持ちます。また吸入すると咳・息切れを起こし、20℃でも気化すると空気が有害濃度に達することがあるため、「蒸気には毒性がない」も誤りです。皮膚から吸収されることもあり、人でおそらく発がん性を示すとされています。
- オ(正): 反復または長期の皮膚接触により、皮膚炎(および皮膚の色素過剰)を起こすことがある。正しい。
引っかけパターン: 「無色・無臭・毒性なし」とする(エ)。実際は黒色〜茶色・特徴的な臭気・有害。
【理論的背景】
クレオソート油は沸点が200〜400℃にわたる混合物の油状液体で、第三石油類・非水溶性に分類されます。引火点が常温より高い(66℃超)ため常温での直接的な引火危険は低い一方、吸入・皮膚接触による健康影響が重要な特徴です。「引火しにくい=安全」ではなく、「燃えにくいが有害な液体」として押さえます。
【クレオソート油の詳細性状(ICSC 0572)】
- 区分: 第三石油類・非水溶性(指定数量2,000L)
- 引火点: 66℃超(密閉式)
- 発火温度: 335℃
- 沸点: 200〜400℃(混合物のため幅がある)
- 密度: 1.0〜1.17 g/cm³(水と同程度か重い)
- 水溶性: 水に非常に溶けにくい
- 外観: 特徴的な臭気のある黒色〜茶色の油状の液体
【健康への影響(ICSC 0572)】
- 吸入: 咳・息切れ。20℃で気化すると、空気はきわめて急速に(とくに噴霧すると)有害濃度に達することがある。
- 皮膚: 吸収されることがある。発赤・灼熱感。反復または長期の接触で皮膚炎・皮膚の色素過剰を起こすことがある。
- 長期影響: 人でおそらく発がん性を示す。
- 取扱い: 局所排気または呼吸用保護具、保護手袋・保護衣、安全ゴーグル等を使用する。水生生物に対して毒性があり、環境中に放出しない。
【第三石油類の消火と「非水溶性」の意味】
クレオソート油は水に非常に溶けにくいので、通常の泡消火剤が使用できます(耐アルコール泡は不要)。ICSCが挙げる消火剤は水噴霧・粉末消火薬剤・泡消火薬剤・二酸化炭素です。引火点が常温より高いため、重油・グリセリン等の第三石油類と同様に、常温での直接引火は少ないものの、加熱時には注意が必要です。
【試験での位置づけ】
クレオソート油の出題核心は(1)第三石油類・非水溶性(2,000L)、(2)引火点が常温より高い(加熱で危険)、(3)非水溶性→通常泡でよい、(4)黒色〜茶色・特徴的な臭気・有害(毒性あり)です。引っかけは無色・無臭・毒性なしとする(本問エ)、水溶性とする、第二石油類とする誤りです。
【各選択肢の発展補足】
- ア(正): 第三石油類・非水溶性・指定数量2,000L。
- イ(正): 引火点66℃超(常温より高い・加熱で危険)。
- ウ(正): 非水溶性→通常泡消火剤が使用可能(耐アルコール泡は不要)。
- エ(誤): 黒色〜茶色・特徴的な臭気・吸入で咳や息切れ・人でおそらく発がん性。「無臭・無色・毒性なし」は全て誤り。
- オ(正): 反復・長期の皮膚接触で皮膚炎を起こすことがある。
【根拠】ICSC 0572(クレオソート)、危険物の規制に関する政令 別表第三。
【補足】クレオソート油:第三石油類・非水溶性2,000L・引火点66℃超・密度1.0〜1.17・黒色〜茶色・特徴的な臭気・人でおそらく発がん性・非水溶性(通常泡でよい)。
- 危険物の規制に関する政令e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 国際化学物質安全性カード ICSC 0572(クレオソート、CAS 8001-58-9)、危険物の規制に関する政令 別表第三。クレオソート油は**第三石油類・非水溶性**(指定数量2,000L)。引火点は66℃超(密閉式)で常温より高い。密度1.0〜1.17 g/cm³(水と同程度か重い)。水に**非常に溶けにくい**→泡消火薬剤が使用可能(ICSCの消火剤: 水噴霧・粉末・泡・二酸化炭素)。**特徴的な臭気のある黒色〜茶色の油状の液体**。吸入で咳・息切れ、20℃でも気化すると有害濃度に達することがあり、反復・長期の皮膚接触で皮膚炎、**人でおそらく発がん性を示す**。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。
