危険物乙四

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問96|S1第4類共通性状・水より重い例外物質の特定・液比重

問題

危険物乙四 | 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

第4類危険物の液体比重に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正しいのはイです。二硫化炭素は液比重約1.26〜1.3で水より重く、第4類で液比重>1の代表例です。

  • ア(誤): 「すべて水より軽い」は誤り(二硫化炭素・酢酸等が例外)。
  • イ(正): 二硫化炭素の液比重1.26〜1.3(水より重い)。正しい。
  • ウ(誤): 液比重は分子量だけでは決まらない(構造・分子間力等に依存)。
  • エ(誤): 石油類以外でも水より軽いものがある(アルコール類等)。
  • オ(誤): 酢酸の液比重は1.05(水より重い)。消火には耐アルコール泡(水溶性)。

「第4類は多くが水より軽い(液比重<1)が、例外として液比重>1の物質が複数ある」を押さえます。

第4類危険物の液比重(水との比重比較):

  • ア(誤): 第4類危険物の多くは液比重<1(水より軽い)ですが、「すべて」ではありません。例外として液比重>1の物質が複数存在します(二硫化炭素・酢酸・グリセリン・アニリン等)。「すべて液比重<1・例外なし」は誤り。
  • イ(正): 二硫化炭素の液比重は約1.26〜1.3で水(液比重=1)より重く、水中に沈みます。第4類の中で液比重が水より重い代表的な物質として、二硫化炭素(水中保存の根拠)が頻出。確定値。正しい。
  • ウ(誤): 液比重(密度/比重)は分子量だけで決まるものではなく、分子の構造・分子間相互作用・分子の体積(充填度)等に依存します。例えばエタノール(分子量46)と水(分子量18)の液比重を比べると、水(1.0)の方がエタノール(0.79)より高い—つまり分子量が大きくても液比重が低いことは普通にある。
  • エ(誤): 「水より軽い(液比重<1)のは石油類のみ」は誤り。アルコール類(メタノール0.79・エタノール0.79等)・アセトン(0.79)・ジエチルエーテル(0.71)等も液比重<1。水より軽い物質は石油類に限らない。
  • オ(誤): 酢酸(氷酢酸)の液比重は1.05(水より重い)。「液比重<1(水より軽い)」とするのは誤り。また酢酸は水溶性なので消火には耐アルコール泡(水溶性液体用泡)が必要。「通常の泡消火剤」は誤り。

引っかけパターント: 「すべて水より軽い」という過度な一般化(ア)、酢酸を水より軽いとする(オ)。

【理論的背景】

第4類危険物の共通性状として「多くは水より軽く(液比重<1)水に溶けにくい」と覚えるのが基本ですが、「多くは」という限定詞が重要で例外が存在します。液比重>1(水より重い)の第4類危険物を特定することが試験での鑑別論点になります。

【第4類危険物の液比重一覧(設計書§1-2確認済み値)】

物質液比重水との比較
ジエチルエーテル0.71水より軽い
ガソリン0.65〜0.75水より軽い
アセトン0.79水より軽い
メタノール0.79水より軽い
エタノール0.79水より軽い
ベンゼン0.88水より軽い
トルエン0.87水より軽い
灯油0.8前後水より軽い
酢酸(氷酢酸)1.05水より重い
アニリン約1.02水より重い
グリセリン1.26水より重い
二硫化炭素1.26〜1.3水より重い

液比重>1の物質:二硫化炭素・グリセリン・酢酸・アニリン等。いずれも試験で出題されます。

【液比重>1の実務的意味】

液比重が水より重い場合:

  • 水をかけると危険物が水の下に沈む(浮かない)
  • 二硫化炭素(非水溶性・液比重>1):水底に沈む→水中保存が可能
  • 酢酸(水溶性・液比重>1):水と混ざる(沈まず溶ける)

液比重>1でも水溶性か非水溶性かで挙動が異なります。二硫化炭素(非水溶性・液比重>1)の水中保存と、酢酸(水溶性・液比重>1)の完全溶解という違いを区別することが重要です。

【第4類の「多くは水より軽い」の根拠】

炭化水素系液体(石油類・アルコール類等)は主に炭素・水素・酸素で構成され、液体の密度は0.6〜0.9程度が多いです。これは水(1.0)より低いため「多くは水より軽い」となります。一方、含窒素化合物(アニリン)・硫化物(二硫化炭素)・カルボン酸(酢酸)・多価アルコール(グリセリン)等では分子間相互作用や分子充填が密になり液比重>1になることがあります。

【試験での位置づけ】

液比重の論点は性質科目で頻出(頻出度A)です。核心は(1)第4類の多くは液比重<1(水より軽い)が例外あり(二硫化炭素・酢酸・グリセリン・アニリン等は液比重>1)、(2)二硫化炭素は液比重1.26〜1.3(設計書確定値)で第4類で液比重が水より大きい代表例、(3)「すべて」という断定は誤り(例外を忘れない)です。引っかけはすべて水より軽いとする(ア)、酢酸を水より軽いとする(オ)です。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 二硫化炭素(1.26〜1.3)・酢酸(1.05)・グリセリン(1.26)等の例外あり。「すべて」は誤り。
  • イ(正): 二硫化炭素の液比重1.26〜1.3(設計書§1-2確定値)。水より重い代表例。
  • ウ(誤): 液比重は分子量だけで決まらない(構造・密度に依存)。水は分子量18と小さいが液比重1.0(密度が高い)。
  • エ(誤): 水より軽い(液比重<1)のは石油類以外にアルコール類・エーテル等も多数ある。
  • オ(誤): 酢酸の液比重は1.05(水より重い)。消火は耐アルコール泡(水溶性)。通常泡は消泡して不適。

【根拠】確立した教科書値・設計書§1-2・§2-3(S1)。

【補足】第4類液比重:多くは<1(水より軽い)が例外あり。液比重>1の代表:二硫化炭素(1.26〜1.3)・グリセリン(1.26)・酢酸(1.05)・アニリン(約1.02)。二硫化炭素(非水溶性・液比重>1)は水中保存が可能。

この問題の根拠根拠: 確立した教科書値・設計書§1-2・§2-3(S1)。第4類の「多くは水より軽い」が原則だが例外あり。代表的例外:二硫化炭素(液比重1.26〜1.3)・酢酸(1.05)・グリセリン(1.26)・アニリン(約1.02)・ニトロベンゼン等。イは確定値で正答。アはすべて水より軽いと断言しており誤り(例外あり)。ウは分子量と液比重の関係が単純ではない(物質の構造・密度に依存)。エは水溶性のアセトン・酢酸・グリセリン等も液比重で異なる。オは酢酸の液比重は1.05(水より重い)が誤り。
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出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した教科書値・設計書§1-2・§2-3(S1)。第4類の「多くは水より軽い」が原則だが例外あり。代表的例外:二硫化炭素(液比重1.26〜1.3)・酢酸(1.05)・グリセリン(1.26)・アニリン(約1.02)・ニトロベンゼン等。イは確定値で正答。アはすべて水より軽いと断言しており誤り(例外あり)。ウは分子量と液比重の関係が単純ではない(物質の構造・密度に依存)。エは水溶性のアセトン・酢酸・グリセリン等も液比重で異なる。オは酢酸の液比重は1.05(水より重い)が誤り。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

この問題の関連トピック

  • S1第4類共通性状・水より重い例外物質の特定・液比重
  • 頻出度A

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