測量士補 地形測量 問13:出典: 令和6年度 問13
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-19)
次の a 〜 c の文は,公共測量で作成される数値地形図データについて述べたものである。ア 〜 ウ に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の 1 〜 5 の中から選べ。 a. 数値地形図データとは,地形や地物などの位置と形状を表す ア 及びその内容を表す属性データなどで構成されるデータである。 b. 測量の概覧,数値地形図データの内容及び構造,データ品質などについて体系的に記載したものを,イ という。 c. 地図情報レベルとは,数値地形図データの地図表現精度を表し,地図図幅尺1/2,500は,地図情報レベル ウ に相当する。
- 1ア:メタデータ イ:製品仕様書 ウ:1/2,500
- 2ア:メタデータ イ:製品仕様書 ウ:2500
- 3ア:座標データ イ:品質評価表 ウ:2500
- 4ア:座標データ イ:製品仕様書 ウ:2500正答
- 5ア:メタデータ イ:品質評価表 ウ:1/2,500
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数値地形図データの基本用語を問う問題です。正答は 4「座標データ・製品仕様書・2500」です。
ア:数値地形図データは「座標データ(位置と形状を表す)」と「属性データ(その内容を表す)」の2種類で構成されます。メタデータはデータについての情報(いつ・誰が・どの方法で作ったか等)であり,ア に入る語句は座標データが正しい。
イ:製品仕様書とは,数値地形図データの仕様全体(内容・構造・品質基準など)を体系的にまとめた文書です。品質評価表は実際の品質評価結果を示す表であり,「体系的に記載した」に対応するのは製品仕様書です。
ウ:地図情報レベルは「縮尺分母の数値」で表します。地図図幅尺 1/2,500 の場合,地図情報レベルは「2500」(分数の形ではなく数値)です。
【数値地形図データの基本概念と用語の整理】
ア:座標データ(空間データ)
数値地形図データの構成:
① 座標データ(幾何データ): 地形・地物の位置(X, Y 座標)と形状(点・線・面)を表す
② 属性データ: 地物の種類・名称・数値等の内容を表す
メタデータ(Metadata)との区別:
- メタデータ:データセットそのものに関する情報(作成者・作成日時・座標系・精度情報など)
- 座標データ:実際の位置・形状情報(地物の座標値)
→「地形や地物の位置と形状を表す」 = 座標データ
イ:製品仕様書(Product Specification)
公共測量作業規程準則に基づく製品仕様書の定義:「測量の目的,数値地形図データの内容及び構造,データの品質,納品形式などを体系的に記載した文書」。
- 製品仕様書に含まれる主な項目:
- データ定義(地物分類・地物コード)
- 品質要求(位置精度・完全性・論理一貫性)
- 取得方法・縮尺・座標系
- 納品形式(ファイル形式・文字コード等)
品質評価表との区別:
- 製品仕様書 = 仕様・基準を「定める」文書(事前作成)
- 品質評価表 = 実際の品質を「評価した結果」を記録する表(事後作成)
→「体系的に記載した」は製品仕様書が正解
ウ:地図情報レベル = 2500
地図情報レベルとは,数値地形図データの地図表現精度を表す指標であり,縮尺の「分母の数値」で表す(単位なし,分数形式不可)。
| 地図図幅尺 | 地図情報レベル |
|-----------|-------------|
| 1/500 | 500 |
| 1/1,000 | 1000 |
| 1/2,500 | 2500 |
| 1/5,000 | 5000 |
| 1/10,000 | 10000 |
| 1/25,000 | 25000 |
「1/2,500」という分数表記は地図図幅尺(縮尺)の表記であり,地図情報レベルは「2500」という数値。→ ウ = 2500
【数値地形図データの規格体系と製品仕様書の役割の深層理解】
数値地形図データの国際・国内規格体系
- ISO 19100 シリーズ(地理情報国際規格): ISO 19115(メタデータ)・ISO 19131(データ製品仕様書)・ISO 19157(品質)
- JIS X 7115(地理情報 − データ製品仕様書): ISO 19131 の国内規格化
- 公共測量作業規程準則(国土地理院): 国内公共測量での適用基準
製品仕様書の構造(ISO 19131 準拠)
1. 概要(タイトル・作成日・対象範囲)
2. データ内容及び構造(地物カタログ・地物コード体系)
3. 空間参照系(測地基準系・座標系)
4. 品質(位置精度・完全性・論理一貫性・主題正確度)
5. データ取得仕様(取得方法・精度管理)
6. データ配布仕様(ファイル形式・文字コード・圧縮形式)
地図情報レベルと位置精度の関係
地図情報レベル L に対する標準的な位置精度(水平):
標準偏差 σ ≒ L × 0.25 mm × 縮尺(m単位)
地図情報レベル 2500 の場合: σ ≒ 2500 × 0.00025 = 0.625 m(標準偏差)
→ 点の水平位置精度 95% 信頼区間: 約 ±1.2 m(2σ)
近年のトレンド:3次元データと BIM/CIM への発展
従来の 2 次元数値地形図(座標データ + 属性データ)に加え,3 次元点群データ(LiDAR・SfM)・3D 都市モデル(Project PLATEAU)が整備される動向。i-Construction の推進により,測量 → 設計 → 施工 → 維持管理の全工程で 3D データを一貫利用する BIM/CIM が標準化されつつある。
測量士補の上位資格(測量士)では,3D 地形データの品質基準(密度・精度)・LOD(Level of Detail)概念・CityGML 形式での配信なども重要知識となっている。
本問は国土地理院が公表した過去問題を出典明記の上で引用しています(コンテンツ利用規約PDL1.0で出典明記による複製・商用利用を許諾・GREEN判定)。 根拠・出典:出典: 令和6年度 測量士補試験 問13(国土地理院)/国土地理院コンテンツ利用規約・PDL1.0に基づき利用 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)や国土地理院公式(https://www.gsi.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-19)。
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執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 測量法・作業規程の準則・計算式根拠に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。