写真測量16出典: 令和7年度 問16

測量士補 写真測量 問16:出典: 令和7年度 問16

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-19

画面距離120 mm,撮像面の素子寸法6 μmのデジタル航空カメラを鉛直下に向けて,海面からの撮影高度3,000 mで数値写真の撮影を行ったところ,一枚の数値写真の主点付近に画面の短辺と平行に鉄道橋が写っていた。この鉄道橋は標高200 mの地点に水平に架けられており,数値写真上で長さを計測したところ1,000画素であった。 この鉄道橋の実際の長さは幾らか。最も近いものを次の 1 〜 5 の中から選べ。なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。

  • 1130 m
  • 2140 m正答
  • 3150 m
  • 4160 m
  • 5170 m
正答:2140 m

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初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

空中写真の実長計算問題です。正答は2(140 m)。

まず,撮影縮尺(厳密には対象物面での縮尺)を求めます。

鉄道橋は標高200 mにあります。カメラの海面からの撮影高度は3,000 mです。

したがって,鉄道橋面からのカメラ高度(比高)= 3,000 − 200 = 2,800 m

撮影縮尺の分母 M:

M = 比高 / 画面距離 = 2,800 m / 0.120 m = 23,333

(画面距離 120 mm = 0.120 m)

地上画素寸法(GSD: Ground Sampling Distance):

GSD = 素子寸法 × M = 6 × 10⁻⁶ m × 23,333 = 0.140 m/pixel

鉄道橋の実長:

実長 = GSD × 画素数 = 0.140 m × 1,000 = 140 m

正答は選択肢2(140 m)です。

標準試験対策の基準レベル

撮影縮尺とGSDを用いた実長計算の問題です。正答は2(140 m)。

撮影縮尺の計算

縮尺 = 画面距離 / 比高

比高 = 撮影高度(海面基準)− 対象物の標高

= 3,000 m − 200 m = 2,800 m

縮尺分母 M = 比高 / 画面距離 = 2,800 / 0.120 = 23,333

撮影縮尺 = 1:23,333

地上画素寸法(GSD)の計算

GSD = 素子寸法(m/pixel)× 縮尺分母

= 6 × 10⁻⁶ m/pixel × 23,333

= 0.14 m/pixel(= 14 cm/pixel)

実長の計算

実長 = GSD × 画素数

= 0.14 m/pixel × 1,000 pixel

= 140 m

誤答の分析

選択肢3(150 m):海面からの比高3,000 mで計算した場合

GSD = 6 × 10⁻⁶ × (3,000/0.12) = 6 × 10⁻⁶ × 25,000 = 0.15 m

実長 = 0.15 × 1,000 = 150 m → 標高200 mを考慮し忘れた誤答

選択肢1(130 m)・4(160 m)・5(170 m):計算誤りパターン

正答は2(140 m)。

上級誤答論破・根拠条文・実務応用まで深掘り

撮影縮尺・GSD計算の技術的背景と最新動向への接続です。正答は2(140 m)。

空中写真の幾何学的原理

鉛直写真の縮尺 m = f / H'(f: 焦点距離,H': 比高)。対象物が撮影高度より低い位置(標高200 m)にある場合,比高は「撮影高度 − 対象物標高」で計算します。これは写真の幾何学的変換(中心投影)の基本であり,起伏による位置ずれ(比高変位:dr = r × h / H,r: 主点からの距離,h: 比高)とも関連します。

GSD(地上画素寸法)の意味と公共測量での基準

GSD(Ground Sample Distance)は,数値写真の1画素が地上で表す実際の大きさです。公共測量における地形図縮尺とGSDの対応:

  • 1/500地形図:GSD ≤ 4 cm(撮影高度約400 m,f=35 mm,素子6 μm)
  • 1/1,000地形図:GSD ≤ 8 cm
  • 1/2,500地形図:GSD ≤ 20 cm

本問のGSD = 14 cm は概ね1/1,000〜1/2,500地形図レベルに相当します。

デジタル航空カメラの特性と測量士レベルの計算

現代のデジタル航空カメラ(DMC,UltraCam等)は複数のCCDアレイを組み合わせた大判センサを搭載し,素子寸法6〜12 μm,焦点距離50〜110 mm,画素数1億〜2億以上。画面サイズ(横×縦画素数)と素子寸法から撮影範囲(エリア)が決まり,オーバーラップ設計(縦重複60%・横重複30%以上が標準)と合わせて飛行コース設計を行います。本問の計算は写真測量の最基本であり,測量士試験では,傾斜地(起伏)の実写長計算,傾斜写真の補正,ステレオモデルからの三次元座標計算へと発展します。

出典・根拠について

本問は国土地理院が公表した過去問題を出典明記の上で引用しています(コンテンツ利用規約PDL1.0で出典明記による複製・商用利用を許諾・GREEN判定)。 根拠・出典:出典: 令和7年度 測量士補試験 問16(国土地理院)/国土地理院コンテンツ利用規約・PDL1.0に基づき利用 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)や国土地理院公式(https://www.gsi.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-19)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は国土地理院・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは国土地理院・国土交通省と一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 測量法・作業規程の準則・計算式根拠に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

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