登録販売者試験の勉強時間は、公式には示されていません。試験の分量(120問・240分)、手引きの426ページ、当サイトの問題360問から、1週間・1か月・3か月・6か月で1日に何時間必要かを式で計算し、3ヶ月の週次スケジュール例としんどいときの進め方を整理します。
目次
結論:登録販売者試験に必要な勉強時間は、公式には示されていません。この記事では、試験の分量(120問・240分)、手引きのページ数(426ページ)、当サイトの問題数(360問)から計算し、総時間の目安を約96〜227時間(当サイトの仮定による幅)としました。1日1.5〜2時間なら約1.6〜5.0か月、1か月なら1日3〜8時間、1週間では1日13時間を超える計算で、現実的ではありません。
合格ナビの登録販売者の問題は360問です(第1章40問・第2章44問・第3章150問・第4章62問・第5章64問、2026-10-03集計)。当サイトの自作問題の数で、本試験の出題比率ではありません。本試験は第1・2・4・5章が各20問、第3章が40問です。
| 知りたいこと | この記事の答え(当サイトの目安) |
|---|---|
| 必要な勉強時間は公式にあるか | ない(実施要領・手引きに記載なし) |
| 総時間の目安 | 約96〜227時間(中間の仮定で約152時間) |
| 何ヶ月か | 1日1.5時間なら約2.1〜5.0か月(中間で約3.4か月) |
| 1か月でできるか | 1日3.2〜7.6時間が毎日必要な計算 |
| 1週間でできるか | 1日13.6〜32.4時間の計算で、成り立たない |
登録販売者の勉強時間は、公式に決まっているのか
決まっていません。実施要領は、試験方法・出題範囲・問題数・試験時間・合格基準を定めていますが、受験者が勉強すべき時間は書いていません。受験資格も、厚生労働省の通知で、実務経験等は不要とされています。
だれでも受けられる試験なので、必要な時間は、薬や人体の知識があるか、暗記が得意か、毎日どれだけ時間を取れるかで大きく変わります。公式の裏づけがない「○時間で合格できる」という数字は、この記事では使いません。かわりに、公式に確かめられる分量から、式で時間を組み立てます。
試験の分量を数字で見る
試験の形式・合格基準:試験方法は筆記試験。5つの試験項目で合計120問・240分。合格基準は、総出題数に対して7割程度の正答かつ、各試験項目ごとに都道府県知事が定める一定割合以上の正答。試験は少なくとも年1回以上、定期的に実施。最終確認日:2026-10-03。出典:厚生労働省 登録販売者試験実施要領。試験日・合格基準の割合は自治体ごとに異なるため、受験する自治体の案内で確認してください。
| 章 | 内容 | 出題数 | 配分時間 | 当サイトの問題数 |
|---|---|---|---|---|
| 第1章 | 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 20問 | 40分 | 40問 |
| 第2章 | 人体の働きと医薬品 | 20問 | 40分 | 44問 |
| 第3章 | 主な医薬品とその作用 | 40問 | 80分 | 150問 |
| 第4章 | 薬事関係法規・制度 | 20問 | 40分 | 62問 |
| 第5章 | 医薬品の適正使用・安全対策 | 20問 | 40分 | 64問 |
| 合計 | 120問 | 240分 | 360問 |
手引きの分量:「試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)」の行番号なし版PDFは426ページ(目次・別表を含む)。見出しの位置から数えると、第3章は148ページ(約35%)。最終確認日:2026-10-03。出典:厚生労働省 登録販売者試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)。ページ数は当サイトがPDFを開いて数えた値で、手引きが改訂されると変わります。
実施要領は、試験は手引きから出題するとしています。つまり、手引きの分量が「読む範囲」の目安になります。市販のテキストは、手引きの内容を整理し直したもので、ページ数はテキストごとに違います。テキストの選び方は登録販売者のテキストの選び方にまとめています。
登録販売者試験の合格率:令和7年度の年度計は受験者58,996人・合格者24,004人・合格率40.7%(延べ人数・令和8年3月31日現在)。最終確認日:2026-10-03。出典:厚生労働省 令和7年度登録販売者試験実施状況。
当サイトの目安:勉強時間の出し方
勉強時間を「読む」「問題を解く」「通しで試す」の3つに分けて、式で出します。数字のうち、公式から取れるものは1問2分(240分÷120問)と手引きの426ページだけで、残りは当サイトの仮定です。仮定は自分の数字に置き換えられます。
- 読む時間=426ページ×1ページあたりの分(仮定:5分・7分・10分)
- 問題演習の時間=360問×周回数×(解く2分+確認の分)(仮定:2周で確認2分/3周で確認3分/4周で確認4分)
- 通しの演習=本試験と同じ240分×3回=12時間
| 仮定 | 読む | 問題演習 | 通し演習 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 少なめ(5分/ページ・2周・確認2分) | 35.5時間 | 48.0時間 | 12.0時間 | 約96時間(95.5時間) |
| 中間(7分/ページ・3周・確認3分) | 49.7時間 | 90.0時間 | 12.0時間 | 約152時間(151.7時間) |
| 多め(10分/ページ・4周・確認4分) | 71.0時間 | 144.0時間 | 12.0時間 | 約227時間(227.0時間) |
計算の例(中間):読む時間は426×7=2,982分=49.7時間、問題演習は360×3×(2+3)=5,400分=90.0時間、通しは3×240分=12時間で、合計151.7時間です。検算として、問題演習を1周だけ・確認なしで数えると360×2分=720分=12時間です。
この合計は「この時間で合格できる」という意味ではありません。読む速さ、薬の知識の有無、使う教材で変わる、当サイトの設計上の目安です。
自分の数字の出し方:第1章を読み、その章の問題を解いて確認するまでにかかった時間を測り、章の出題数の比(20・20・40・20・20)で全体に引き伸ばすと、平均的な仮定より自分に合った見積もりになります。
期間別:1日に何時間必要か
総時間(上の表の少なめ・中間・多め)を日数で割ります。
| 期間 | 日数 | 少なめ(約96時間) | 中間(約152時間) | 多め(約227時間) |
|---|---|---|---|---|
| 1週間 | 7日 | 13.6時間 | 21.7時間 | 32.4時間 |
| 1か月 | 30日 | 3.2時間 | 5.1時間 | 7.6時間 |
| 2か月 | 60日 | 1.6時間 | 2.5時間 | 3.8時間 |
| 3か月 | 90日 | 1.1時間 | 1.7時間 | 2.5時間 |
| 6か月 | 180日 | 0.5時間 | 0.8時間 | 1.3時間 |
(計算の例:中間・3か月は151.7÷90=1.69時間。検算:1.7時間×90日=153時間で、151.7時間とほぼ一致します。)
毎日休まず続ける前提の数字です。週に1日休む計画なら、必要な1日の時間は、7÷6倍(約1.17倍)に増えます。
何ヶ月かかるか:1日の時間から逆算する
反対に、1日に確保できる時間から期間を出す表です(月は日数÷30で換算)。
| 1日の時間 | 少なめ | 中間 | 多め |
|---|---|---|---|
| 1時間 | 96日(約3.2か月) | 152日(約5.1か月) | 227日(約7.6か月) |
| 1.5時間 | 64日(約2.1か月) | 101日(約3.4か月) | 151日(約5.0か月) |
| 2時間 | 48日(約1.6か月) | 76日(約2.5か月) | 114日(約3.8か月) |
| 3時間 | 32日(約1.1か月) | 51日(約1.7か月) | 76日(約2.5か月) |
試験日までの日数を、受験する自治体の案内で数え、この表の自分の行と比べます。足りない場合は、1日の時間を増やすか、より先の試験日(年1回以上の実施で、自治体ごとに日程が違います)を選ぶか、読む範囲と周回数を見直します。
1週間・1か月・2か月で合格できるか
1週間:上の計算では1日13.6〜32.4時間で、24時間を超える仮定もあります。この記事の前提では成り立ちません。1週間で合格できたという個別の話を否定するものではありませんが、それを裏づける公式のデータはなく、当サイトでは計画の前提にしません。
1か月:1日3.2〜7.6時間を30日続ける計算です。平日の夜と休日で分けるなら、休日に長く取る組み立て方になります。1日の時間が確保できない場合は、第3章を中心に範囲を絞るのではなく、日数を伸ばす方が安全です。合格基準に各章ごとの割合があり、1章を捨てられないためです。
2か月:1日1.6〜3.8時間です。中間の仮定で2.5時間で、仕事と両立するには、休日の学習時間を平日より長く取る設計になります。
3か月:1日1.1〜2.5時間です。後半の「3ヶ月(12週間)の週次スケジュール例」は、1日1.5〜2時間を90日続ける場合(約135〜180時間)の設計例で、上の少なめ〜多めの範囲に収まっています。
1か月・2か月の組み立ての骨子(設計上の例)
| 1か月(4週) | やること |
|---|---|
| 1〜2週目 | 第1・2・4・5章を読み、章ごとに問題を解く |
| 3〜4週目 | 第3章を読み、問題を解く |
| 2か月(8週) | やること |
|---|---|
| 1〜2週目 | 第1・2章 |
| 3〜4週目 | 第4・5章 |
| 5〜6週目 | 第3章 |
| 7〜8週目 | 全章の通し演習と見直し |
周回の演習と通しの演習は、各期間の後半の日に入れます。1か月の計画では、第3章の薬効群ごとの整理と演習に後半の2週間を当てる配分です。
3ヶ月(12週間)の週次スケジュール例
以下は、1日1.5〜2時間(約135〜180時間)を12週間続ける場合の、当サイトの設計上の例です。
フェーズ1(1〜4週目):第1・2・4・5章
| 週 | やること |
|---|---|
| 1週目 | 第1章を読み、問題を解く |
| 2週目 | 第2章を読み、問題を解く |
| 3週目 | 第4章を読み、問題を解く |
| 4週目 | 第5章を読み、問題を解く。第1〜5章を通しで演習 |
フェーズ2(5〜8週目):第3章
| 週 | やること |
|---|---|
| 5週目 | 解熱鎮痛薬・鎮咳去痰薬 |
| 6週目 | 胃腸薬・アレルギー用薬・鼻炎用内服薬 |
| 7週目 | かぜ薬・外用薬・漢方処方製剤など |
| 8週目 | 第3章全体の演習。120問・240分の形式で演習 |
フェーズ3(9〜12週目):仕上げ
| 週 | やること |
|---|---|
| 9週目 | 正答が少なかった章の見直し |
| 10週目 | 全章の横断演習 |
| 11週目 | 120問・240分の形式で演習 |
| 12週目 | 間違えた問題の確認、試験会場・持ち物の確認 |
第3章は範囲が広いため、成分名・薬効・副作用・使用上の注意を、薬効群ごとにまとめて整理します。範囲は手引きに示されています。章ごとの整理は第3章(主な医薬品とその作用)の覚え方、問題の使い方は問題演習の使い方をご覧ください。
登録販売者の勉強がしんどいときの進め方
しんどさの原因は、分量と暗記量にあることが多く、数字で確認できます。手引きは426ページあり、第3章だけで148ページ(約35%)です。第3章は成分名・薬効・副作用・使用上の注意をまとめて覚える章で、出題数も40問と最も多い章です。
次の進め方は、当サイトの整理です。
- 満点を目指さない:合格基準は総出題数の7割程度の正答です。120問×0.7=84問(計算)なので、36問までは誤答でも基準に届く計算です。ただし、各試験項目ごとにも自治体が定める割合があります。宮城県の令和8年度の受験案内は「総得点の7割以上、かつ、各項目の得点が4割以上」としており、この例では20問の章で8問以上、40問の第3章で16問以上です(計算)。1つの章を捨てることはできないので、全章で最低ラインを超える進め方になります。
- 1日の最小単位を決める:本試験は1問2分の配分です。5問だけ解く(本試験の配分で10分)日を作れば、止まる日がなくなります。
- 週に1日は休みを入れて、1日の時間を計算し直す:休む日を入れると、1日の必要時間は約1.17倍になります(上の期間別の表)。
- 読んだ章の問題を、その日のうちに解く:読むだけの日が続くと、理解できているかが分かりません。
- 版の合った教材を使う:手引きは原則年1回改訂され、試験は公告後の改訂部分から出題しないと実施要領が定めています。古い版の教材で自分の理解が合わないと感じたら、教材が受験する年度の手引きに対応しているかを確認してください。
まず1問から(章別の問題)
自治体ごとに異なる点
試験は都道府県(または広域連合)ごとに実施され、試験日・受験手数料・合格基準の割合が異なります。合格率も、令和7年度の年度計で北海道54.8%から沖縄県23.2%まで差がありました(厚生労働省)。受験する自治体の受験案内で確認してください。都道府県別の数値は、都道府県別の合格率にまとめています。受験の回数や合格までの回数については、登録販売者 合格ガイドで整理しています。
まとめ
- 必要な勉強時間は公式に示されていません。この記事の時間は、試験の分量から計算した当サイトの目安です
- 総時間の目安は約96〜227時間(中間の仮定で約152時間)。読む速さ・周回数の仮定を自分の数字に置き換えられます
- 1日1.5〜2時間で約1.6〜5.0か月、1か月なら1日3〜8時間、1週間は1日13時間を超える計算で成り立ちません
- 合格基準は7割程度の正答と、各章ごとの自治体が定める割合。満点は不要ですが、1章を捨てることもできません
- 試験日・受験手数料・合格基準の割合は、受験する自治体の案内で確認する
一次ソース
- 厚生労働省 登録販売者試験実施要領
- 厚生労働省 登録販売者試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)
- 厚生労働省 令和7年度登録販売者試験実施状況
- 厚生労働省「登録販売者制度の取扱い等について」の一部改正について(令和8年6月26日)
- 宮城県 令和8年度登録販売者試験 受験案内
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よくある質問
Q登録販売者の勉強時間は公式に決まっていますか?
決まっていません。厚生労働省の実施要領は、問題数(120問)・試験時間(240分)・合格基準(総出題数の7割程度の正答と、各試験項目ごとに都道府県知事が定める割合以上の正答)を定めていますが、必要な勉強時間は書いていません。この記事の時間は、試験の分量と当サイトの問題数から計算した当サイトの目安です。
Q1週間で登録販売者に合格することはできますか?
この記事の計算(総時間の目安が約96〜227時間)では、7日間で割ると1日13.6〜32.4時間になり、現実的ではありません。短期間で合格できるかどうかを示す公式のデータもありません。すでに薬の知識がある場合など個人差はありますが、期間を決める前に、自分で1章分の時間を測ってから見積もる方法を勧めます。
Q1日1.5時間勉強すると、何か月で終わりますか?
この記事の計算では、総時間の目安(約96〜227時間)を1日1.5時間で割ると、約64〜151日(約2.1〜5.0か月)、中間の仮定では約101日(約3.4か月)です。読む速さや演習の周回数の仮定で変わるため、幅のある数字として使ってください。
Q勉強を始める前に、試験日はいつ確認すればよいですか?
最初に確認します。試験は都道府県(または広域連合)ごとに実施され、実施要領は「少なくとも年1回以上」と定めています。試験日・申込期間・受験手数料は自治体ごとに異なるため、受験する自治体の受験案内から試験日までの日数を数え、その日数で必要な1日の時間を決めます。
Q合格には満点が必要ですか?
必要ありません。実施要領の合格基準は、総出題数の7割程度の正答です。120問の7割は84問(計算)で、36問までは誤答でも基準に届く計算です。ただし各試験項目ごとにも自治体が定める割合があり(例:宮城県の令和8年度は各項目4割以上)、1つの章だけを捨てる進め方はできません。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月29日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

