電験三種 法規 問1:電気設備技術基準(電技解釈)
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14)
【単線結線図参照】受電設備: 3φ3W 6600V → (ア) → 電力量計(Wh) → (イ) → (ウ) / 計器盤: VS・AS・W・V・A 図は,高圧受電設備の単線結線図の一部である。 3 3φ3W 6 600 V (ア) Wh (イ) (ウ) VS AS W V A 高圧母線 図の空白箇所(ア)~(ウ)に設置する機器又は計器として,正しいものを組み合わせ たのは次のうちどれか。 (ア) (イ) (ウ)
- 1地絡継電器 過電圧継電器 周波数計
- 2過電圧継電器 過電流継電器 周波数計
- 3過電流継電器 地絡継電器 周波数計
- 4過電流継電器 地絡継電器 力率計
- 5地絡継電器 過電流継電器 力率計正答
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電験三種「法規」高圧受電設備の保護継電器・計器配置問題(令和7年度上期 問10)。正答は(5)「地絡継電器 過電流継電器 力率計」です。
高圧受電設備(3φ3W 6600V)の保護システムは3段階で構成されます。(ア)の地絡継電器(GR)は地絡事故(電路が大地に漏れる事故)を検出して構内の受電用遮断器をトリップさせます。(イ)の過電流継電器(OCR)は短絡事故や過負荷電流を検出します。(ウ)の力率計(PF)は有効電力・電圧・電流から力率(cosφ)を表示し、受変電設備の効率管理に使います。
保護継電器は「地絡→過電流」の順に配置し、電力会社の配電線保護との協調が重要です。力率計は電力会社との力率割引制度(力率85%基準・超過で1%ごとに0.5%割引)の適用判定にも使用します。
【高圧受電設備の保護継電器・計器配置の解法】(令和7年度上期 問10)
【根拠条文】電技解釈第37条(地絡遮断装置)・第149条(地絡電流の遮断)。電技第14条(誘導障害防止)・高圧受電設備規程JEAC 8011。
【正答(5)「地絡継電器 過電流継電器 力率計」の根拠】
3φ3W 6600V高圧受電設備の保護継電器選定は事故種別と保護協調で決定する。
(ア)地絡継電器(GR): 主引込線(PAS直下)に配置。地絡事故では電流が微小(数A〜数十A)なため過電流継電器では検出不可。零相変流器(ZCT)で零相電流を検出しPAS連動でトリップ。方向性GR(DGR)は構外地絡での不必要動作を防止する。
(イ)過電流継電器(OCR): 変流器(CT)下流・高圧母線側に配置。短絡電流(数百〜数千A)および過負荷電流を検出し、真空遮断器(VCB)をトリップさせる。整定電流はCT定格の140〜175%(JEAC 8011第8章)。
(ウ)力率計(PF): 計器盤に配置。VS(電圧計切換)・AS(電流計切換)・W(電力計)と連動してcosφを表示。
【誤り選択肢の検討】
(1)地絡継電器→過電圧継電器→周波数計: (イ)過電流保護が欠落。
(4)過電流継電器→地絡継電器→力率計: (ア)(イ)が逆。主回路保護優先順位の誤り。
【高圧受電設備保護継電器の深層解析と電験三種合格戦略】(令和7年度上期 問10)
【核心論点:保護協調設計の法的根拠と技術】
電気事業法第39条(技術基準への適合義務)→電技第14条・第15条→電技解釈第37条(地絡遮断装置)・第140条(過電流遮断器)の体系。高圧自家用電気工作物の保護設計は、電力会社配電線保護との「保護協調」(電技第4条:一般送配電事業者との協調)が義務。
【地絡継電器(GR・DGR)の原理と整定値】
零相変流器(ZCT)で零相電流I0を検出。感度電流整定値:地絡電流が通常30〜100mAで動作。GR付PAS(Pole Air Switch)の整定:電力会社との協調確認書で整定電流・時限が規定(高圧受電設備規程JEAC 8011-2014第8章第3節)。方向性地絡継電器(DGR)は零相電流I0と零相電圧V0の位相関係で「構内地絡か構外地絡か」を判定する。
【SOG機能とPASの動作原理】
SO(Storage and Open): 短絡事故時、配電用変電所のCBが開放→停電を確認→PASが自動開放(停電確認後に開放することで負荷電流遮断を回避)。この機能により配電線の事故を需要家構内に限定し、電力会社の再閉路成功率を向上させる。
【過電流継電器(OCR)の整定計算(電験二種レベル)】
反限時特性(IEC 60255):動作時間 t = TDS × [k / {(I/Is)^α - 1}]。限時要素と瞬時要素の協調:電力会社変電所側の後備保護より短い整定(下位協調)。CT比の選定:最大負荷電流に基づきCT1次定格を決定し、OCR整定電流はCT2次(5A)×整定タップ。
【力率改善設備(SC)との連動】
力率計の値が低い場合:進相コンデンサ(SC)や調相設備(SVC・STATCOM)で力率改善。電力料金の基本料金は最大需要電力(kW)に基づき、力率係数(85%基準)で補正される(電力会社の供給約款)。
【電験二種・電験一種・実務への接続】
電験二種: 保護継電器の整定計算・事故電流計算(対称座標法)・保護協調グラフ作成。電験一種: 系統保護方式の最適設計・リレーの動特性シミュレーション。実務: 電気主任技術者が年1回の保護継電器動作試験(電気事業法第42条の保安規程に基づく)を実施し、整定値の適切性を確認する。
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和7年度上期 第三種電気主任技術者試験 法規(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。