第二種電工 電気機器・配線器具・配線 問62:電気機器・配線器具・配線
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-12)
電気工事の作業と使用する工具の組合せと して,誤っているものは。
- ア金属製キャビネットに穴をあける作業とノックアウトパンチャ
- イ木造天井板に電線管を通す穴をあける作業と羽根ぎり
- ウ電線,メッセンジャワイヤ等のたるみを取る作業と張線器
- エ薄鋼電線管を切断する作業とプリカナイフ正答
AI解説(初心者・標準・上級)
理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠(電気設備技術基準・内線規程・電気工事士法・電気用品安全法)も明記。
正答はエ「薄鋼電線管を切断する作業とプリカナイフ」です。
プリカナイフは「プリカチューブ(金属製可とう電線管)」を切断するための専用工具であり、薄鋼電線管(C管)を切断することはできません。薄鋼電線管の切断には金切りのこ(弓のこ)やパイプカッターを使います。他の選択肢はいずれも正しい組み合わせです。ノックアウトパンチャは金属製キャビネットに穴をあける工具、羽根ぎりは木材への穴あけ用、張線器(シメラー)は電線のたるみを取る工具です。試験では「工具と作業の誤った組み合わせを選ぶ」問題が頻出で、プリカナイフの用途を正確に覚えることが重要です。
正答はエ「薄鋼電線管を切断する作業とプリカナイフ(誤った組み合わせ)」です。
各選択肢を分析します。
ア(正):金属製キャビネットに穴をあける作業とノックアウトパンチャ
ノックアウトパンチャ(パンチャー)は金属板(キャビネット・ボックス・分電盤など)に円形の穴を打ち抜く工具です。電線管のサイズに合わせた専用の打ち抜き刃がセットになっており、油圧式や手動ねじ式のタイプがあります。金属板への穴あけに最適で、ドリルより断面が綺麗に仕上がります。
イ(正):木造天井板に電線管を通す穴をあける作業と羽根ぎり
羽根ぎりは木材専用のドリルビットで、大径の穴を木材に開けるために使います。先端に中央爪・外周爪・切削刃が付いた形状で、電線管が通せる大径穴(φ25〜80mm程度)を正確に開けられます。電動ドリルに装着して使用します。
ウ(正):電線・メッセンジャワイヤ等のたるみを取る作業と張線器
張線器(シメラー・ラインストレッチャー)は架空配線・メッセンジャワイヤのたるみを取るための工具で、ラチェット機構で線を引っ張って張力を調整します。屋外架空配線の施工に必須の工具です。
エ(誤・正答):薄鋼電線管を切断する作業とプリカナイフ
プリカナイフはプリカチューブ(金属製可とう電線管)専用の切断工具です。薄鋼電線管(C管)の切断には金切りのこ・パイプカッターを使います。プリカチューブは波形の金属管で専用刃が必要なため、混同しないよう注意が必要です。
正答はエ「薄鋼電線管を切断する作業とプリカナイフ(誤った組み合わせ)」です。
電気工事工具の系統整理
電気工事で使用する工具は「穴あけ系」「切断系」「曲げ・接続系」「測定系」に大別されます。
穴あけ系工具
- ノックアウトパンチャ:金属板(鋼板キャビネット・配線ボックス・分電盤)への円形穴打ち抜き。油圧式・手動ねじ式があり、ホールソーより断面が滑らか
- 羽根ぎり(スペードビット):木材への大径穴あけ(電線管引き込み穴)。電動ドリルで使用
- ホールソー:円筒刃で金属・木材・石膏ボードへの円形穴あけ
- コアドリル:コンクリート・モルタルへの穴あけ(ダイヤモンドビット)
切断系工具
- 金切りのこ(弓のこ):薄鋼電線管・厚鋼電線管・金属管全般の切断
- パイプカッター:薄鋼・厚鋼電線管の外周から締め付けながら切断。切断面が直角になりやすい
- プリカナイフ:プリカチューブ(金属製可とう電線管・フレキシブルコンジット)の切断専用。波状の金属管を波形に沿って切断する専用刃を持つ
- ケーブルカッター:CVケーブル・CVT等の太物ケーブル切断
張力調整・引き線系工具
- 張線器(シメラー):架空電線・メッセンジャワイヤのたるみ取り・張力調整
- 呼び線(通線工具・スチールワイヤー):電線管への電線通し
内線規程・電技解釈における工具選定の根拠
電技解釈第157条(金属管工事)では金属管の切断・曲げ・接続方法の要件が規定されています。管切断後の切断面はリーマーで仕上げることが必要で、バリを残すと電線被覆を傷付ける恐れがあります。プリカチューブは電技解釈第159条(金属可とう電線管工事)の対象で、管の固定・曲げ半径(内径の6倍以上)が規定されています。
第一種電気工事士・電験三種への展開
第一種電気工事士の実技試験では、CVTケーブルの切断にケーブルカッターを使用する手順が採点対象となります。現場実務では高圧CVケーブルのシース・テープの端末処理工具(剥取器)など、第二種では登場しない専門工具の習熟が求められます。電験三種では工具の知識は直接出題されませんが、設備設計においてケーブル・電線管の選定(断面積・管径・収容本数)の計算が「電力」「法規」科目で問われ、適切な工具・施工方法を前提とした設計力が必要です。近年はBIM(建築情報モデリング)との連携で施工計画段階から工具・工法を選定するプロセスが普及しており、工具知識はデジタル施工管理の基礎にもなっています。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:令和5年度上期(午後) 第二種電気工事士 学科試験 問13(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。