第二種電工 電気機器・配線器具・配線 問83:電気機器・配線器具・配線
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-12)
写真に示す材料の名称は。 拡大
- ア無機絶縁ケーブル
- イ600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形
- ウ600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
- エ600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形正答
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正答はエ「600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形」です。
これはEM-EEF(エコケーブル)の正式名称です。「耐燃性(難燃性)ポリエチレン」がシースに使われており、環境に配慮したノンハロゲンケーブルです。写真で外観が平形(フラット)で明るいクリーム色や白色に近い色だったり、「EM」や「EEF」と印字されていたりします。アの「無機絶縁ケーブル」は高温耐熱用の特殊ケーブル、イの「600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形」は一般的なVVFケーブル、ウの「架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」はCVケーブルです。EM-EEFはVVFと見た目が似ていますが、ノンハロゲン・最高許容温度75℃の点が異なります。
正答はエ「600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形(EM-EEF)」です。
各選択肢のケーブルを識別します。
ア(不正解):無機絶縁ケーブル(MIケーブル)
金属管(銅管)の中に無機絶縁材(酸化マグネシウム粉末)を充填した構造で、1000℃を超える高温でも使用できる超耐熱ケーブルです。外観は銅管・ステンレス管の金属外皮で、一般的な樹脂被覆ケーブルとは全く異なります。工場の高温設備・消防設備の耐火配線に使用されます。
イ(不正解):600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)
最も一般的な低圧屋内配線用ケーブルです。PVC絶縁+PVCシースで最高許容温度60℃。白・黒・緑の芯線が平形に並んだ構造です。新築住宅・事務所ビルの電灯・コンセント回路に広く使われます。
ウ(不正解):600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV・CVT)
XLPE絶縁+PVCシースで最高許容温度90℃。幹線・引込線に使われる太物ケーブルです。CVT(3心)は3本の絶縁線を撚り合わせた構造で、CVとは外観が異なります。
エ(正解):600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形(EM-EEF)
ポリエチレン(PE)絶縁+ノンハロゲン難燃性ポリエチレンシースで最高許容温度75℃。VVFに似た平形構造ですが、環境性能(ハロゲンフリー・リサイクル性)に優れます。「EM」はEco-Materialの略。近年の環境配慮型建築・公共施設で採用が増えています。
識別ポイント:VVF(白・黒・緑の一般色)と EM-EEF(青・黒・緑または白に近い外観で「EM」印字)を外観・印字で見分けます。
正答はエ「600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形(EM-EEF)」です。
EM-EEFとVVFの詳細比較
| 特性 | VVF(一般用) | EM-EEF(エコ) |
|------|------------|-------------|
| 絶縁材 | PVC(一般塩化ビニル) | PE(ポリエチレン) |
| シース材 | PVC | ノンハロゲン難燃PE |
| 最高許容温度 | 60℃ | 75℃ |
| 燃焼時ガス | HCl(塩化水素)発生 | ハロゲン系ガスなし |
| リサイクル性 | 分別困難(PVC混在) | 分別容易 |
| 誘電率 | 高(PVC:3〜4) | 低(PE:2.3) |
| 価格(同断面積) | 安価 | やや高価 |
| JIS規格 | JIS C 3342 | JIS C 3612 |
EMケーブルシリーズの体系
「EM」はEco-Materialの略で、以下のケーブルシリーズが存在します。
- EM-IE:ポリエチレン絶縁電線(IV代替)
- EM-EEF:ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形(VVF代替)
- EM-EE:EM絶縁ケーブル丸形(VVR代替)
- EM-CE:架橋ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル(CV代替・90℃)
内線規程・環境法規との関係
環境配慮設計(グリーン購入法・建築物省エネルギー性能基準)の観点から、官公庁・病院・学校等の公共建築物ではEM系ケーブルの使用が推奨・義務化される傾向にあります。また国土交通省の公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)でもEM-EEFの採用が標準化されています。
第一種電気工事士・電験三種への展開
第一種電気工事士では、高圧CVケーブルとEM-CEケーブル(高圧EM絶縁ケーブル)の比較、耐火ケーブル・耐熱ケーブルの用途区分が出題されます。電験三種「法規」では電技解釈の低圧ケーブルの使用場所と絶縁体の種類(第168〜173条)が問われます。脱炭素社会への移行に伴うサーキュラーエコノミー(循環経済)の観点から、建設解体時の廃棄物最小化・再資源化を意識した材料選定が設備設計者の責務となっており、EM系ケーブルの採用はその具体的な実践手段のひとつです。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:令和4年度下期(午前) 第二種電気工事士 学科試験 問16(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。