第二種電工
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

第二種電工 令和5年度上期午前 問33|工事の方法

問題

第二種電工 | 工事の方法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-12

③で示す器具の接地工事における接地抵抗の許容される最大値[Ω]は。

配線図の③の部分(出典: 令和5年度上期(午前) 第二種電気工事士 学科試験 問33/電気技術者試験センター)
配線図の全体(出典: 令和5年度上期(午前) 第二種電気工事士 学科試験/電気技術者試験センター)

図・写真の中の記号が イ・ロ・ハ・ニ のときは、選択肢の ア・イ・ウ・エ に順に対応します(試験の問題用紙の表記)。

図の出典:令和5年度上期(午前) 第二種電気工事士 学科試験 問33(一般財団法人 電気技術者試験センター)

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答え合わせ

正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

自信の3択

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解説

③で示す器具は、ルームエアコン用の 20 A 250 V の接地極付コンセントで、200 V の回路(使用電圧300 V 以下)に使うので、接地工事は D 種接地工事です。D 種接地工事の接地抵抗は100 Ω 以下が原則ですが、地絡が起きたときに0.5秒以内に自動で電路を遮断する漏電遮断器を設けている場合は、500 Ω 以下まで認められます。この住宅の分電盤には、定格感度電流30 mA の漏電遮断器があるので、接地抵抗の最大値は500 Ω で、正答は(エ)です。

低圧の電気機械器具の金属製外箱などに施す接地工事は、使用電圧が300 V 以下なら D 種接地工事、300 V を超えるなら C 種接地工事です。③のルームエアコン用コンセント(20 A 250 V、接地極付)は、200 V の回路なので使用電圧300 V 以下で、D 種接地工事に当たります。

D 種接地工事の接地抵抗値は次のとおりです。

・原則:100 Ω 以下

・低圧電路で、地絡を生じたときに0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を施設する場合:500 Ω 以下

配線図の分電盤には、定格感度電流30 mA の漏電遮断器が設けられています。高感度の漏電遮断器は0.1秒以内に動作するので、0.5秒以内という条件を満たします。よって、接地抵抗の許容される最大値は500 Ω です。

選択肢の整理:10 Ω は A 種・C 種の原則値、100 Ω は D 種の原則値、300 Ω は規定にない値、500 Ω は漏電遮断器を設けた場合の D 種・C 種の緩和値です。正答は(エ)です。

接地工事の種類・接地抵抗値・緩和条件は、毎年出題される最重要テーマです。数値の暗記だけでなく、「どの機器にどの種類を使うか」「なぜ緩和できるのか」まで理解すると、応用問題にも対応できます。

【接地工事の種類と接地抵抗値(電気設備の技術基準の解釈)】

種類主な対象接地抵抗値
A 種高圧・特別高圧の機械器具の鉄台、外箱など10 Ω 以下
B 種高圧(特別高圧)と低圧を結合する変圧器の低圧側の中性点または一端子150/I Ω 以下(I:1線地絡電流)。条件により 300/I、600/I
C 種300 V を超える低圧の機械器具の金属製外箱など10 Ω 以下(0.5秒以内に遮断する装置があれば 500 Ω 以下)
D 種300 V 以下の低圧の機械器具の金属製外箱など100 Ω 以下(0.5秒以内に遮断する装置があれば 500 Ω 以下)

【500 Ω に緩和できる理由】地絡が生じたとき、漏電遮断器が0.5秒以内に電路を遮断すれば、人体に電流が流れ続ける時間が短くなり、危険が小さくなります。そのため、接地抵抗がやや高くても、感電による危険を許容範囲におさえられるものとして認められています。条件は「地絡を生じたときに0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置」であり、定格感度電流30 mA で0.1秒以内の高感度・高速形の漏電遮断器は、これに該当します。

【本問の読み取り】③のコンセントは、図記号に「20A 250V」と接地極の表示(E)があり、ルームエアコンの回路です。配線図の下の分電盤の結線図には、主幹に「3P 50AF 50A 30mA」の漏電遮断器があり、ルームエアコンの回路 ⓚ は 200 V の分岐回路です。使用電圧が200 V(300 V 以下)なので D 種で、漏電遮断器の条件を満たすため最大値は500 Ω です。

【よくある誤り】「D 種は常に100 Ω 以下」と覚えると、500 Ω の選択肢を見落とします。逆に、漏電遮断器が書かれていない回路で500 Ω を選ぶのも誤りです。設問の図や分電盤の記載から、漏電遮断器の有無を必ず確認しましょう。また、B 種の接地抵抗値は100 Ω の固定値ではなく、地絡電流から計算で決まります。正答は(エ)です。

この問題の根拠出典:令和5年度上期(午前) 第二種電気工事士 学科試験 問33(一般財団法人 電気技術者試験センター)
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出典と作り方

本問は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表した過去の試験問題です(同センターの公式FAQにより教育目的での利用は許諾・使用料不要。図・写真も同センターの公表問題から掲載)。解説は合格ナビが作成しています。 根拠・出典:出典:令和5年度上期(午前) 第二種電気工事士 学科試験 問33(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づき、段差のある3段階の解説を作成しています。