問題
写真に示す照明器具の主要な使用場所は。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
写真は、がっしりした金属のケースと厚いガラスで蛍光ランプを包み、配線の接続部も頑丈な金属の箱に収めた照明器具で、耐圧防爆形の照明器具である。可燃性のガスがたまるおそれのある場所では、器具の中で出る火花や熱がガスに引火して爆発する危険があるため、このような防爆構造の器具を使う。ガソリンスタンドや塗装工場、化学工場などが代表例。正答はエ。
写真の照明器具の構造から使用場所を判断する問題(正答エ)。
・エ(正答):可燃性のガスや引火性物質の蒸気が漏れたり滞留したりして、電気設備が点火源となり爆発するおそれがある場所では、電気設備の技術基準の解釈 第176条により、電気機械器具は「電気機械器具防爆構造規格」に適合するもの(防爆構造のもの)を使う。写真の器具は、ランプ部を厚いガラスと頑丈な金属枠で包み、端子箱も鋳物の厚い箱にした耐圧防爆構造の照明器具で、このような場所のために作られている。
・ア:極低温の場所では、低温でも材料がもろくならない、ランプが点灯しやすいといった低温用の器具が求められるが、防爆構造は必要ない。
・イ:物が当たって壊れるおそれのある場所では、ランプをガード(保護枠)で囲った器具などを使う。
・ウ:塩害を受ける海岸付近では、さびにくい材料や塗装を施した耐塩形の器具を使う。
いずれも「その場所の危険に合わせた専用の器具」を使うという考え方で、防爆構造が必要なのは爆発の危険がある場所(エ)である。
【耐圧防爆構造とは】耐圧防爆構造は、器具の容器の内部に可燃性ガスが入り込み、内部で爆発が起きても、容器がその圧力に耐え、しかも容器のすき間(接合面)を通って外の可燃性ガスに火炎が伝わらないようにした構造である。「ガスを入れない」のではなく「中で爆発しても外に出さない」という考え方で、容器が厚く重くなり、ふたや接合面のボルトが多いのが外観上の特徴になる。写真の器具の、重そうな鋳物の端子箱と頑丈な金属枠はこの構造による。
【電技解釈 第176条の主な要求】可燃性のガス(常温で気体であり、空気とある割合で混ざって点火源があると爆発するもの)又は引火性物質の蒸気が、漏れ又は滞留し、電気設備が点火源となり爆発するおそれがある場所の低圧・高圧の電気設備について、第176条第1項第一号では次のような施設方法を示している(第二号では JIS C 60079-14 によることも認めている)。
・屋内配線等は金属管工事(薄鋼電線管又はこれと同等以上の強度のもの、管相互や附属品とは5山以上ねじ合わせて接続するなど)又はケーブル工事による。
・移動電線は3種・4種のキャブタイヤケーブルなど定められた種類のものを使い、接続点のないものとする。
・電気機械器具は、電気機械器具防爆構造規格に適合するものとする。
照明器具もこの電気機械器具にあたるため、防爆構造の器具を使う。
【防爆構造の種類】電気機械器具防爆構造規格には、耐圧防爆構造のほか、内圧防爆構造(容器内に清浄な空気などを送り込んで圧力を高め、ガスの侵入を防ぐ)、安全増防爆構造(正常な運転中に火花や高温が生じる部分をなくし、温度上昇を抑えて安全度を高める)、本質安全防爆構造(回路のエネルギーを、火花が出ても点火しない程度に小さく制限する)などがある。場所の危険の程度(爆発性雰囲気が生じる頻度)とガスの種類に応じて、使える構造が決まる。
【関連する出題】「可燃性ガスが存在する場所に低圧屋内電気設備を施設する施工方法として不適切なもの」を選ぶ問題や、防爆工事に使うシーリングフィッチングとシーリングコンパウンドの写真問題も出題されている。危険場所では「金属管工事又はケーブル工事・防爆構造の器具・接続点のない移動電線」が基本と押さえておく。
- 電気設備に関する技術基準を定める省令e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和4年度(午前) 第一種電気工事士 学科試験 問14(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。


