第一種電工 配線図 問3:配線図
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14)
①で示す図記号の機器に関する記述と して,正しいものは。
- ア零相電流を検出する。
- イ零相電圧を検出する。正答
- ウ異常電圧を検出する。
- エ短絡電流を検出する。
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配線図中の図記号が示す機器の機能を問う問題です。正答はイの「零相電圧を検出する」です。高圧受電設備の配線図で、EVT(接地形計器用変圧器)またはZVT(零相計器用変圧器)の図記号が示されており、この機器の機能は「零相電圧を検出する」ことです。地絡事故が発生すると零相電圧(3V₀)が発生し、EVT/ZVTがこれを検出してDGR(地絡方向継電器)に送信します。ZCTが零相電流を検出するのに対し、EVT/ZVTは零相電圧を検出します。正答はイです。
高圧受電設備の配線図に登場するEVT(接地形計器用変圧器)の機能を問います。EVTはY-Y-Δ結線の三相変圧器で、通常運転時は一次側の各相電圧が平衡して三次巻線(Δ結線)の出力はゼロです。1線地絡事故が発生すると三相電圧の平衡が崩れ(不平衡電圧=零相電圧3V₀)が三次Δ巻線に現れます。この電圧をDGR(地絡方向継電器)の電圧要素に入力します。各選択肢の確認:ア(零相電流を検出):ZCTの機能。イ(零相電圧を検出):EVT/ZVTの機能で正しい。ウ(異常電圧を検出):OVR(過電圧継電器)の機能。エ(短絡電流を検出):CT+OCR(過電流継電器)の機能。DGRはZCT(零相電流)とEVT(零相電圧)の両方の入力を使い、地絡の方向性(需要家内か配電線か)を判定することで不必要動作を防止します。正答はイです。
本問はEVT(接地形計器用変圧器)の原理と地絡方向保護への適用を問います。高圧需要家が設置するDGR(地絡方向継電器)は、零相電流(ZCT出力)と零相電圧(EVT出力)の位相関係から地絡方向を判定します。
【EVTの構造と動作原理】EVT(Earthed Voltage Transformer):一次側Y結線(各巻線が各相と中性点の間)・二次側Y結線・三次側Δ結線の三巻線変圧器。一次中性点を確実に接地(A種接地工事)することで「接地形」と呼ばれます。
健全時:三相対称電圧→各相のEVT一次巻線電圧は平衡→三次Δ出力の電圧は3V₀≒0。
1線(例:a相)地絡時:a相対地電圧→0V(地絡点)、b相・c相の対地電圧が√3倍に上昇(健全相過電圧)。EVT二次側(Y結線)の中性点電位が上昇し、三次Δ巻線に3V₀が誘起される(最大値は定格電圧の3倍以上)。
【DGRの動作ロジック】DGRは零相電流I₀(ZCT出力)と零相電圧V₀(EVT出力)のベクトル積(電力の実部)が正になる方向を「地絡方向」と判定します。需要家内地絡の場合:I₀はZCTに流れ込む(位相が系統側と異なる)。一般送配電系統の地絡(他の需要家での事故)の場合:I₀の方向が逆になるためDGRが動作しない(不必要動作防止)。
【ZCTとEVTの組み合わせ(DGR保護)の必要性】対地静電容量の大きな需要家(長尺ケーブル多数)では、一般送配電側の地絡事故で大きな零相電流がZCTに検出され、GR(地絡継電器)が誤動作する可能性があります。DGR(ZCT+EVT)を採用することで方向性を持たせ、他の需要家の地絡事故での不必要動作を防止します。電験三種「電力」科目の地絡保護継電器論点の核心事項です。
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和6年度 第一種電気工事士 学科試験 問41(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。