問題
写真に示す配線器具を取り付ける施工方法の記述として,不適切なものは。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
写真のコンセントの取付け方で不適切なものを選ぶ問題です。正答はアです。写真は差し込んだプラグをひねって抜けないようにする引掛形の、定格電流30Aの接地極付コンセントです。電気設備の技術基準の解釈(以下「解釈」)第149条では、定格電流20Aの配線用遮断器で保護する分岐回路に取り付けられるコンセントは20A以下と決められています。30Aのコンセントを20Aの配線用遮断器の回路に付けるのは不適切です。
写真のコンセントの特徴は、①刃受けが円弧状で、差し込んだプラグを回して固定する「引掛形」、②接地極が付いている、③定格電流が30Aであることです。これをもとに各選択肢を確認します。
ア(不適切):解釈第149条の149-3表では、分岐回路を保護する過電流遮断器と、取り付けられるコンセントの定格電流の組合せが決まっています。20Aの配線用遮断器の回路はコンセント20A以下、30Aの回路はコンセント20A以上30A以下です。30Aのコンセントは、定格電流が20Aを超え40A以下の過電流遮断器で保護された回路に取り付ける必要があり、20Aの配線用遮断器の回路に取り付けるのは不適切です。
イ(適切):このコンセントは単相200Vの機器用として使えます。
ウ(適切):単相用のコンセントなので、三相400Vの機器用には使えません。「使用できない」という記述は正しい内容です。
エ(適切):使用電圧300V以下の機器の接地はD種接地工事です(解釈第29条)。単相200V回路のコンセントの接地極にD種接地工事を施すのは正しい施工です。
正答はアです。
本問は、写真からコンセントの種類と定格を読み取り、分岐回路の規定(解釈第149条)と接地の規定(解釈第29条)に当てはめる問題です。
【写真の読み取り】図のコンセントは、中央に定格電流を示す「30」の表示があり、円弧状の刃受け2つとL字形の接地極用の刃受けをもつ、接地極付の引掛形コンセントです。引掛形は、プラグを差し込んでから回すことで抜けにくくなる構造で、電動工具や業務用機器など、使用中にプラグが抜けると困る機器に使われます。刃受けが2極と接地極なので単相用で、三相の機器には三相用(3極と接地極)のコンセントを使います。
【分岐回路とコンセントの組合せ(解釈第149条 149-3表)】過電流遮断器15A以下:コンセント15A以下。20Aの配線用遮断器:20A以下。20A(配線用遮断器以外):20A(20A未満の差込みプラグが接続できるものを除く)。20Aを超え30A以下:20A以上30A以下(同)。30Aを超え40A以下:30A以上40A以下。40Aを超え50A以下:40A以上50A以下。30Aのコンセントを使うなら、分岐回路の過電流遮断器は20Aを超え40A以下の範囲でなければなりません。なお30A回路の電線は直径2.6mm以上の軟銅線が必要です(149-1表)。
【接地(解釈第29条)】機械器具の金属製外箱等の接地は、使用電圧300V以下の低圧はD種、300Vを超える低圧はC種、高圧・特別高圧はA種です。コンセントの接地極は、接続した機器の外箱を接地するためのもので、単相200V回路ならD種接地工事を施します。
【写真鑑別問題の解き方】コンセントの写真問題では、①刃受けの形(平行・T字・円弧=引掛形)、②極数(2極か3極か)と接地極の有無、③定格電流の表示(15・20・30など)の3点を読み取り、それぞれを「使える電圧・相」「分岐回路の遮断器との組合せ」「必要な接地」に結び付けて判断します。本問のアは、③の定格電流と149-3表の組合せを確認すれば見抜けます。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和4年度(午後) 第一種電気工事士 学科試験 問25(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。


