電気工事の施工方法20電気工事の施工方法

第一種電工 電気工事の施工方法 問20:電気工事の施工方法

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

架空送電線の雷害対策として,適切なもの は。

  • がいしにアークホーンを取り付ける。正答
  • がいしの洗浄装置を施設する。
  • 電線にダンパを取り付ける。
  • がいし表面にシリコンコンパウンドを塗布する。
正答:がいしにアークホーンを取り付ける。

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架空送電線の「雷害対策」として適切なものを選ぶ問題。正答はア「がいしにアークホーンを取り付ける」。アークホーン(角形放電ギャップ)は落雷時にがいしへのアーク放電を防ぐために設ける装置で雷害対策の代表例。イ(がいしの洗浄装置)は塩害・汚損対策。ウ(電線へのダンパ取り付け)は電線の微風振動防止策。エ(がいし表面へのシリコンコンパウンド塗布)は塩害・汚損対策(はっ水性向上)。正答はア(アークホーンが雷害対策)。

標準試験対策の基準レベル

架空送電線の雷害対策問題。正答はア(がいしへのアークホーン設置)。各選択肢の対策が「何に対する対策か」の分類が重要。

【各選択肢の対策目的分類】

ア(正答・雷害対策):「がいしにアークホーンを取り付ける」

→ アークホーン(horn gap/arcing horn):がいしの両端(線側・地側)に設ける角形の金属電極。

→ 落雷によるサージ電圧発生時、サージがアークホーンの放電ギャップ(空隙)で放電→ アーク放電がアークホーン外側に広がる(アーク延長)→ がいしへの直接アーク放電を防ぎ、フラッシュオーバによるがいし破損を防止 → 雷害対策 → 正答

イ(誤り・塩害対策):「がいしの洗浄装置を施設する」

→ 海岸近くでの塩分付着による塩害対策。汚損がいしの絶縁低下を洗浄で回復 → 塩害・汚損対策(雷害対策ではない)

ウ(誤り・微風振動対策):「電線にダンパを取り付ける」

→ ダンパ(制振装置):微風による電線の振動(微風振動)を抑制 → 振動疲労による断線防止 → 微風振動対策(雷害対策ではない)

エ(誤り・塩害・汚損対策):「がいし表面にシリコンコンパウンドを塗布する」

→ はっ水性のシリコンコンパウンドをがいし表面に塗布 → 汚損物質の付着を抑制・はっ水で絶縁性を維持 → 塩害・汚損対策(雷害対策ではない)

正答はア(アークホーンが雷害対策)。

上級誤答論破・根拠規定・実務応用まで深掘り

架空送電線の雷害対策問題(正答ア)。アークホーンが雷害対策の中心であることに加え、架空送電線の各種障害(雷害・塩害・微風振動・コロナ)とその対策を体系的に整理する第一種電気工事士必須の知識。

【架空送電線の雷害対策(詳細体系)】

①アークホーン(arc horn / horn gap)(選択肢ア:正答):

設置場所:がいしの線側・地側の両端に一対設置

動作原理:

・通常時:アークホーン間隔(ギャップ)はがいし絶縁耐力より大きく設定

・落雷・開閉サージ時:サージ電圧がギャップで放電(フラッシュオーバ)

・アーク電流:アークホーンの角形電極上で熱対流により上方に移動(アーク延長・冷却)→ アーク自消

効果:がいしへの直接フラッシュオーバを防ぎ、がいしの破損を防止

②避雷器(LA: Lightning Arrester):

変電所・受電設備の機器(変圧器・CBなど)を雷サージから保護するために設ける。

ZnO(酸化亜鉛)素子の非線形特性により、サージ電圧を制限電圧(残留電圧)まで低減。

架空送電線鉄塔・変電所の引き込み部に設置。

③架空地線(shield wire):

鉄塔頂部に沿って張った裸電線(またはOPGW:光ファイバ内蔵地線)。

直撃雷を地線に誘導→ 鉄塔を通じて大地に放流 → 送電線への直撃雷を防止(遮蔽効果)。

遮蔽角(地線と送電線のなす角):40°以下が標準。

【架空送電線の各種障害と対策一覧】

①雷害対策(本問の論点):

・アークホーン(がいし保護)

・架空地線(直撃雷防止)

・避雷器(機器保護)

・埋設地線・埋設対抗アース(逆フラッシュオーバ防止)

②塩害・汚損対策(選択肢イ・エ):

・がいし洗浄装置(活線洗浄・停電洗浄)

・シリコンコンパウンド塗布(はっ水性向上)

・長連がいし(絶縁距離を長くとる)

・汚損に強いがいし(長幹形・ひだ付き形)の採用

③微風振動対策(選択肢ウ):

・ダンパ(Stockbridge型・螺旋形):電線に取り付けて振動エネルギーを吸収

・スペーサ(多導体電線の場合):電線束の間隔を保持し、電線同士の衝突防止

・架空地線のダンパも兼用

④コロナ対策:

・多導体電線(バンドルコンダクタ)の採用(線路実効径を大きくして電界集中緩和)

・電線表面の傷・汚れの除去

・コロナリングの設置(電極端部の電界緩和)

【アークホーンのギャップ設定(実務的背景)】

アークホーンのギャップ間隔設定:

・がいしの基準絶縁強度(BIL: Basic Insulation Level)より小さく設定

→ サージ電圧発生時にがいし前に先にアークホーンでフラッシュするよう設計

・電力会社では鉄塔の電圧別・耐張がいし連(N個)に合わせてギャップを統一設計

【第二種電気工事士との差異】

第二種では架空配電線の基礎(電線の種類・電柱の種類・支線工事)が主な出題範囲。架空送電線の雷害対策(アークホーン・架空地線・LA)・塩害対策(洗浄装置・シリコンコンパウンド)・振動対策(ダンパ)という「障害種別と対策の体系」は第一種から出題される高度な知識。

【電験三種への接続】

電験三種「電力」では架空送電線の各種障害と対策が体系的に問われる。アークホーン・架空地線・避雷器の動作原理、塩害に関するがいしの汚損フラッシュオーバ電圧(ESDD:塩分付着密度と閃絡電圧の関係)、ダンパの制振原理(微風振動の周波数と電線外径の関係)、コロナ損(ペーク式)が精密に出題される。第一種電気工事士の「アークホーンは雷害対策・ダンパは微風振動対策」という分類が電験三種では「各対策装置の詳細設計と計算」として体系化される。

正答はア(アークホーンが架空送電線の雷害対策)。

出典・根拠について

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和7年度 第一種電気工事士 学科試験 問18(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

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