第一種電工
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

第一種電工 平成30年度 問17|電気工事の施工方法

問題

第一種電工 | 電気工事の施工方法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

図は汽力発電所の再熱サイクルを表したものである。図中の(A),(B),(C),(D)の組合せとして,正しいものは。

問題の系統図(出典: 平成30年度 第一種電気工事士 学科試験 問17/電気技術者試験センター)

図・写真の中の記号が イ・ロ・ハ・ニ のときは、選択肢の ア・イ・ウ・エ に順に対応します(試験の問題用紙の表記)。

図の出典:平成30年度 第一種電気工事士 学科試験 問17(一般財団法人 電気技術者試験センター)

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答え合わせ

正解は ウ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

自信の3択

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解説

汽力発電所は、ボイラで水を蒸気に変え、その蒸気でタービンを回して発電します。図のⒶは全体を囲む大きな枠で「ボイラ」です。Ⓑはボイラの中で、給水が流れ込む側から高圧タービンへつながる「過熱器」で、蒸気をさらに高温にします。Ⓒは、高圧タービンで仕事をして温度が下がった蒸気を、もう一度加熱して低圧タービンへ送る「再熱器」です。Ⓓは、低圧タービンを出た蒸気を冷やして水に戻す「復水器」です。この組合せはウ(Ⓐボイラ・Ⓑ過熱器・Ⓒ再熱器・Ⓓ復水器)です。

【蒸気の流れを順にたどる】

給水ポンプ → Ⓐボイラ(水を加熱して蒸気にする)→ Ⓑ過熱器(湿り気のない高温の過熱蒸気にする)→ 高圧タービン → Ⓒ再熱器(膨張して温度・圧力が下がった蒸気を再び加熱する)→ 低圧タービン → Ⓓ復水器(冷却水で冷やして水に戻す)→ 給水ポンプ

【図から見分けるコツ】

・復水器は低圧タービンの出口にあり、冷却用の管(図の渦巻き記号)を持つ。

・再熱器は、高圧タービンと低圧タービンの「間」の経路にある。

・過熱器は、ボイラの中で給水側から高圧タービンの入口へつながる経路にある。

・ボイラは過熱器と再熱器を内側に含む大きな枠。

【誤りの選択肢】ア・イはⒹをボイラとしていますが、Ⓓは低圧タービンの出口にあるので復水器です(ア・イはⒷも復水器としており、ボイラの中にあるⒷとは合いません)。エはⒶを復水器としていますが、Ⓐは過熱器と再熱器を内側に含むボイラです。正答はウです。

汽力発電の基本となる「ランキンサイクル」に、効率を上げるための工夫を加えたのが再熱サイクルです。

【ランキンサイクルの4つの過程】

①給水ポンプで水を加圧する → ②ボイラ・過熱器で加熱して高温高圧の蒸気にする → ③タービンで蒸気を膨張させて仕事をさせる → ④復水器で蒸気を冷やして水に戻す。

蒸気が持つ熱のうち、タービンで仕事に変わるのは一部で、残りの多くは復水器で冷却水に捨てられます。汽力発電で最も大きな熱の損失は、この復水器での損失です。

【再熱器を設ける理由】

高圧タービンで膨張した蒸気は温度が下がり、そのまま低圧タービンで膨張を続けると、後段で水滴を含む湿り蒸気になります。水滴はタービンの羽根を浸食し、効率も下げます。そこで、高圧タービンを出た蒸気をボイラ内の再熱器(Ⓒ)へ戻して再び加熱し、低圧タービンへ送ります。これにより、羽根の損傷を防ぐとともに、サイクル全体の熱効率が上がります。

【再生サイクルとの違い】

・再熱サイクル:タービンの途中の蒸気を「ボイラへ戻して再加熱」する。

・再生サイクル:タービンの途中から蒸気の一部を抜き出し(抽気)、その熱で「給水を予熱」する。復水器へ捨てる熱が減るため効率が上がる。

両方を組み合わせた「再熱再生サイクル」が、大容量の汽力発電所で広く採用されています。図に給水加熱器がなく、高圧と低圧のタービンの間に加熱の経路(Ⓒ)があることが、再熱サイクルの図である手がかりです。

【復水器の役割の補足】

復水器は蒸気を水に戻すだけでなく、内部を真空に近い低い圧力に保ちます。タービン出口の圧力が低いほど、蒸気がタービンでする仕事が大きくなり、効率が上がります。

この問題の根拠出典:平成30年度 第一種電気工事士 学科試験 問17(一般財団法人 電気技術者試験センター)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:平成30年度 第一種電気工事士 学科試験 問17(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。