問題
同期発電機を並行運転する条件として,必要でないものは。
キーボード:1〜4で選択
答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
同期発電機を並行運転する(2台以上を同じ母線につないで一緒に電気を送る)には、つなぐ瞬間に両方の電圧がそろっていなければならない。そろえるのは、周波数(ア)、電圧の大きさ(イ)、電圧の位相(ウ)、それに電圧の波形。これらがずれていると、発電機どうしの間に余計な電流(横流)が流れて、発電機が過熱したり振動したりする。発電容量は違っていてもかまわず、容量に応じて負荷を分担すればよい。正答はエ。
同期発電機の並行運転の条件を問う問題(正答エ)。並行運転に必要な条件は次の4つ(三相の場合は相回転の方向が同じであることも必要)。
・周波数が等しいこと(ア):周波数が違うと、両者の電圧の位相差が時間とともに変わり続け、発電機の間を行き来する電流(有効横流)が流れて、同期を保てなくなる。
・電圧の大きさが等しいこと(イ):大きさが違うと、電圧差によって発電機の間に無効電流(無効横流)が流れ、巻線が過熱し損失が増える。
・電圧の位相が一致していること(ウ):位相がずれていると、つないだ瞬間に大きな有効横流(同期化電流)が流れ、発電機に衝撃がかかる。
・電圧の波形が等しいこと:波形が違うと、高調波の横流が流れる。
エ(必要でない・正答):発電容量は等しくなくてよい。容量の違う発電機でも、それぞれの調速機(原動機の出力)と励磁を調整して、容量に応じて有効電力と無効電力を分担させれば並行運転できる。
【並行運転の条件と、ずれたときに流れる横流】2台の同期発電機を並列にすると、両者の起電力の差によって発電機の間を循環する電流(横流)が流れる。
・電圧の大きさの差 → 無効横流:起電力の大きいほうから小さいほうへ、位相が90°遅れた無効電流が流れる。電圧の高い発電機は遅れ電流(減磁作用)、低い発電機は進み電流(増磁作用)を受け、電圧を等しくする向きに働くが、巻線の銅損が増えて温度が上がる。
・位相の差 → 有効横流(同期化電流):位相の進んだ発電機から遅れた発電機へ有効電力が移り、進んだほうを減速、遅れたほうを加速させて位相をそろえる。差が大きいと大きな電流と機械的な衝撃が生じる。
・周波数の差:位相差が周期的に変わるため有効横流が増減を繰り返し、差が大きいと同期を保てず脱調する。
・波形の差:起電力に含まれる高調波の違いで高調波の横流が流れ、損失と温度上昇の原因になる。
【並列に入れる操作(同期投入)】発電機を母線に並列に入れるときは、原動機の速度を調整して周波数を、励磁を調整して電圧の大きさを母線に合わせ、同期検定器(シンクロスコープ)などで位相が一致した瞬間に遮断器を投入する。
【負荷の分担】並行運転中の有効電力の分担は、各発電機の原動機の出力(調速機の設定)を変えることで調整し、無効電力の分担(力率)は励磁電流を変えることで調整する。励磁だけを変えても有効電力の分担は変わらず、無効横流と力率が変わるだけである。このように分担を調整できるので、発電容量が等しいことは並行運転の条件ではない。非常用発電設備や複数台の自家用発電機でも、容量の異なる機械を並行運転することがある。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和3年度(午後) 第一種電気工事士 学科試験 問17(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
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執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

