地形測量17出典: 令和4年度 問17

測量士補 地形測量 問17:出典: 令和4年度 問17

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-19

公共測量における航空レーザ測量において,格子状の標高データである数値標高モデルを格子間隔 1 m で作成する計画に基づき航空レーザ計測を行い,三次元計測データを作成した。図17 は得られた三次元計測データの一部範囲の分布を示したものである。この範囲における欠測率は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。 なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。 【図参照】問題の概要: 格子間隔 1 m の範囲を示す図(9列×6行=54格子)が示されており,黒丸(三次元計測データあり)が各格子に分布している。太枠で囲われた領域は水部(水面)を示し,計測データなし(黒丸なし)の格子が水部内に複数存在する。図の凡例:黒丸=三次元計測データ,太枠=水部。

  • 17 %
  • 29 %正答
  • 317 %
  • 424 %
  • 529 %
正答:29 %

AI解説(初心者・標準・上級)

理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠(測量法・作業規程の準則・計算式根拠)も明記。

初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

航空レーザ測量における「欠測率」の計算問題です。

欠測率の定義:計測対象格子のうち,三次元計測データが取得できなかった格子の割合。

ただし,水部(水面)は反射が不安定なためデータ取得が難しく,欠測率の計算対象から除外します。

図17 を読み取ると:

  • 全格子数:縦6行 × 横9列 = 54 格子
  • 水部格子数(太枠内):9 格子
  • 計測対象格子数:54 − 9 = 45 格子
  • データなし(欠測)格子数:4 格子

欠測率 = 4 ÷ 45 ≒ 0.089 ≒ 9 %

正解は選択肢2(9 %)です(270字)。

標準試験対策の基準レベル

欠測率の計算における「水部除外」の考え方と手順を整理します。

欠測率の計算式

欠測率 = (欠測格子数)÷(計測対象格子数) × 100(%)

ここで,計測対象格子=全格子 − 水部格子です。水部は航空レーザの反射特性上,計測不能が標準的であるため,欠測率の分母から除外します。

図17 の読み取り

格子間隔 1 m で設定されたグリッドを数えます。

  • 全体グリッド:横 9 列 × 縦 6 行 = 54 格子
  • 太枠(水部)グリッド:右下に 3 列 × 3 行 = 9 格子
  • 計測対象:54 − 9 = 45 格子

次に欠測格子(黒丸なし・かつ水部でない格子)を数えます。図から読み取ると 4 格子 が欠測です。

計算

欠測率 = 4 ÷ 45 = 0.0888… ≒ 9 %

最も近い選択肢は2(9 %)です。

選択肢1(7 %)は欠測格子を3と読んだ場合,選択肢3(17 %)は水部を除外せず全54格子を分母にした場合(9/54≒17 %)に対応します(510字)。

上級誤答論破・根拠条文・実務応用まで深掘り

航空レーザ測量の欠測率規定と,水部処理・品質管理の実務を深掘りします。

1. 航空レーザ測量の概要(公共測量作業規程準則 第4編第4章)

航空レーザ測量(ALS: Airborne Laser Scanning)は,航空機搭載のレーザスキャナから地表面にレーザパルスを照射し,反射時間から点群データを取得する手法です。主な特徴:

  • 取得密度:公共測量では標準 1 点/m²(地図情報レベル 1000 相当)
  • 同時取得:位置(GNSS)+ 姿勢(IMU)+ 距離(レーザ)を統合
  • 樹木貫通:多重反射(First/Last パルス)により樹冠下の地盤も取得可能

2. 欠測率の規定

準則では,計測密度・欠測率を品質指標として管理します:

| 品質指標 | 規定値(例) |

|---|---|

| 点群密度 | 計画値の 80 % 以上確保 |

| 欠測率 | 水部除外後 10 % 以下(標準) |

本問の 9 % は規定の 10 % 以内に収まります。

3. 水部における欠測の物理的理由

水面はレーザ光を鏡面反射(正反射)するため,センサへの後方散乱がほぼゼロになります。また,水面下は計測不能です。このため:

  • 水部格子は欠測率の分母から除外(分子にも含めない)
  • 水部は別途,正射画像や地形図の水系データで補完

4. 数値標高モデル(DEM)の品質管理フロー

```

点群取得 → 不要点除去(ノイズ/建物/植生)

→ グリッド補間(IDW・TIN等)

→ 欠測格子の検出・集計

→ 欠測率計算(水部除外)

→ 規定値以下か判定

→ 超過なら再計測または補間処理

→ 最終 DEM 成果物

```

5. 測量士試験への接続

測量士(上位資格)では,欠測率だけでなく以下も問われます:

  • 点群密度の均一性評価(標準偏差・最低密度)
  • 複数フライトストリップ間のオーバーラップ管理
  • レーザ照射角による地物影の発生(陰影欠測)
  • 植生密度と地盤到達率の関係

また,近年は UAV(ドローン)搭載レーザ(UAV-LS)が公共測量に導入されており,欠測率管理は同様の概念で ALS より高密度(数点/m²〜数十点/m²)で適用されます(1,100字)。

出典・根拠について

本問は国土地理院が公表した過去問題を出典明記の上で引用しています(コンテンツ利用規約PDL1.0で出典明記による複製・商用利用を許諾・GREEN判定)。 根拠・出典:出典: 令和4年度 測量士補試験 問17(国土地理院)/国土地理院コンテンツ利用規約・PDL1.0に基づき利用 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)や国土地理院公式(https://www.gsi.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-19)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は国土地理院・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは国土地理院・国土交通省と一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 測量法・作業規程の準則・計算式根拠に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

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