登録販売者
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

登録販売者 第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問33|医薬品の不適正な使用

問題

登録販売者 | 第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | (手引き令和8年4月版・令和8年5月施行改正反映)

医薬品の不適正使用に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は ウ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はウです。

手引きでは、必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる不審な者には慎重に対処し、積極的に事情を尋ねる、状況によっては販売を差し控えるなどの対応が望ましいとされています。指定濫用防止医薬品では、販売時に薬剤師又は登録販売者が購入者の状況を確認することが法律で求められています。「購入希望があれば無条件に販売しなければならない」という記述は誤りです。

手引きは不適正な使用を、(a) 使用する人の誤解や認識不足に起因するもの(用量超過・漫然とした長期連用など)と、(b) 本来の目的以外の意図で使用するもの(乱用)の2つに大別しています。

不適正な使用の2類型(手引き第1章Ⅱ-2)):

類型手引きの例
(a) 使用する人の誤解や認識不足に起因する不適正な使用「多く飲めば早く効く」と考えて定められた用量を超えて服用する/大人用を半分にして小児に飲ませる/不快な症状が続くために長期にわたりほぼ毎日連用する
(b) 医薬品を本来の目的以外の意図で使用する不適正な使用定められた用量を意図的に超えて服用する/みだりに他の医薬品や酒類等と一緒に摂取する(乱用)

販売時の対応(重要):

手引きは、乱用された場合には薬物依存を生じることがあり、一度形成されると離脱は容易ではないとしたうえで、「必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる不審な者には慎重に対処する必要があり、積極的に事情を尋ねる、状況によっては販売を差し控えるなどの対応が図られることが望ましい」としています。

各選択肢の解説:

  • ア(正): (b) 本来の目的以外の意図で使用する不適正な使用(乱用)の説明そのまま。過量摂取による急性中毒等を生じる危険性が高くなる。
  • イ(正): (a) の長期連用の例。症状を抑えていることで重篤な疾患の発見が遅れたり、医薬品を代謝する器官を傷めたりする可能性もあるとされている。
  • ウ(誤・正答): 不審な大量・頻回購入には事情を尋ね、状況によっては販売を差し控えることが望ましいとされる。指定濫用防止医薬品では販売前の確認も義務づけられており、「確認する立場にない」「無条件に販売」は誤り。
  • エ(正): コデイン(外用剤を除く)は指定濫用防止医薬品の指定成分。不審な大量・頻回購入への対応は手引きの記述どおり。
  • オ(正): (a) 使用する人の誤解や認識不足に起因する不適正な使用の例として手引きが挙げているもの。

【不適正な使用の2類型と、指定濫用防止医薬品の販売ルール】

(a) 誤解や認識不足による不適正な使用:

手引きは、選択された医薬品が適切でないまま使い続ける、疾病の根本的な治療や生活習慣の改善がなされないまま一般用医薬品で症状を一時的に緩和するだけの対処を漫然と続ける、といった場合には、いたずらに副作用を招く危険性が増すばかりでなく、適切な治療の機会を失うことにもつながりやすいとしています。便秘薬や総合感冒薬、解熱鎮痛薬などを長期連用すると、重篤な疾患の発見が遅れたり、肝臓や腎臓などを傷めたりする可能性があり、長期連用により精神的な依存が起こる例も見られます。防止には、専門家が購入者等の理解力や使用状況に即して正しい情報を伝えることが重要です。

(b) 本来の目的以外の意図で使用する不適正な使用(乱用):

定められた用量を意図的に超えて服用したり、みだりに他の医薬品や酒類等と一緒に摂取したりすると、過量摂取による急性中毒等を生じる危険性が高くなり、乱用の繰り返しによって慢性的な臓器障害等を生じるおそれもあります。手引きは、青少年は薬物乱用の危険性に関する認識や理解が必ずしも十分でなく、好奇心から身近に入手できる薬物を興味本位で乱用することがあるので注意が必要としています。

依存性のある成分の例:

コデイン、ジヒドロコデインはモルヒネと同じ基本構造を持ち、依存性がある成分で、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれます。長期連用や大量摂取によって倦怠感や虚脱感、多幸感等が現れることがあり、薬物依存につながるおそれがあります。

指定濫用防止医薬品(法第36条の11):

指定成分は、エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ジフェンヒドラミン、デキストロメトルファン、プソイドエフェドリン、ブロモバレリル尿素、メチルエフェドリンの8つ(いずれも外用剤を除く)です。販売時の主なルールは次のとおりです。

  • 薬剤師又は登録販売者に、濫用した場合に保健衛生上の危害が発生するおそれがあること等を書面を用いて情報提供させる
  • あらかじめ、年齢、他の指定濫用防止医薬品の購入状況、定められた数量を超えて購入しようとする場合はその理由などを確認させる
  • 原則として、定められた数量(一包装で、用法用量からみて5日分。成分によっては、かぜ薬・鼻炎用内服薬・解熱鎮痛薬としての効能効果を有する製剤は7日分)を超えて、又は18歳未満の者に販売してはならない(薬剤師等への販売や、対面等で情報提供を行う場合の例外あり)
  • 情報の提供ができない場合その他適正な使用を確保することができないと認められる場合には、販売し、又は授与してはならない

ウの「確認する立場にはなく、無条件に販売しなければならない」は、手引きの考え方にも、これらの法律上の義務にも反します。

この問題の根拠根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第1章Ⅱ-2)「不適正な使用と副作用」・第4章Ⅱ-1)「医薬品の定義と範囲」(指定濫用防止医薬品)・第4章Ⅲ-2)「リスク区分に応じた販売従事者、情報提供及び陳列等」(指定濫用防止医薬品に関する情報提供等)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(各都道府県が公表する試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第1章Ⅱ-2)「不適正な使用と副作用」・第4章Ⅱ-1)「医薬品の定義と範囲」(指定濫用防止医薬品)・第4章Ⅲ-2)「リスク区分に応じた販売従事者、情報提供及び陳列等」(指定濫用防止医薬品に関する情報提供等) 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(2026版相当)に準拠し、章節を明記しています。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。出題範囲・法令・手引きは改正されることがあるため、最新の内容は各都道府県・厚生労働省の公式情報をご確認ください。

この問題の関連トピック

  • 医薬品の不適正な使用(誤解・認識不足による使用/本来の目的以外の使用
  • 頻出度B

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