問題
毛髪用薬とその販売時の対応に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
正答はウ(誤っているもの)です。
一般用医薬品のうち第一類医薬品は薬剤師が販売しなければならないと薬機法第36条の9で定められています。登録販売者が販売できるのは第二類・第三類医薬品です。第一類医薬品の毛髪用薬を求められたら、薬剤師につなぎます。
各選択肢の正誤:
- ア(正): カルプロニウム塩化物はコリン作用による発汗、寒気、震え、吐きけが現れることがあり、その場合は使用を中止して相談するよう伝えます。
- イ(正): 女性ホルモン成分は頭皮から吸収される可能性を考え、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けます。
- ウ(誤): 第一類医薬品は薬剤師が販売します。登録販売者は販売できません。
- エ(正): 疾患名を掲げた効能・効果は医薬品だけに認められています。
- オ(正): ヒノキチオールは抗菌、抗炎症などの作用を期待して用いられます。
毛髪用薬の配合成分(手引き 第3章Ⅹ「皮膚に用いる薬」6)「頭皮・毛根に作用する配合成分」):
| 成分 | 手引きの記載 | 注意点 |
|---|---|---|
| カルプロニウム塩化物 | コリン作用で頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促す | 局所又は全身性の発汗、寒気、震え、吐きけ |
| エストラジオール安息香酸エステル | 女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待 | 妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける |
| カシュウ/チクセツニンジン/ヒノキチオール | 皮脂を取り除く/血行促進・抗炎症/抗菌・抗炎症 | — |
各選択肢の解説:
- ア(正): 手引きはカルプロニウム塩化物の副作用として「コリン作用による局所又は全身性の発汗、それに伴う寒気、震え、吐きけが現れることがある」としています。副作用と考えられる症状が出たら、いったん使用を中止して相談するよう伝えるのが適切です。
- イ(正): 手引きの記載どおりです。毛髪用薬は頭皮での局所作用を目的としますが、女性ホルモン成分については「頭皮から吸収されて循環血流中に入る可能性を考慮し」、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきとされています。
- ウ(誤): 薬機法第36条の9は、第一類医薬品は薬剤師に、第二類医薬品及び第三類医薬品は薬剤師又は登録販売者に販売させなければならないと定めています。毛髪用薬でも第一類医薬品であれば登録販売者は販売できません。
- エ(正): 手引きは、作用が緩和なものは医薬部外品(育毛剤、養毛剤)として製造販売されているが、「壮年性脱毛症」「円形脱毛症」「粃糠性脱毛症」「瀰漫性脱毛症」等の疾患名を掲げた効能・効果は医薬品においてのみ認められている、としています。
- オ(正): ヒノキチオールはヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分で、抗菌、抗炎症などの作用を期待して用いられます。
【毛髪用薬の成分・医薬品と医薬部外品の区別・販売従事者の区分】
1. 医薬品と医薬部外品の線引き(エ)
手引きは毛髪用薬を「脱毛の防止、育毛、ふけや痒みを抑えること等を目的として、頭皮に適用する医薬品」と定義しています。作用が緩和なものは医薬部外品(育毛剤、養毛剤)として製造販売されていますが、「壮年性脱毛症」「円形脱毛症」「粃糠性脱毛症」「瀰漫性脱毛症」等の疾患名を掲げた効能・効果は医薬品においてのみ認められています。
2. カルプロニウム塩化物(ア)
末梢組織(適用局所)においてアセチルコリンに類似した作用(コリン作用)を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられます。アセチルコリンと異なり、コリンエステラーゼによる分解を受けにくく、作用が持続するとされます。副作用はコリン作用による局所又は全身性の発汗、それに伴う寒気、震え、吐きけです。手引きは添付文書の記載として、副作用と考えられる症状等を生じた場合には「いったん使用を中止した上で適切な対応が円滑に図られるよう」記載がなされるとしており、販売時にもその旨を伝えます。
3. エストラジオール安息香酸エステル(イ)
脱毛は男性ホルモンの働きが過剰であることも一因とされているため、女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して配合されます。頭皮での局所作用を目的とする医薬品ですが、頭皮から吸収されて循環血流中に入る可能性を考慮し、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきとされています。使用を避ける対象として手引きが挙げているのは男性ではなく、妊婦又は妊娠していると思われる女性である点がポイントです。
4. 生薬成分(オ)
| 生薬・成分 | 基原 | 期待される作用 |
|---|---|---|
| カシュウ | タデ科のツルドクダミの塊根 | 頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く |
| チクセツニンジン | ウコギ科のトチバニンジンの根茎 | 血行促進、抗炎症 |
| ヒノキチオール | ヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分 | 抗菌、抗炎症 |
5. 販売従事者の区分(ウ)
薬機法第36条の9により、一般用医薬品は区分に応じて次の者に販売させなければなりません。
| 区分 | 販売させる者 |
|---|---|
| 第一類医薬品 | 薬剤師 |
| 第二類医薬品・第三類医薬品 | 薬剤師又は登録販売者 |
要指導医薬品も薬剤師に販売させなければなりません(同法第36条の5第1項)。登録販売者が第一類医薬品の毛髪用薬を求められた場合は、自分では販売できないことを伝えて薬剤師につなぎます。
【根拠】厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅹ「皮膚に用いる薬」6)「頭皮・毛根に作用する配合成分」・第4章Ⅲ「医薬品の販売業の許可」、医薬品医療機器等法第36条の5第1項・第36条の9
- 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第36条の9・第36条の5e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(各都道府県が公表する試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章Ⅹ「皮膚に用いる薬」(毛髪用薬・育毛成分)・第4章Ⅲ「医薬品の販売業の許可」、医薬品医療機器等法第36条の9 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(2026版相当)に準拠し、章節を明記しています。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。出題範囲・法令・手引きは改正されることがあるため、最新の内容は各都道府県・厚生労働省の公式情報をご確認ください。

