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法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

登録販売者 第5章 医薬品の適正使用・安全対策 問62|一般用検査薬の販売時情報提供・検査の限界・受診の必要性の説明

問題

登録販売者 | 第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | (手引き令和8年4月版・令和8年5月施行改正反映)

一般用検査薬の販売時における情報提供と検査の限界に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はイです。

手引きでは、一般的な妊娠検査薬は月経予定日が過ぎて1週目以降を目安とした検査が推奨されており、それより早い時期に検査して陰性が出ても、妊娠していないのか、尿中hCGが検出感度に達していないことによる偽陰性なのか判別できないとされています。検査結果が陰性で月経の遅れが著しい場合は、偽陰性の可能性のほか続発性無月経等の病気のおそれもあり、医療機関を受診して専門医へ相談するなどの対応が必要です。

アは陽性でも直ちに妊娠を断定できない、ウは尿糖陽性でも直ちに疾患を判断できず早期に医師の診断が必要、エは偽陰性・偽陽性を完全に排除することは困難、オは検体は採取に際して侵襲(採血や穿刺等)のないもの、が誤りの理由です。

手引きが挙げる検査結果に影響する主な要因:

検査薬主な要因
妊娠検査薬検査の時期(月経予定日が過ぎて1週目以降を目安とした検査が推奨)、採尿のタイミング(早朝尿が向くが濃すぎても不正確)、室温、検体の放置、高濃度のタンパク尿や糖尿による非特異的な反応(偽陽性)、絨毛細胞の腫瘍化やホルモン剤の使用・閉経期(陽性となることがある)
尿糖検査薬採尿のタイミング(食後1〜2時間等、使用方法に従う)、容器の汚れ、検体の放置、食事等で尿が中性〜弱アルカリ性に傾くこと、医薬品の成分
尿タンパク検査薬原則として早朝尿を検体とし、激しい運動の直後は避ける。容器の汚れ、検体の放置、食事・医薬品の影響

なお、尿糖が陽性となる要因は一般に高血糖と結びつけて捉えられることが多いものの、腎性糖尿等のように高血糖を伴わない場合もあります。これは「検査対象外の物質との非特異的な反応」による偽陽性とは別の話です。

各選択肢の解説:

  • ア(誤): 妊娠検査薬の結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することはできません。確定診断には専門医による問診や超音波検査などの結果から総合的に見極める必要があります。
  • イ(正): 早い時期の検査で陰性が出ても偽陰性と区別できません。添付文書にも、一般用検査薬では検査結果が陰性であっても何らかの症状がある場合は、再検査するか又は医師に相談する旨等が記載されています(第5章)。
  • ウ(誤): 尿糖・尿タンパク検査薬の結果をもって直ちに疾患の有無や種類を判断することはできず、陽性の場合は早期に医師の診断を受ける必要があります。
  • エ(誤): いかなる検査薬においても偽陰性・偽陽性を完全に排除することは困難です。
  • オ(誤): 検体は、尿、糞便、鼻汁、唾液、涙液など採取に際して侵襲(採血や穿刺等)のないものです。

【一般用検査薬の位置づけ・検出感度・受診勧奨を手引きの記載で整理する】

1. 一般用検査薬とは

専ら疾病の診断に使用されることが目的とされる医薬品のうち、人体に直接使用されることのないものを体外診断用医薬品といい、その多くは医療用検査薬ですが、一般用検査薬は薬局又は医薬品の販売業(店舗販売業、配置販売業)において取り扱うことが認められています。一般用検査薬は、一般の生活者が正しく用いて健康状態を把握し、速やかな受診につなげることで疾病を早期発見するためのものです。悪性腫瘍、心筋梗塞や遺伝性疾患など重大な疾患の診断に関係するものは対象外です。

2. 検出感度・偽陰性・偽陽性

  • 検出反応が起こるための最低限の濃度を検出感度(又は検出限界)といいます。
  • 偽陰性:検体中に存在しているにもかかわらず、濃度が検出感度以下であったり、検出反応を妨害する他の物質の影響等によって陰性となった場合
  • 偽陽性:検体中に存在していないにもかかわらず、検査対象外の物質と非特異的な反応が起こって陽性となった場合
  • 一般に、検出感度を鋭敏にしようとすると非特異的な反応が起こりやすくなって偽陽性を生じる可能性が高くなり、特異性を高めると検出感度が鈍くなります。いかなる検査薬においても偽陰性・偽陽性を完全に排除することは困難です。
  • 検査薬が高温になる場所に放置されたり、冷蔵庫内に保管されていたりすると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがあります。

3. 妊娠検査薬

  • 妊娠検査薬は、通常、実際に妊娠が成立してから4週目前後の尿中hCG濃度を検出感度としています。
  • 手引きでは「一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている」とされています。
  • 妊娠が成立していたとしても、正常な妊娠か否かは妊娠検査薬では判別できないので、早期に医師の診断を受けるなどの対応が必要です。

4. 尿糖・尿タンパク検査薬

  • 尿糖検査は食後1〜2時間等、検査薬の使用方法に従って採尿します。尿タンパクは原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避けます。同時検査では早朝尿を検体とし、尿糖が検出された場合には食後の尿について改めて検査して判断します。
  • 出始めの尿ではなく中間尿を採取することが望ましく、採尿後はなるべく速やかに検査します。
  • 陰性でも何らかの症状がある場合は、再検査するか又は医療機関を受診して医師に相談します。

5. 販売時に説明すること(手引き)

専門的診断におきかわるものでないこと、検査薬の使い方や保管上の注意、検体の採取時間とその意義、妨害物質及び検査結果に与える影響、検査薬の性能、検査結果の判定を分かりやすく説明し、適切な受診勧奨を行います。医療機関を受診中の場合は、通院治療を続けるよう説明します。検査項目によっては、プライバシーに配慮した形で説明することが望ましいとされています。

この問題の根拠根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章ⅩⅥ「一般用検査薬」
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(各都道府県が公表する試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和8年4月版)第3章ⅩⅥ「一般用検査薬」 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(2026版相当)に準拠し、章節を明記しています。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。出題範囲・法令・手引きは改正されることがあるため、最新の内容は各都道府県・厚生労働省の公式情報をご確認ください。

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