電験三種
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

電験三種 令和5年度上期 法規 問11|電気施設管理(負荷曲線・需要率)

問題

電験三種 | 法規 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-29

ある事業所内におけるA 工場及びB 工場の,それぞれのある日の負荷曲線は図のようであった。それぞれの工場の設備容量が,A 工場では400 kW,B 工場では700 kW であるとき,次の(a)の問に答えよ。 (a) A 工場及びB 工場を合わせた需要率の値[%]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

問題の図(出典: 令和5年度上期 第三種電気主任技術者試験 法規 問11/電気技術者試験センター)

図の出典:令和5年度上期 第三種電気主任技術者試験 法規 問11

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答え合わせ

正解は 3
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

需要率は「最大需要電力 ÷ 設備容量 × 100」です。2つの工場を合わせる場合は、同じ時刻の電力を足した合成負荷の最大値を使い、設備容量は合計の400+700=1 100 kWとします。時間帯ごとの合計は、0〜6時が100+600=700 kW、6〜12時が200+300=500 kW、12〜18時が200+400=600 kW、18〜24時が100+600=700 kWです。最大は700 kWなので、需要率は 700÷1 100×100≒63.6 %。正答は(3)です。

【公式】需要率[%]=最大需要電力 ÷ 設備容量 × 100。2工場を合わせるときは、各工場の最大値の和ではなく「同時刻の合計の最大値」を分子にします。

【負荷曲線の読み取り】

・A 工場:0〜6時 100 kW,6〜18時 200 kW,18〜24時 100 kW

・B 工場:0〜6時 600 kW,6〜12時 300 kW,12〜18時 400 kW,18〜24時 600 kW

【時間帯ごとの合成負荷】

・0〜6時:100+600=700 kW

・6〜12時:200+300=500 kW

・12〜18時:200+400=600 kW

・18〜24時:100+600=700 kW

→ 合成最大需要電力=700 kW

【合計設備容量】400+700=1 100 kW

【需要率】700÷1 100×100=63.636…≒63.6 % → 選択肢(3)

【誤りやすい選択肢】各工場の最大値の和 200+600=800 kW を使うと 800÷1 100=72.7 %となり、選択肢にありません。

【考え方:需要率と「同時刻の合成」】

需要率は、設備がどれだけ余裕を残して使われるかを示す指標で、需要率=最大需要電力÷設備容量です。複数の需要家を合わせる場合、最大需要電力は「各需要家が同時刻に使う電力を足し合わせた曲線の最大値」です。各工場の最大値は同時刻に起こるとは限らないので、最大値同士を足してはいけません。

【手順】

①図を読む。A 工場は100 kW(0〜6,18〜24時)と200 kW(6〜18時)、B 工場は600 kW(0〜6,18〜24時)、300 kW(6〜12時)、400 kW(12〜18時)。

②4つの時間帯の合成を作る。0〜6時=700 kW,6〜12時=500 kW,12〜18時=600 kW,18〜24時=700 kW。最大は700 kW。

③設備容量の合計は400+700=1 100 kW。

④需要率=700÷1 100×100=63.6 %。よって(3)。

【不等率で見る】各工場の最大需要電力の和は 200+600=800 kW。合成最大は700 kWなので、不等率=800÷700≒1.14。1より大きいのは、A 工場のピーク(6〜18時)とB 工場のピーク(18〜6時)がずれているためです。

【検算】合成負荷の1日の電力量は 700×6+500×6+600×6+700×6=15 000 kWh、平均電力は15 000÷24=625 kW。平均は最大700 kWを超えず、図の読み取りと矛盾しません。

【つまずきやすい点】

・分母は「合計の設備容量1 100 kW」です。合成最大700 kWを分母にしてはいけません。

・分子は同時刻の合計の最大値です。個別の最大値を足した800 kWにすると誤りです。

【実務との関係】

需要率は変圧器や受電設備の容量決定に使い、不等率は複数の需要家を1つの変圧器でまかなうときの容量を小さく見積もる根拠になります。

この問題の根拠出典:令和5年度上期 第三種電気主任技術者試験 法規 問11(a)(一般財団法人 電気技術者試験センター)
訂正の記録
  • 定期監査公式の(a)の問いに(b)の問いの選択肢が付いていたため、選択肢を公式の(a)の数値に直しました。正答は「78.1」から公式の正答「63.6」に変わっています。解説も書き直しました(公式の問題用紙・解答と照合)。
出典と作り方

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和5年度上期 第三種電気主任技術者試験 法規 問11(a)(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-10-29)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。