問題
LED ランプの記述として,誤っているものは。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
LED は、pn 接合した半導体に順方向の電圧を加えると光る素子です。チップ1個の発光に必要な順方向電圧は、色によって異なりますが、おおむね2 V〜4 V 程度です。直流100 V 以上という記述(イ)は、実際の値より桁違いに大きく、誤りです。ア・ウ・エは正しい記述です。LED ランプとして売られている製品は、内部の電源回路で100 V の交流を低い直流電圧に変換して、チップに電流を流しています。正答は(イ)。
ア(正しい):LED は、pn 接合した半導体に順方向の電圧を加えると、電子と正孔が再結合して光を出す素子で、この現象を利用した光源です。
イ(誤り):LED チップの順方向電圧は、青色・白色で約3 V、赤色で約2 V 程度です。直流100 V 以上という値は誤りです。100 V の電源につなぐ LED ランプは、内部の電源回路(整流・降圧・定電流制御)で電圧を下げて、LED チップを動かしています。
ウ(正しい):電気エネルギーを直接光に変える現象をエレクトロルミネセンス(電界発光)といい、LED の発光原理に当たります。
エ(正しい):白色の LED ランプには、青色 LED の光で黄色の蛍光体を光らせ、青と黄色の混色で白色に見せる方式があります。
誤りはイだけで、正答は(イ)です。
本問は、LED の発光原理と電気的な特性を、四つの記述で確かめる問題です。数値の大きさ(桁)の感覚が決め手になります。
【LED の発光原理】LED は、p 形半導体と n 形半導体を接合した発光ダイオードです。順方向に電圧を加えると、n 形側から電子、p 形側から正孔が接合部に流れ込み、再結合するときに、そのエネルギー差に応じた波長の光が放出されます。電気エネルギーを直接光に変えるこの現象はエレクトロルミネセンス(電界発光)で、白熱電球(熱放射)や蛍光ランプ(放電で紫外線を出し、蛍光体で可視光に変換)とは発光原理が異なります。
【順方向電圧の目安】
| 発光色 | 順方向電圧(目安) |
|---|---|
| 赤色 | 約2 V |
| 緑色 | 約2〜3 V |
| 青色・白色 | 約3 V |
いずれも数 V の低い電圧です。LED ランプは、この低い電圧で、小さな電流を流して使うため、100 V の電源で使うときには、整流回路で交流を直流に変え、降圧して、定電流で LED を駆動する電源回路(LED ドライバ)が必要です。
【白色 LED のつくり方】白色を得る方法には、青色 LED の光で黄色の蛍光体を光らせ、青と黄色を混ぜて白に見せる方式(擬似白色)や、赤・緑・青の3色の LED を混ぜる方式があります。照明用の LED ランプでは、青色 LED と蛍光体を組み合わせる方式が広く使われています。選択肢エはこの方式を述べたもので、正しい記述です。
【LED の特徴(照明として)】
・発光効率が高く、消費電力が小さい。
・寿命が長い(定格寿命は数万時間)。
・熱や紫外線の放射が少ない。
・点滅や調光が容易。ただし、調光には対応した器具と調光器が必要。
・熱に弱く、ランプの温度が高いと寿命が短くなるため、放熱の設計が重要。
【解き方】電気に関する数値が出てきたら、「その素子単体の値か、ランプや装置全体の値か」を区別します。LED チップの順方向電圧は数 V、ランプ全体の入力電圧は100 V、という区別がつけば、イの誤りは見抜けます。正答は(イ)です。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和7年度 第一種電気工事士 学科試験 問12(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

