問題
次に示す工具と材料の組合せで,誤っているものは。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
工具と、その工具で施工する材料の組合せを見分ける問題です。正答はイ(図の2組目)です。2組目の工具は油圧式圧着工具(太い電線の圧着端子やスリーブを圧着する工具)ですが、材料はボルトとナットで電線を締め付けて接続するボルト形コネクタです。ボルト形コネクタはスパナなどで締め付けて使う材料で、圧着工具は使いません。ほかの3組は、工具と材料が正しく対応しています。
図の4組を順に確認します。
1組目(ア・正しい):工具は張線器(シメラー)で、ラチェットでワイヤを引っ張って張る工具です。材料は、張ったちょう架用線(メッセンジャワイヤ)に引っ掛けてケーブルをつり下げるケーブルハンガーです。ちょう架用線を張る工具と、そこで使う材料の組合せとして正しい。
2組目(イ・誤り):工具は油圧式圧着工具、材料はボルト形コネクタです。ボルト形コネクタは、2本の電線をはさんでナットを締め付けることで接続する材料で、スパナやトルクレンチなどで締め付けます。圧着工具で圧着する材料ではないので、この組合せが誤りです。
3組目(ウ・正しい):材料は石こうボードなど中が空洞の壁に機器を固定するボードアンカー(中空壁用アンカー)で、工具はそのアンカーを壁の裏側で開かせて固定するための取付工具です。正しい組合せ。
4組目(エ・正しい):柄が黄色の圧着ペンチは、リングスリーブ用の圧着工具です。材料は筒形のリングスリーブで、正しい組合せ。
正答はイです。
本問は写真で工具と材料の対応を問う鑑別問題です。「その材料をどうやって施工するか(圧着する・締め付ける・張る・固定する)」を考えると、工具との対応が判断できます。
【接続材料と工具の対応】電線の接続には、圧着して接続するものと、ねじ・ボルトで締め付けて接続するものがあります。①リングスリーブ:電線どうしを重ねて差し込み、リングスリーブ用圧着工具(柄が黄色)で圧着する。②圧着端子・太い電線用のスリーブ:電線の太さに合ったダイスを付けた圧着工具で圧着する。太い電線では油圧式圧着工具を使います。③ボルト形コネクタ:電線をはさんでボルト・ナットを締め付けて接続する。圧着工具は使いません。2組目はこの②の工具と③の材料を組み合わせているので誤りです。
【架線関係の工具と材料】張線器(シメラー)は、ちょう架用線(メッセンジャワイヤ)などを引っ張ってたるみを取るための工具です。ちょう架用線には、ケーブルハンガーを一定の間隔で引っ掛けてケーブルをつり下げます。ちょう架用線を使う架空配線では、張線器で張ったあとにハンガーでケーブルを支持するという流れになるため、1組目は正しい組合せです。
【取付け用の工具と材料】中が空洞の壁(石こうボードなど)に機器や支持金具を固定するときは、壁の裏側で開いて抜けにくくなるボードアンカーを使い、専用の取付工具でアンカーを開かせて固定します。コンクリートに固定する場合は、振動ドリルで穴をあけてアンカーを打ち込むなど、壁の材質によって材料と工具が変わります。
【見分けるコツ】工具の写真からは「先端の形(ダイス・刃・爪)」と「柄の色」、材料の写真からは「ボルト・ナットがあるか」「筒形か」を見ると判断しやすくなります。特に圧着工具の柄の色(リングスリーブ用は黄色)と、ボルト形コネクタは締付け用という点は、配線材料の鑑別問題で繰り返し問われるので確実に覚えておきましょう。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和3年度(午後) 第一種電気工事士 学科試験 問26(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。


