第一種電工
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

第一種電工 令和元年度 問3|電気機器・蓄電池・配線器具

問題

第一種電工 | 電気機器・蓄電池・配線器具 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

図のような交流回路において,電源が電圧100V,周波数が50Hzのとき,誘導性リアクタンスXL=0.6Ω,容量性リアクタンスXC=12Ωである。この回路の電源を電圧100V,周波数60Hzに変更した場合,回路のインピーダンス[Ω]の値は。

問題の図(出典: 令和元年度 第一種電気工事士 学科試験 問3/電気技術者試験センター)

図・写真の中の記号が イ・ロ・ハ・ニ のときは、選択肢の ア・イ・ウ・エ に順に対応します(試験の問題用紙の表記)。

図の出典:令和元年度 第一種電気工事士 学科試験 問3(一般財団法人 電気技術者試験センター)

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答え合わせ

正解は ア
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ

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解説

コイルのリアクタンス XL は周波数に比例し、コンデンサのリアクタンス XC は周波数に反比例する。周波数が50Hzから60Hzへ1.2倍になると、

・XL=0.6×1.2=0.72Ω(大きくなる)

・XC=12÷1.2=10Ω(小さくなる)

コイルとコンデンサの直列回路では、2つのリアクタンスは打ち消し合うので、インピーダンスは差の大きさになる。Z=10−0.72=9.28Ω。正答はア。

【リアクタンスと周波数の関係】

・誘導性リアクタンス XL=2πfL → 周波数 f に比例

・容量性リアクタンス XC=1/(2πfC) → 周波数 f に反比例

【60Hzでの値】周波数比 60/50=1.2。

・XL'=0.6×1.2=0.72Ω

・XC'=12/1.2=10Ω

【インピーダンス】抵抗のないLC直列回路なので、Z=|XL'−XC'|=|0.72−10|=9.28Ω。

コイルとコンデンサの電圧は位相が180°反対なので、リアクタンスは足し算ではなく引き算になる。

参考:50Hzのときは Z=12−0.6=11.4Ω。周波数を上げると XC が減るため、容量性の回路ではインピーダンスが小さくなる。正答はア(9.28Ω)。

【考え方】L と C の値そのものは周波数を変えても変わらない。変わるのはリアクタンスで、XL=ωL は周波数に比例、XC=1/(ωC) は周波数に反比例する。問題文の 50Hz での値を、周波数の比で 60Hz の値に直す。

【計算】

・XL(60)=XL(50)×60/50=0.6×1.2=0.72Ω

・XC(60)=XC(50)×50/60=12/1.2=10Ω

・Z=√(R²+(XL−XC)²) で R=0 なので、Z=|0.72−10|=9.28Ω

【よくある誤り】

・XC も周波数に比例させてしまう(12×1.2=14.4Ω とする)。コンデンサは周波数が高いほど電流を通しやすく、XC は小さくなる。

・片方だけを換算する(XC だけ 10Ω に直して XL を 0.6Ω のままにすると 9.4Ω)。

・リアクタンスを足し算する(0.72+10=10.72Ω)。L と C の電圧は逆位相なので差をとる。

比例か反比例か、足すか引くかの2点を確認すれば誤答は避けられる。

【関連】XL=XC となる周波数が直列共振周波数 f0=1/(2π√(LC)) で、このときインピーダンスは最小(R だけ)になる。本問の回路では f0 は 50Hz×√(12/0.6)=50×√20≒224Hz。周波数を 50Hz→60Hz と f0 に近づけたので、インピーダンスは 11.4Ω→9.28Ω と小さくなった、という見方もできる。正答はア(9.28Ω)。

この問題の根拠出典:令和元年度 第一種電気工事士 学科試験 問3(一般財団法人 電気技術者試験センター)
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出典と作り方

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執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。