問題
図のような交流回路において,電源が電圧100V,周波数が50Hzのとき,誘導性リアクタンスXL=0.6Ω,容量性リアクタンスXC=12Ωである。この回路の電源を電圧100V,周波数60Hzに変更した場合,回路のインピーダンス[Ω]の値は。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
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解説
コイルのリアクタンス XL は周波数に比例し、コンデンサのリアクタンス XC は周波数に反比例する。周波数が50Hzから60Hzへ1.2倍になると、
・XL=0.6×1.2=0.72Ω(大きくなる)
・XC=12÷1.2=10Ω(小さくなる)
コイルとコンデンサの直列回路では、2つのリアクタンスは打ち消し合うので、インピーダンスは差の大きさになる。Z=10−0.72=9.28Ω。正答はア。
【リアクタンスと周波数の関係】
・誘導性リアクタンス XL=2πfL → 周波数 f に比例
・容量性リアクタンス XC=1/(2πfC) → 周波数 f に反比例
【60Hzでの値】周波数比 60/50=1.2。
・XL'=0.6×1.2=0.72Ω
・XC'=12/1.2=10Ω
【インピーダンス】抵抗のないLC直列回路なので、Z=|XL'−XC'|=|0.72−10|=9.28Ω。
コイルとコンデンサの電圧は位相が180°反対なので、リアクタンスは足し算ではなく引き算になる。
参考:50Hzのときは Z=12−0.6=11.4Ω。周波数を上げると XC が減るため、容量性の回路ではインピーダンスが小さくなる。正答はア(9.28Ω)。
【考え方】L と C の値そのものは周波数を変えても変わらない。変わるのはリアクタンスで、XL=ωL は周波数に比例、XC=1/(ωC) は周波数に反比例する。問題文の 50Hz での値を、周波数の比で 60Hz の値に直す。
【計算】
・XL(60)=XL(50)×60/50=0.6×1.2=0.72Ω
・XC(60)=XC(50)×50/60=12/1.2=10Ω
・Z=√(R²+(XL−XC)²) で R=0 なので、Z=|0.72−10|=9.28Ω
【よくある誤り】
・XC も周波数に比例させてしまう(12×1.2=14.4Ω とする)。コンデンサは周波数が高いほど電流を通しやすく、XC は小さくなる。
・片方だけを換算する(XC だけ 10Ω に直して XL を 0.6Ω のままにすると 9.4Ω)。
・リアクタンスを足し算する(0.72+10=10.72Ω)。L と C の電圧は逆位相なので差をとる。
比例か反比例か、足すか引くかの2点を確認すれば誤答は避けられる。
【関連】XL=XC となる周波数が直列共振周波数 f0=1/(2π√(LC)) で、このときインピーダンスは最小(R だけ)になる。本問の回路では f0 は 50Hz×√(12/0.6)=50×√20≒224Hz。周波数を 50Hz→60Hz と f0 に近づけたので、インピーダンスは 11.4Ω→9.28Ω と小さくなった、という見方もできる。正答はア(9.28Ω)。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和元年度 第一種電気工事士 学科試験 問3(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
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執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。


